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玩具の世界は無駄に壮大になりがち

これから始める事

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「それじゃあまずは世界の把握からようか」
「そうだね」
  技術協力といっても自分ではなくサヨが作るので自分はほとんど触ることもないだろう、ますはこの世界の技術レベルの把握でもしておこう。
 どうやらこの世界は自分の前世の日本とあまり変わらないようだが、金属系があまり産出されないようで鉄以外の加工技術が上がっており、プラスチックやコンクリートでのものづくりが発展していった世界のようで、鉄を使った物というのはかなり高価な物であまり発達していないようで、鉄板や使い捨ての金属などでも高価な物になるのであまり使われていないようだ、よく見るとパソコンや周囲の物に金属は使われておらずすべてプラスチックや木でできているのがわかる。

「コレ、こっちの方が進んでない?」
「プラスチックの分野に関してはかなり進んでいるね……」
「じゃあやっぱり鉄?」
「でも調べた感じだとかなり高額になるよね」
「そもそも何を作るんだろうか、先日の内容的に恵美が使ってたアレに勝てる物を作れば良いんだよね?」
「確かそうだね」
 昨日受けた説明にその旨の事があったし、それ以外でも兵器開発についてもあったので自分の知っている日本とは違ってかなり武力に投資しているようだ、それでも鉄が使えないせいであまり兵器は発展していないようだ。


「というか作っても扱える人とかいるのかな?」
「あぁ、それもありました」
 これから新しい物ができるのにソレを扱える人が自分達だけでは意味がない気がする。
「それじゃあ誰でも扱えるような兵器を作る必要があると?」
「じゃあその為の仕組みも必要かな?」
「え、もしかしてかなり壮大?」
「だね……」


 そんな訳で兵器とセットそれを扱う人を育てないといけない事になってしまった、これは単純な物ではなくなったような気がする。


「そんな訳で依頼の兵器開発の前段階としてこちらの企画を進めたいと思います」
 数日後、やるべき事をまとめたので会議室に集まってもらいプレゼンを開始する。
「まず今回新たに開発する兵器に関しまして、私たちの考えや技術が取り入れられた物になります、それを今後私たち抜きで運用しないといけません、そこでまずはその兵器を運用できる人材をゲームを通じて一般から集めたいと思います」
 まずは扱える人をゲームにしてゲームセンターなどに設置すれば自然と扱える人は集まるだろう、向こうは今まで見たことがないような反応をしていた、自分もフィクションでしか見たことがないがやる価値はあるだろう。
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