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不思議な動力で一気にSFに

争いの無い世界を僕たちは知らない

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「とにかく時間がないわ、いそいでここから離れましょう」
「え、これ置いていくの?!」
「そんな訳ないでしょ、でもギリギリかも…」
彼女がロボットの横腹の付近で何かをしながら答える。
「サヨってこういうの直せたりする?」
「うーん…無理かも、そもそも知識はあっても経験ないし、そもそも規格とか違ったらもうお手上げ」
「何とか応急処置が出来たから、あんたたちはとりあえず手にのって」
ロボットが起き上がり手を差し出す、2人で手に捕まる。
「結構重いのね…、いそぐからしっかり捕まっててよ」
いつの間にか彼女はロボットに乗り込んでいたのだろうか、ロボットがゆっくりと立ち上がりなるべく音を立てないように歩き出し、近くにの岩場に身を寄せる。
「…あれ、移動しないの?」
「いったんステルスモードでやり過ごしてから救援をよんで助けてもらうのよ」
「え、じゃあ僕らを手に乗せた意味なくね?」
「最初はつれて行こうとしたけど、持ちそうに無かったのよ!」
若干上ずった声で反論する、ちょっと可愛いと思ってしまった。
話している内にプロペラが回転する音が近ずいてきた。
「とにかく、あいつらは遠くに逃げた勘違いするかも知れないから、ここで息を潜めてやり過ごすわよ」
「うっす」
適当に返事をすると彼女に変な顔をされたが気にしないでおこう。

つい先ほどまでロボットがあった場所で人ほどが暫くうろうろしてた。
「ほらぁ、逃げられたじゃないですかぁ!」
あまり動いていない若い人が隊長に抗議していた。
「うるせい、そもそもあの機体の鹵獲と見せしめは今回の任務じゃねぇだろ、ったくもともと哨戒任務だろうが…」
「え、そうなんですか?!」
「当たり前だ、3機と新人でそんな任務が任されるか、末期か!」
「でも僕らは主席です!」
「そんな物が入隊してから通用するかぁ!」
隊長の叫びが響く。

その後、20分ほど捜索していたが、体調が部下を殴ったあと撤退していった。


「なんとか行ったみたいね、もう5分だけ様子見して何も無かったら、救難よんでコイツの修理よ、あなたは手伝ってもらうわ、多少の心得はあるんでしょ?」
「え、でも…」
興味はあるが失敗したらどうしよういう戸惑いがあるようだ。
「やってみなよ」
「はい!」
軽い気持ちで押してみたら即答された。
「…じゃあとりあえず簡単な所から…」
「…なるほど」
最初は慎重に作業していたが段々と速度が上がっていった、それに合わせて顔色が段々と悪くなっていった。
「ちょっと、大丈夫?!」
「大丈夫…ですどこからか沸き起こる知識が気持ち悪くて…でも今の作業も楽しいからやめたくない…」
「いや、さすがに休んだほうが…」
「わかりました」
好感度がカンストしているだけあって即答してくれたがサヨを心配していた彼女がなんとも言えない顔をしていた。
サヨが作業を止めて自分の元に戻り、持たれるようにして眠りだした。
「ずいぶん懐かれているのね…」
若干睨んでいるような視線が痛い。
「嫁だからな」
そう言ってサヨの頭をなでると、掴まれる手の力が強くなる。
「起きてるな」
その言葉には反応せず、寝息を立てていた。
「…まぁいいわ、一応結構治ってるし、後は私がやっておくわ」
「たのんます」
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