365 / 425
玩具の世界は無駄に壮大になりがち
手加減の難しさ
しおりを挟む
「……ていうか僕らの機体ってあんなのだっけ?」
「あれぇ?」
メリジューヌだった頃は特に見た目の変化はなかったが恵美が乗り込んでから機体のシルエットが丸みを帯びて棘のような物が増えていた。
「乗る人によって見た目変わる機能ってあったっけ?」
「そんなの無かったハズだけど……」
2人で顔を合わせて首をかしげる、なんか最近こうする事が増えた気がする、そんなこんなで惚けていると大きな爆発音と共に目の前に恵美が降りてきた。
「終わった、よ?」
自分達があまり良い表情をしていないので少し不安になったようだ。
「あぁ、ちょっと考え事をしてたんだ」
「そうなんだ」
とりあえずごまかしておく。
「ところで強さはどうだった?」
「めちゃくちゃ弱かった、というか柔らかかった」
「柔らかい、ってどゆこと?」
「簡単な攻撃ですぐに破損しててまるで紙とかプラスチックで出来てるみたいだった」
「もしかして出しちゃダメなヤツだったかも……」
「そうかも……」
明らかに過剰戦力だったので世界観に合わない物を出してしまった気がする。
「大丈夫かな………?」
「とりあえずはしばらく潜伏しておこう、それとこの世界についてだ」
人通りの少ない所に移動してから端末でこの世界のについて調べる。
「えっとね、あー玩具がメインで戦う世界みたいだ、あープラスチックがメインの装甲で戦う世界になってる、鉄だとそもそも動かないらしい」
「あー……」
3人でやってしまったと落ち込んでしまった、自分達がもっている物の装甲は合金製なので全然違う物だ、というかそもそも大きさが違うので戦わせる事はないだろう。
「とりあえず機体を出すのは控えようか……」
「そうだね……」
「うん……」
「あ、マジで?」
「どうしたの?」
「ほれ、コレ」
暇なので端末を弄ってみると今回は長期になる事が確実なようで拠点というか家が用意されているようだった。
「行くか」
「そうだね」
「うん」
端末の地図を頼りに一切土地勘がない道を進んでいく、30分ほど歩くと住宅街の中にある一軒家の前に到着した、表札には自分の苗字である橘とあった、この家で間違いないだろう。
ドアには鍵がかかっておらずすんなり入る事ができた、玄関にある靴箱の上にはこの家の物であろう鍵といろいろな書類がおいてあった。
書類を持ってリビングにいき読み込んでいく、どうやら自分達はこの家で家族としてしばらく暮らすことになるようだ、それに恵美の学校編入の書類も揃っていた、自分とサヨはこの世界でよくわからない仕事をする事になったようだ、一応20歳になってないだけどなぁ……。
「あれぇ?」
メリジューヌだった頃は特に見た目の変化はなかったが恵美が乗り込んでから機体のシルエットが丸みを帯びて棘のような物が増えていた。
「乗る人によって見た目変わる機能ってあったっけ?」
「そんなの無かったハズだけど……」
2人で顔を合わせて首をかしげる、なんか最近こうする事が増えた気がする、そんなこんなで惚けていると大きな爆発音と共に目の前に恵美が降りてきた。
「終わった、よ?」
自分達があまり良い表情をしていないので少し不安になったようだ。
「あぁ、ちょっと考え事をしてたんだ」
「そうなんだ」
とりあえずごまかしておく。
「ところで強さはどうだった?」
「めちゃくちゃ弱かった、というか柔らかかった」
「柔らかい、ってどゆこと?」
「簡単な攻撃ですぐに破損しててまるで紙とかプラスチックで出来てるみたいだった」
「もしかして出しちゃダメなヤツだったかも……」
「そうかも……」
明らかに過剰戦力だったので世界観に合わない物を出してしまった気がする。
「大丈夫かな………?」
「とりあえずはしばらく潜伏しておこう、それとこの世界についてだ」
人通りの少ない所に移動してから端末でこの世界のについて調べる。
「えっとね、あー玩具がメインで戦う世界みたいだ、あープラスチックがメインの装甲で戦う世界になってる、鉄だとそもそも動かないらしい」
「あー……」
3人でやってしまったと落ち込んでしまった、自分達がもっている物の装甲は合金製なので全然違う物だ、というかそもそも大きさが違うので戦わせる事はないだろう。
「とりあえず機体を出すのは控えようか……」
「そうだね……」
「うん……」
「あ、マジで?」
「どうしたの?」
「ほれ、コレ」
暇なので端末を弄ってみると今回は長期になる事が確実なようで拠点というか家が用意されているようだった。
「行くか」
「そうだね」
「うん」
端末の地図を頼りに一切土地勘がない道を進んでいく、30分ほど歩くと住宅街の中にある一軒家の前に到着した、表札には自分の苗字である橘とあった、この家で間違いないだろう。
ドアには鍵がかかっておらずすんなり入る事ができた、玄関にある靴箱の上にはこの家の物であろう鍵といろいろな書類がおいてあった。
書類を持ってリビングにいき読み込んでいく、どうやら自分達はこの家で家族としてしばらく暮らすことになるようだ、それに恵美の学校編入の書類も揃っていた、自分とサヨはこの世界でよくわからない仕事をする事になったようだ、一応20歳になってないだけどなぁ……。
0
お気に入りに追加
139
あなたにおすすめの小説
とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~
SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。
物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。
4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。
そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。
現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。
異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。
けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて……
お読みいただきありがとうございます。
のんびり不定期更新です。
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
【完結】契約結婚は円満に終了しました ~勘違い令嬢はお花屋さんを始めたい~
九條葉月
ファンタジー
【ファンタジー1位獲得!】
【HOTランキング1位獲得!】
とある公爵との契約結婚を無事に終えたシャーロットは、夢だったお花屋さんを始めるための準備に取りかかる。
花を包むビニールがなければ似たような素材を求めてダンジョンに潜り、吸水スポンジ代わりにスライムを捕まえたり……。そうして準備を進めているのに、なぜか店の実態はお花屋さんからかけ離れていって――?
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる