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ゾンビパニックで火力マシマシ

無線よりも有線派

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「つまり失敗したと?」
「そうなるな……」
 結局全員地下に戻る事になった、一応遠出の為に食料を集めていたので今回の行動が完全に無駄にならなかったのは救いだろうか……。
「とりあえずは理論自体はあっていたが、システムの面で至らない点があったんだ、だから作戦を確実に成功させるには1からシステムを組み上げる必要があるんだ」
「それはどれくらいかかるんだ?」
 さすがにゾンビを調査していた一団なだけあってシステムの構築に時間がかかる事を把握している。
「おそらくあと1週間ちょっとあれば確実にいけると思う」
 その言葉で全員が無理やり納得させたようだった。
「じゃあまたしばらくココで過ごす事になるんだな」
「そうだな……」
 ぞろぞろと荷物を解いていき再び自身の場所に物を並べていく。


「それじゃあ今日から自分はシステムをココで構築できるように整える、これは1日でできるハズだからな」
 全員が荷物を出し切ったのを確認してからリーダーが発する。
「なるほどな、全員でやれば1週間で出来るって算段だな?」
「そうなる、みんなで一気に片付けてしまいたい」
「そうだな、やる事はあんまり無かったのもあるしココは俺たちの出番って訳だ」
「じゃあ自分は上で食料を集めてくるよ」
「助かる」
 彼はどうやらシステムの構築はできないようなので食料係を買って出る、他の人達はやるしかないといった表情でリーダーをみていた。
「君はこのシステム構築中の護衛を頼む、今日中には終わるハズだから明日からは彼を手伝ってほしい」
「わかりました」
「よし、じゃあ行こう」
 早速リーダーに連れられて下っていく、途中で大きな倉庫に寄り大量のケーブルを抱えて動力炉とその制御室に向かう。

「よし、それじゃあコレをやってくれ」
「……なんですかコレ?」
「流石に1本のケーブルじゃあ心もとないし長さが足りないからな、君にはこのケーブル繋げて拠点に戻れるくらいの長さにして欲しい、自分は外部アクセスを許可するようにしないといけないからね」
「あ、はい、お気をつけて」
 リーダーが必死にシステムの書き換えをおこなっている横でひたすらケーブルを接続して1本の長いケーブルにしていく、色や形が微妙に違ったが接続部分の形状は一緒なので意外と簡単に1本の長いケーブルが完成した。


「こっちは準備できたぞ?」
「こちらも一応できました」
「よし、じゃあ一旦テストしよう」
 そう言ってリーダーが作ったばかりのケーブルを制御盤と手持ちの端末につなぐ。
「………よし、それじゃあこれを上にいるみんなの場所まで伸ばしていくぞ」
「は はい」
 いままで来た道をマーキングしていくようにケーブルを垂らしながら拠点まで戻っていく。

「みんな設備ができたぞ!」
 この時はいつもより顔が明るかったという。
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