異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

ゾンビパニックで火力マシマシ

やっぱりゾンビは安定の敵

　暗視ゴーグルのおかげで照明弾の明かりが無くなっても難なく見える、敵が出現する瞬間こそ見えなかったが、敵がどんな姿をしているかは判明した。
「わかりやすいゾンビで助かった感じはある」
　敵はゾンビと言えばイメージされるそれが出てきた。

　とりあえず腹部に狙って撃ってみると右腰付近に命中した、敵は少しだけよろけたが何事もなかったかのようにこちらに向かって来た。
「やっぱり頭かな」
　改めて頭を狙って撃ってみると頭部が綺麗に爆ぜてそのまま崩れ落ちた。

「多いな」
　サヨから聞いていたがずいぶんと敵、というかゾンビの数が多い、サヨがカスタムしてくれた銃のおかげで安定して攻撃ができているが、どうしても数が多くこのペースで来られると確実に弾切れになるだろう。
　サヨもほうを見ると大型の銃を両手に持ってゾンビを消し飛ばしている、確かあのタイプの銃って台に固定して使うような物だった気がするんだが、サヨは問題なく使用している。


「キリがないな……」
　２丁で運用しているのでなんとかゾンビを寄せ付けないようにはできているが、手持ちがマシンガンのため弾の消費が激しくあと残りでもってくれるのか心配になってくる。
「そっちはどう？」
「こっちはまだ大丈夫、そっちの残りのマガジンはぁ？」
「こっちはあと２つ」
「じゃあちょっと待って」
　サヨがまた照明弾を発射してゾンビを消してこちらに向かってくる。
「ちょっと銃貸して」
「ほいよ」
　サヨが銃を受け取ると持ち手部分や銃口をを眺める、サヨには何か分かる事があるのだろうか。

「うーん……」
「何か分かるのか？」
「私の考えは間違ってないけど、多分このままだと弾切れで対処できなくなると思う」
「つまり、継戦は難しいか、一旦籠城して無理そうだったらメリジューヌで空に逃げよう」
「うんわかった」
　照明弾の明かりが終わるまで素早くバリケードをくぐり抜けて室内の立てこもる、明かりが切れたのかバリケードを破壊しようしている音が聞こえてくる。

「以外と持つな」
「だね」
　すぐに破壊されると思っていたが１０分たっても破壊される様子はなくひたすら打撃音だけが聞こえてくる。
　それでも確かに破壊音が細かくなっているのでバリケードが破壊されていっているのだろう。
「流石にメリジューヌの出番かな」
「だね」
　一瞬で変身はできないため今のうちに端末のアプリを起動してメリジューヌへの変身を始める。

　バリケードが破壊された音と共にメリジューヌへの変身が完了する。
「ゾンビむりぃぃいいい！！」
　どうやらメリジューヌはゾンビが苦手なようだ。