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召喚されてみた
命令とあらばやる気がなくなる
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「おう、こっちだ」
職員室の奥から声が聞こえてきた、奥の方を見てみると見慣れた教師陣の中に初めてみる人がいた、手でこちらに来いと言っているので教師たちの間をぬってたどり着く。
「とりあえずこの後の授業は免除してやるからこの人の話を聞いてくれないか?」
「まぁ免除してくれるなら……」
この後に控えている授業は面倒な物ばかりだったので受けなくて良いのはありがたい、とりあえず椅子に座り込む。
「ま、本当に用事があるのはお前じゃなくてお前の使い魔の方だがな」
「メリジュさんですか?」
「私か?」
2人で顔を見合わせる、この世界で使い魔の扱いは日本のペットの扱いに近い物があり、わざわざ授業を免除してまで呼び出すなんて以外だった。
「君の使い魔の戦闘力についてだ」
「戦闘力っすか?」
「そうだ、その高い戦闘力を見込んで命令がある」
「僕らに命令っすか、というかメリジュさんの能力って未知数すぎて何ができるか分からないんですが……」
「先日の戦闘を見ればあの程度できれば十分だ、それに私は君程度に命令できる権利を有している」
「この人はこの町と学校の支援者の1人で貴族なんだよ」
「じゃあ逆らえないじゃないですか」
「そういう事だ、さっそく要件なのだが……、王家の方からの依頼でなココから近くに現れた魔力溜りを調査するように言われてな、実は自分も乗り気ではないのだ」
「確かに」
魔力溜りは前触れもなく突然現れて魔物を放出する現象の事で原因はいまだにわかっていない、その調査を依頼されたようだがその魔力溜りから出てくる魔物の強さはピンキリで、戦闘の心得が無い大人が力押しで倒せるほどの弱い魔物から歩くだけで都市を破壊してしまうような巨大な魔物が出現する可能性がある、もし一般の兵士程度で太刀打ちできない魔物が出現すれば大きな損失が出てしまうの、なので結果的に弱い魔物しか出現しない魔力溜りだったとしても誰もやりたがらないのである。
そんな調査にメリジュさんを使いたいらしい、確かに強さは未知数だがかなり強いのは確かなので白羽の矢が立ったのだろう。
そして指示してきたのが上なので逆らう事ができないので受ける事になった。
「それで今回は君たち学生諸君に命令する、今回発生した魔力溜りを調査するように、何も命を捨てろとは言わん、先日の戦闘から考察して君たちの戦力で十分と判断したまでだ、特に君の使い魔は優秀なようだからな、では後は自分の部下に詳細を聞くといい、こんなのでも忙しい身の上なのでね」
そう言って主任と共に取り残された。
「まぁ、後の人選は任せろ、明日の朝の授業開始の時間と同時に校門前に集合で、それまでに準備をしておきなさい」
「はーい」
準備といっても消耗品の確認と武器の手入れくらいなので特にする事はなかった。
職員室の奥から声が聞こえてきた、奥の方を見てみると見慣れた教師陣の中に初めてみる人がいた、手でこちらに来いと言っているので教師たちの間をぬってたどり着く。
「とりあえずこの後の授業は免除してやるからこの人の話を聞いてくれないか?」
「まぁ免除してくれるなら……」
この後に控えている授業は面倒な物ばかりだったので受けなくて良いのはありがたい、とりあえず椅子に座り込む。
「ま、本当に用事があるのはお前じゃなくてお前の使い魔の方だがな」
「メリジュさんですか?」
「私か?」
2人で顔を見合わせる、この世界で使い魔の扱いは日本のペットの扱いに近い物があり、わざわざ授業を免除してまで呼び出すなんて以外だった。
「君の使い魔の戦闘力についてだ」
「戦闘力っすか?」
「そうだ、その高い戦闘力を見込んで命令がある」
「僕らに命令っすか、というかメリジュさんの能力って未知数すぎて何ができるか分からないんですが……」
「先日の戦闘を見ればあの程度できれば十分だ、それに私は君程度に命令できる権利を有している」
「この人はこの町と学校の支援者の1人で貴族なんだよ」
「じゃあ逆らえないじゃないですか」
「そういう事だ、さっそく要件なのだが……、王家の方からの依頼でなココから近くに現れた魔力溜りを調査するように言われてな、実は自分も乗り気ではないのだ」
「確かに」
魔力溜りは前触れもなく突然現れて魔物を放出する現象の事で原因はいまだにわかっていない、その調査を依頼されたようだがその魔力溜りから出てくる魔物の強さはピンキリで、戦闘の心得が無い大人が力押しで倒せるほどの弱い魔物から歩くだけで都市を破壊してしまうような巨大な魔物が出現する可能性がある、もし一般の兵士程度で太刀打ちできない魔物が出現すれば大きな損失が出てしまうの、なので結果的に弱い魔物しか出現しない魔力溜りだったとしても誰もやりたがらないのである。
そんな調査にメリジュさんを使いたいらしい、確かに強さは未知数だがかなり強いのは確かなので白羽の矢が立ったのだろう。
そして指示してきたのが上なので逆らう事ができないので受ける事になった。
「それで今回は君たち学生諸君に命令する、今回発生した魔力溜りを調査するように、何も命を捨てろとは言わん、先日の戦闘から考察して君たちの戦力で十分と判断したまでだ、特に君の使い魔は優秀なようだからな、では後は自分の部下に詳細を聞くといい、こんなのでも忙しい身の上なのでね」
そう言って主任と共に取り残された。
「まぁ、後の人選は任せろ、明日の朝の授業開始の時間と同時に校門前に集合で、それまでに準備をしておきなさい」
「はーい」
準備といっても消耗品の確認と武器の手入れくらいなので特にする事はなかった。
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