上 下
266 / 425
海洋の底へ

者の移動

しおりを挟む
「おう、お前らよく無事だったな……」
 中心部に到着するとこちらを心配するようにしていた。
「自分達も気絶していたみたいで気が付いたらさっきの状態だったので何がなんやら……、何かあったんですよね?」
「そうだったのか、じゃあさっきの巨大なヒトガタに守られた事も分からないか?」
「巨大なヒトガタですか?」
 とりあえずとぼけてみる。
「あぁ、大型の魔物と遭遇する事ですら珍しい事なのに存在すら疑われていた人の形をした魔物が出現してしかも守られるなんてな、お前らは何か覚えはあるか?」
「僕は無い、ですかね」
「僕らもないですね」
「どうしたものか、記録が証言しかないからどうしたモノか、とりあえずみんなは何故か撤退して行ったと言うようにしてくれ」
「わかりました」
「とりあえず、応急処置だけしてから全員おとなしくしてろ」
「お前ら、さっきの魔物は確認したか?!
 作戦会議らしき物が終わった瞬間に重装備の人達が現れて、その戦闘にいる女性が勢いよくやってきた。
「お早いおつきですね」
「たまたま近くを通りかかっていたからな、急いで来たらこうなっていたのさ、というかさっきの魔物はなんなんだ?!」
「いえ、それは我々にも確認したのですが誰もしらないとの事で……」
 自分達に対しては上から適当に話しているがやってきた女性に対してはものすごく丁寧でなおかつ低姿勢であり男性よりも上の人物だと推測できる。
 
「まぁ過ぎてしまった物はどうにもできないから、ひとまずあの遺跡の調査を優先しましょう」
「かしこまりました、ではココにいる人員は全員自由に使ってもらって結構です」
「そうですか、では……この人達は?」
「そいつらはつい先日沈んでいた船から拾った者どもです、もちろん自由に使って大丈夫です」
「ふーん」
 女性は顔面の装備を外してこちらをまじまじと眺める、自分を眺める時はサヨが瞬時にくっついたせいか女性は興味をなくしたようで船を持っていた男性はじっくりと眺めた後に。
「コイツがいい、後コイツら」
「そいつらは拾い物で使い物になるかどうか……」
「少なくてもお前の部下よりかは信用できる、使えるとどうかは私が判断する、ついてきなさい」
「わかりました……」
 女性がどこかへ向かって行こうとしているので大丈夫かと思いながらついて行く、船をもっていた男性も雰囲気に飲まれながらついていった。
「あの、いったい何をするんですか?」
「なあに遺跡を壊さないように眺めて大体終わりだな、潜水も機械を使って遠隔で行うから割と単純だ、あそうだ」
「おい、こいつら貰っていくぞ」
「あ、はいどうぞ」
 どうやら自分達の扱いはそこまで変わりはなさそうだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

とある元令嬢の選択

こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。

▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ...... どうしようΣ( ̄□ ̄;) とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!! R指定は念のためです。 マイペースに更新していきます。

魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました

紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。 国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です 更新は1週間に1度くらいのペースになります。 何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。 自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m

収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~

SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。 物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。 4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。 そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。 現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。 異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。 けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて…… お読みいただきありがとうございます。 のんびり不定期更新です。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)

いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。 --------- 掲載は不定期になります。 追記 「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。 お知らせ カクヨム様でも掲載中です。

魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます

ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう どんどん更新していきます。 ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。

【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断

Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。 23歳の公爵家当主ジークヴァルト。 年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。 ただの女友達だと彼は言う。 だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。 彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。 また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。 エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。 覆す事は出来ない。 溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。 そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。 二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。 これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。 エルネスティーネは限界だった。 一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。 初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。 だから愛する男の前で死を選ぶ。 永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。 矛盾した想いを抱え彼女は今――――。 長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。 センシティブな所へ触れるかもしれません。 これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。

処理中です...