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海洋の底へ
地対水中用魚雷
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山の天気は変わりやすいと言うらしいが海の天気も変わりやすいのだろうか、それかこの世界の海が変わりやすいだけかもしれない……。
「とりあえず中に入っててくれ、こんな雨じゃ漁どころじゃないし、すぐに止むかもしれないからしばらく様子見だな」
「了解です」
雨に打たれるのは嫌なので男性の言われるままに船の中に入る、中は外から見たよりも広く感じられて快適そうではある。
置いてある家具類には防水仕様なようでずぶ濡れでもしっかりと休めそうだ。
「きて早々魔物に襲われるわ、大雨が降るわで、今日はもう帰るべきなのかねぇ……」
「どうなんでしょうね?」
同意してほしそうに話しかけてきたのでとりあえず濁しておく。
「……いや帰ろう、たぶんおおしけになるだろうし」
「わかるんですか?」
男性が計器類を弄りながらつぶやく。
「ほとんどカンなんだが、こういった表記の時はおおしけになる事がおおいんだ、もちろん絶対ってわけじゃないが、こういう時はさっさと撤退するに限る」
「そうなんですね」
「あぁ、魔物の撃退、本当にた助かっ、おう!」
「あれ」
男性が喋っている途中でいきなり船が揺れ出した。
「これって大丈夫なんですか?」
「大丈夫じゃない問題だ、やばい船尾に何か取りついている、このままじゃ船が動かなくなるぞ、取り除けるか?」
「行ってきます」
慌ててサヨと2人で船尾に向かうと、大きな触手が船の後方に絡みついていた、触手には吸盤が複数ついているのでおそらくタコやイカなどだろう。
「アレヤバくね?」
「そうだね……」
ああいったモノは本体を倒したとしても触手が絡みついたままになってしまい取り除くのに時間がかかってしまう事だ、そんな事に出窓っているとさらに他の魔物が来かねない。
「どし対処しよう……」
「電気でなんとかしようにも大雨で確実にこちらに感電してしまう、今の服装は絶縁体で出来てはないので使用ができない、また火器も雨で不発に終わってしまうだろう。
「地道にやるしかないのか……」
大がかりな武器等が使えない以上、切断できる武器や魔法でチマチマ削っていくしかないようだ。
切っても切っても触手が追加されてキリがない、しかも船が不規則に揺れるため思うように切断作業が進まない。
「魚雷はまだある?」
「まだまだあるよ」
「じゃあたのむ」
「はーい」
切断作業を止めて大きな箱は召喚して触手の方へ打ち込む、大きな爆発で船が大きく揺れて舟から投げ出されてしまいそうになるのを何とかこらえる、そして大きく揺れたことで船に絡みついていた魔物の本体が視認できた。
「サヨ、アレ」
「うん」
再びサヨが魚雷を放つと魔物の本体が大きく爆ぜて討伐が完了した、しかし……。
バキッ!
「あ……」
船尾から何かが折れた音が聞こえてきた。
「とりあえず中に入っててくれ、こんな雨じゃ漁どころじゃないし、すぐに止むかもしれないからしばらく様子見だな」
「了解です」
雨に打たれるのは嫌なので男性の言われるままに船の中に入る、中は外から見たよりも広く感じられて快適そうではある。
置いてある家具類には防水仕様なようでずぶ濡れでもしっかりと休めそうだ。
「きて早々魔物に襲われるわ、大雨が降るわで、今日はもう帰るべきなのかねぇ……」
「どうなんでしょうね?」
同意してほしそうに話しかけてきたのでとりあえず濁しておく。
「……いや帰ろう、たぶんおおしけになるだろうし」
「わかるんですか?」
男性が計器類を弄りながらつぶやく。
「ほとんどカンなんだが、こういった表記の時はおおしけになる事がおおいんだ、もちろん絶対ってわけじゃないが、こういう時はさっさと撤退するに限る」
「そうなんですね」
「あぁ、魔物の撃退、本当にた助かっ、おう!」
「あれ」
男性が喋っている途中でいきなり船が揺れ出した。
「これって大丈夫なんですか?」
「大丈夫じゃない問題だ、やばい船尾に何か取りついている、このままじゃ船が動かなくなるぞ、取り除けるか?」
「行ってきます」
慌ててサヨと2人で船尾に向かうと、大きな触手が船の後方に絡みついていた、触手には吸盤が複数ついているのでおそらくタコやイカなどだろう。
「アレヤバくね?」
「そうだね……」
ああいったモノは本体を倒したとしても触手が絡みついたままになってしまい取り除くのに時間がかかってしまう事だ、そんな事に出窓っているとさらに他の魔物が来かねない。
「どし対処しよう……」
「電気でなんとかしようにも大雨で確実にこちらに感電してしまう、今の服装は絶縁体で出来てはないので使用ができない、また火器も雨で不発に終わってしまうだろう。
「地道にやるしかないのか……」
大がかりな武器等が使えない以上、切断できる武器や魔法でチマチマ削っていくしかないようだ。
切っても切っても触手が追加されてキリがない、しかも船が不規則に揺れるため思うように切断作業が進まない。
「魚雷はまだある?」
「まだまだあるよ」
「じゃあたのむ」
「はーい」
切断作業を止めて大きな箱は召喚して触手の方へ打ち込む、大きな爆発で船が大きく揺れて舟から投げ出されてしまいそうになるのを何とかこらえる、そして大きく揺れたことで船に絡みついていた魔物の本体が視認できた。
「サヨ、アレ」
「うん」
再びサヨが魚雷を放つと魔物の本体が大きく爆ぜて討伐が完了した、しかし……。
バキッ!
「あ……」
船尾から何かが折れた音が聞こえてきた。
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