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海洋の底へ

水中用の装備

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 若い男が漁するために準備を進めていると操舵室から不快な気分になるようなアラームが鳴り響きそれを男性がすぐさま止める。
「なんですかソレは?」
「どうやら魔物が来やがったみたいだ……」
 敵が来たとのことで意識を戦闘モードに切り替えかける、そういえば水中の戦闘ってどうやるんだ?
「サヨって泳げる?」
 小声で聞いてみると首を小さく横に振った。
「どうしよ、魚雷とかある?」
「あ……ったと思う」
 サヨが箱のような物を取り出した、おそれらく水中用の武器なのだろう。
「コレかな……」
 いつもは状況を瞬時に判断して武器を出していたが今回は自信がないようだ。
「使い方がわからないとか?」
「こんな状況に使っても効果があるのかちょっと不安かな」
「とりあえずぶっぱすれば何とかなるのでは、というか水の中って敵の位置とかわかるのか?」
「前までわかってたハズなのに今回は制限されてるのか消されてるのか使えないんだよね」
「それってかなりマズいのでは?」
「うん」

「魔物が来るぞぉ!」
 男性の言い終わると船の側面から大きく軋む音が聞こえてきた、すかさずサヨが箱のような物からミサイルのような物が複数発射された、ソレが着水とすぐに爆発音がなり、船からなっていた音が消えた。
「どうだろ?」
「あんたらスゲーなよく分からない魔物を一撃だなんてな」
 男性がわくわくしたような表情で出てきた、どうやら仕留めたようだ。
「何かすごい音がしてたけど大丈夫か、沈んだりはしないですか?」
「あーそうだな、ちょっと見てくるわ、警報とかなったらまた対処よろしく」
 男性が再び船の中に戻っていった。

「そういえば水中用の装備って何がある?」
「えーっと水中で使える銃が数点と魚雷っぽいのが3種類かな、それから他に使えそうな物は……あ外付けのソナーがあった」
「マジ、使えそう?」
「うーんどうだろう、範囲は微妙かな、あとは前にもらった装備で宇宙に出れるアレかな」
「あーアレかぁ、深海とかでも使えるのかなぁ?」
「どうだろ、その辺の実験とかはしてないから何とも言えないから使わない方がいいかな」
「そうだなぁ……」
「おーいちょっと凹んでたけど船は無事だったぞ」
「それはよかった、じゃあ漁を再開するからまたよろしく」
「……とりあえずそのソナーだけでも動かしておこうか」
「そうだね」
 人の顔ほどの大きさのある物体を出現させて海に投げ入れる、その物体は一点が点滅したかと思うと徐々に沈んでいった。
「コレ沈んでるけど大丈夫?」
「あーダメっぽい、自力で浮かぶ能力が無いみたい」
「あれぇ……」
「あ、でも通信の範囲が広いからしばらく情報は見れる……、けど回収しとこ」
 サヨが糸らしき物を出してソナーを回収しかけるが途中でまた魚雷が装填しれている箱を出現させて発射していた。
「未確認だったからとりあえず撃っておいた」
「まぁいいんじゃない、あと少なくてもこの船のよりは高性能っぽいね」
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