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魔法少女は火力重視

攻撃用意

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「各員、装備の確認が終わったな、行くぞ」
 可愛い号令の後に前の壁を崩すと崩れた壁から光線が無数に降り注いできた。
 いきなりの攻撃なので対処できた魔法少女は少ないようで、ほとんどの魔法少女は倒れており、組んでいた隊列は一瞬でくずされた。
「各員、展開し各個に戦闘!」
 もう指揮ができる状態ではないのだろう、全員がなるべく距離をとりつつ散り散りになってしまった。

「バラードメイジちゃん、大丈夫?」
「こっちは大丈夫、そっちは無事みたいね」
「はい、先輩が私たちを守ってくれたので……」
「でも先輩が……」
 イエローの娘がボロボロになっている魔法少女を背負っていた。
「ごめんだけど君たちを守り切れる自身が無いからできれば下がってほしいな」
「……そうね、私たちじゃ足手まといだし、後はたのみます」
「まかせて」
 こうして話している間にも複数の光線がこちらに降り注いでいる、相手がこちらを視認していないようで攻撃がめちゃくちゃでよく見ていないと回避できそうにない。

「戦える物はすぐさま攻撃して敵の注意を引け、戦えぬ物はその隙に動けない物を運んで撤退しろ!」
「了解」
 自分を含めて数人が返事が聞こえてきた、まだ戦える魔法少女が数人いるようだ、声が上がった所に光線が集中している、もちろんこちらにもいくつかの光線が向かってきた。
 しかしまっすぐな挙動をしているので簡単に回避できる。
「ここだ、私はここにいるぞ!」
 声のする方向に光線が来るとわかったのか、大きな声を出して注意を引く、1人で大きな声をだしたせいでバラバラになっていた光線の大声を出した魔法少女に集中してしまった。
「私は無敵だぁ!」
 大きく束になった光線を真正面から受け止めて大声を出している、光線が眩しくてどういう状態になっているか分からないが、倒れている魔法少女の救助に専念できそうですでに移動の半分は終わっていた。

「私はココにいる、ゾ!」
 救助も終わり戦闘に参加しようとすると、先ほど光線を受け止めていた魔法少女がまだ叫びながら受け止め続けていた。
「行けるのでは?」
 大きく声をだすと光線がこっちにくる可能性があるので小さく呟き巨大な銃を出現させてから特殊な弾を装填して、台座を用意ししっかりと固定して狙いを定める、おそらく元凶と思われる存在は先ほど相手をしたグロテスクな怪物とは違い、目の前にあるアレは完全な球体で中で何か蠢いていてまた別の気持ち悪さがある。
 周りを見ると他の魔法少女もお互いに距離をとったりして攻撃の用意をしていた。
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