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一番のロボットは何か

砲撃からの奇襲

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「サヨ、今の攻撃で相手位置は把握できない?」
「大体ならもうできてる」
「よし」
 場所がだいたい把握できたので、銃を持ち替えていざ撃とうとしてトリガーにかけた指が止まる。
「どうしたの?」
「さっきの攻撃って実弾だったよね?」
「そうだね」
「じゃあ今持ってるヤツってやめた方がよくね?」
「本当だ、変えておくね」
 とっさとはいえ持ち替えた銃は魔法を動力とするタイプでこの世界に魔法があるかまだ不明なので使わない方がいいだろう、すぐに別の銃に持ち替えて砲撃する。

「当たった感じはないね」
 地面に着弾した音が聞こえてきた、単純に外れた訳ではないだろう、恐らく向こうも砲撃後に移動したと思われる、というかそうであってほしい。
「確実ではないけど移動方向が予測できたから表示するね」
 画面には少し範囲が広いが相手が移動したと思われる範囲が表示されていた、ここは直感に任せて適当に撃ってみる、ハズれても威嚇射撃になるので無駄撃ちではない。
 しかし地面に着弾した音が聞こえてきたので当たっていないようだ。
「といかそもそも敵ってどんな見た目なんだろ?」
「たしかに……、地形の把握も含めて撮影してみるね」
 機体から撮影用のドローンを射出する、もちろん後ろにいる人たちに気づかれないようにコッソリかつ迅速に行う、撮影後にすぐさまドローンを回収したが後ろには気づかれていないようだ。
「どうかな?」
「敵はこんな感じ」
 画面に表示された敵の画像は今味方になっている機体は大きく違いあり、味方側が角ばっているのにたいして敵側は丸みを帯びている、これなら見間違えることはそうないだろう。
「あと、これならもっと予測できる」
 サヨが元気よく言うと画面に表示されていた敵が潜んでいる場所の範囲がさらに小さくなった、これなら当てられそうだ。
 画像の表示通りに3発ほど砲撃すると遠くで地面に着弾した時とは別の爆発音が聞こえてきた。

「敵影接近」
「あれ、この機体って格闘武器あったっけ?」
「格闘用ナイフがあるけど、それ以外はないかな」
「マジか、仕方ない格闘戦になったら後ろの人たちに押し付けるしかない、敵との距離は?」
「もう来てる」
 前方を見ると既に機影が見えており、獣を思わせる大きな椀部がこちらに向かっていた、自分が反応するよりも早くサヨが機体を後方に下げて攻撃を回避する。
「うお、ありがとう」

 後ろに下がったことにより、後ろにいた味方が敵を攻撃して撃破してくれた。
 味方が何かハンドサインをしているが自分は軍事的な訓練を受けていないので何を指しているかわからないのでとりあえず自分の機体でよくわからないポーズをとってみる。
「もういい、とりあえずお前は一時的に信用してやる、ひとまずはさっき撃破した分で今回の任務は終了だ、帰投するからお前もついてこい、しかしそのグレネイドはつけたままにしていろ」
「わかりました」
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