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一番のロボットは何か

出る杭を打ちに来た

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「というかどうやって機体を改造していんだ?」
「私の武器ストレージの中に改造用の場所を作ってそこでやってるよ」
「便利だなそれ」
「私も最初はそう思ったけど、簡単な修理とパーツ変更しかできないからね、完全に便利という訳じゃないけどね、だから無茶はしないでね」
「まかせとけ」
 この世界の技術的にもサヨの機体の修理は難しいだろうから接近戦は避けて遠距離メインでいきたいものだがここの戦闘は狭い場所で行うことが多いのでこちらから積極的に仕掛けることは控えていこう。


「今回の対戦カードは現在最高速の使い手だ、以前の戦闘で触発されて名乗り上げてくれたぞ、そして対戦相手は前回のすさまじい機動を見せてくれたあの新人だぁ」
「前回の戦闘で触発されたのか珍しく彼から名乗りを上げましたからね、新人相手でしたら普通は止められてしまうでしょうが今回の新人は特別ですからね、おそらく彼のスピードにも十分についていけるのではないでしょうか?」
「そうですね、今回のスピード対決は沢山の人たちが楽しみにしている事でしょう」
「そうですね、しかし今回の新人は装甲を増やしてしまったようでね、これではスピード対決ならないかもしれませんね」
「いやしかし今回増えた装甲程度ではあの起動力が落ちていないと思いますよ」
「そうだといいですね」

 負荷がかからないように控え目の戦闘をしようとした矢先に機体に付加がかかりそうな相手だ、これは一気に終わらせないといけないな。
 相手の機体は装甲を削っているようで前回対戦した相手と比較して全体的に薄くフレームが一部むき出しになっていて防御は最低限にしてとにかく速さに特化した物だと一目で判断できる、武器も小さめな剣を2本持っていて他に武器を装備している様子もない、対するこちらは前回より装甲を少し増やして重くなった印象だ、もちろん速さは落ちているので相性はよくない。
「お前のそのロボットがどこまで速いのか見極めてやる!」
 向こうからの挑発に答えたいのだがこの機体にはスピーカーはついていないので相手に声を送ることができない、通信で送る方法も世界が違うせいで規格が合わずに難儀している、機体の中で通信機器を持ち込んで通話する案があったが機体の気密性が強かったため使用できなかった。
「……機動性を優先したせいで通信機器を積んでないようだな、……それは剣と速さで語り合えば問題ないだろう」
 今回が2戦目ということを途中で思い出したようで途中で言葉が落ち着く。

「それでは試合、開始!」
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