異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

オンラインゲームだった世界

レイドバトル的な何か

　サヨのおかげで回復薬が作り終え、それを売ってお金を用意してようやく装備をそろえる事ができた、それにより隣の街に移動して、最初の町に転生者がいなくなった。
「ありがとよ、これでマシに冒険ができるようになったよ」
「いえいえ」
「それじゃあ達者でな」
「はい、そちらもお元気で」

　その転生者と別れたがどうやら仕事が達成した様子ではなかったので別の転生者を探さなければならない。

「次はもっと進むのかなぁ」
「ここに居なかったら先に進むしかないよね……」
　このオンラインゲームでは移動手段は徒歩かHPが0になって近くの街に飛ばされるしかないのでひたすら歩くしなないのだ。
　次の町までの距離もわからないのでサヨに運んでもらうに不安があるので徒歩で移動する、基本的にゲームでは走るとスタミナが減り通常の徒歩ではスタミナが減らない、それはゲームだけのシステムで実際は徐々に減少していく、ゲームでは省略されているであろう距離でも実際に歩くとすごく長かったりする。
　そんなこんなでヘトヘトになりながら隣の街に到着した、町の門を守る兵士に同情され審査もなく中に入ることができてしまったのは不幸中の幸いか……。

「とりあえず、宿をさがそうか……」
「う、うん」
　疲れた体をサヨに支えてもらいながら宿を見つける、この町も転生者がいるようでこちらでも少々浮いていた。


　翌日になり、再び対象の転生者を探す。
　朝からウロウロしているが真剣に困ってそうな人は見つからなかった。

「敵襲！」
　昼過ぎになると門の方から鐘が鳴る音と叫び声が聞こえてくる、すると町の中があわただしくなり人が行きかい始める、何事かと近くの兵士に話かける。
「なにがあったんですか？」
「敵襲、魔物が襲ってきたんだよ、この鐘のリズムなら南の方角からきているだろうな、君たちは冒険者なら手伝ってくれ」
「わかりました」
　現状行き詰っているのでとりあえずココの脅威には手伝っておくことにする。

　南の門に向かうと武装した人達が集まっていた、その武装に統一感がなく町の人間が寄せ集められているのが解る。
　そういえばこのゲームでもたまに町にモンスターの襲撃から守るイベントがあったような気がする、自分がプレイした時間は短かったのでそういったイベントには遭遇していないが。
「来たぞー」
　だれかの掛け声が聞こえたかと思うと、どこからか複数のモンスターが押し寄せてきた、周囲の人の表情を見る限り倒せない相手ではないらしい、この世界は剣と魔法の世界で銃の武器はあるにはあるが珍しいものなので一応魔法のみで戦っていくことにする。