異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

オンラインゲームだった世界

まずはチュートリアル

「今回の仕事はこれです」
　入室した段階で部屋の中央にタワー型の大型パソコンが設置してあり違和感が凄まじく仕事と称されてパソコンの場面を指定される。
「あのデバックの仕事じゃないですよね？」
「確かにそういう世界に行って検証する仕事もあることはありますよ」
「なんでもやるんですね」
「日本人が関わっていればですけどね、他の国は他でやるんじゃないですか？」
「そんなもんですよね」
「はい、そんな事よりも今回の仕事の説明をしますね」
「お願いします」
「はい、今回はこのオンラインゲームに似た世界に転生した転生者達のお手伝いです」
「そういう人って大体チート持ってて助ける必要とかないのではないでしょうか？」
「そういう主人公みたいな人は大体やりこんだ人が大半ですね、偶に初めてすぐの人もいますけど、今回の人はある程度無課金で進めただけの人ですからね、あまり強くないんですよ」
「あぁ微妙に進んだ人ですか」
「そうなんですよ、強さとしても微妙で今回助けに行くことになりました、それですこしこの世界に慣れて頂くためにちょっとプレイしていって下さい、ゲーム用の通貨はすでに経費で多めに買っておきましたので好きに自由にしてて下さい、もしそのゲームが気に入ったらアカウントを持って帰ってもいいです、もちろん見た目と名前は後ででも変更できるので今回はアバター作成はテキトーにお願いしますね」

　自分はアバターの作成に時間がかかってしまうのでランダム作成で生成された微妙な見た目で開始する、まずは初心者向けのガチャとかできる限り回して強い装備を整えてチュートリアルを始める。
　タイトルはファンタジーゲートオンラインらしく剣と魔法のファンタジーな世界のロールプレイングゲームらしく前世でもある程度かじった程度だがやっていたので攻略サイトなどを駆使しながらある程度進めていく。


「……これどこまで進めればいいんですか？」
「飽きるまで？」
「じゃあこのままずっとやりそうなのでひとまずここで終わります」
「そうですか、わかりましたじゃあいってらっしゃい」

「あ……」
　もはや慣れた移動した後に端末に攻略サイトを表示したままになっていたのを思い出す、見てみるとまだそのサイトが見れるようでこのまま表示した状態で行くことにしようと思う。
「でどっち行けばいいんだろう？」
「ほぼ毎回こんな感じだね」
　今は確か2つ目の町から西進むとある平原だと思われる場所だ、この平原は無駄に広くモンスターもランダムポップなのでマップを持っていないと確実に迷うような作りになっている。
「サヨ、東って解る？」
「あっち」
　どうやらココで迷うことはなさそうだ。