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空の旅

回収された技術

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 世界一周を終えて日本に戻ると、連絡が届いていたようで呼び出された場所に向かうと、異世界の技術を研究している所だった。
「あの呼ばれて来たんですけど……」
「はい、伺っておりますので案内しますのでついてきてください」
 受付に行き、要件を伝えると2階にある事務室まで案内された。


「いやぁ待ってたよ君が持って帰ってきてくれた物とデータのおかげですごく役に立ったよ」
 興奮しながら白衣の人物が詰め寄ってくる。
「それはどうも……」
 身長は自分より低いにも拘わらず迫力負けしてしまった。

「いやぁ、なかなか貴重なデータだったよー、最近の人たちは一瞬で戦闘を終わらせたりして実践のデータが全くとれなくね、いや命には代えられないんだけどな」
「そうですね、死ぬわけにはいかないですよね」
「そこだよ、やはり命は思い、とにかく重いからむちゃぶりもできないし死を回避できる人もいるっちゃいるけど今は仕事の最中で声もかけられない、故にこの辺のデータはとにかく貴重なのだよありがとう」
「それは、どうも……」

「それから持って帰ってきてくれたどんな環境にも対応できる装置だよ」
 話題を変えたにも関わらず嬉しそうに話しを続ける、その装置については間違えて持って帰ってしまった物なのであまり歓迎できる話題ではない。
「あれのエネルギーも簡単に補充できたし扱いがとても楽だね、しかも遠隔操作にも対応しているからまるで架空の便利アイテムみたいなものだよ、しかし仕組みが一向に解明できないのが悔しいところだよ」
「あの世界は宇宙まで進出していましたし、自分達が最初に付いた場所は地球じゃなかったんですよ」
「ふむ、地球にはない原子構造か、ありがとう参考なったよ」

「どうも、ところで呼び出した理由はなんですか?」
「いや、こうやって直接お礼を言いたかったのとサヨちゃんのアップデート、それから弾薬の補充だね」
 懐からSDカードを取り出す。
「ついに紙に印刷する量を超えてしまったからね、今後のアップデートはこれになるよ」
「どうも」
 受け取ってすぐにサヨに渡す、受け取ったサヨに読み取り部分を指で押さえて動かなくなる、普通ならそこは触れるべきではないと注意するのだがこれで読み取っているそうだ。

「あとこれ弾薬」
 白衣の人物が手に持っている端末を操作すると奥からクレーンで大きなコンテナが3つ運ばれてきた。
「これ全部ですか?」
「そうだよ、今回のアップデートで搭載量が増えたからね、こんな量あるけどまだまだ入るからね最大までは積まないのさ、それと新しい武器も入れていたから必要になったら使ってくれ、いやぁみんながいろんな技術を持ってきてくれるから技術が進む進む、これで命が守れる確率が上がるからありがたい話だよ」
「だから以前に持ってきたロボットを修理できたんですね」
「そうさ、もっとも技術が集まっても経験が足りない状態だからね」
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