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「もう大丈夫なんだろ?」
「見ての通り」

 私の頭上にいるイグニスさんに何かを確認した隊長は、その返事を聞くなりズボンのベルトを外し始めた。
 まさか……と目を丸くしていると、そこから赤黒く立派な屹立が出ててきて、目玉が飛び出しそうになる。それって、男の人のあれですよね? 本当に私の中に入るんですか? とついつい確認してしまいたくなるほどに隊長の屹立は雄々しくて、怖いほどに大きかった。

「悪いな、カレン。最初の男は選ばせてやりたかったが、決まりでな。最初は隊長が抱くことになってるんだ」

 部族の掟。家族の掟。私がまだ知らないズェラの決まりがまだあるらしい。
 最初の人が隊長であろうとイグニスさんであろうと、ミルくんであろうと、嫌だというのはない。むしろもしここで選べと言われた方が困ったと思う。
 この中から一人選ぶなんて、今の私にできるはずがなかった。
 三者三様、それぞれいいところがあってダメなところがあって。それでも好きで。それが恋愛感情なのかと聞かれれば、まだ分からないとし答えられないし、そもそも夫が三人もいるというのを受け入れられるかと言われればそれもまた心の中でしこりがある。

 結局私は、この早い展開と驚愕の事態についていけないだけで、この三人に抱かれることにそれほど抵抗感はないのだと、ようやくこのとき悟った。

 そう思ったら、先ほどまで渦巻いていた不安や泣きそうなほどの混乱はなくなり、ホッと身体から力が抜ける。
 恥ずかしさだけはどうしようもないほどにのこってしまうが、それでも受け入れる準備は整ってしまった。

「……別に、私は誰が最初でも」

 そっぽを向いて照れ隠しで呟く。最後まで言い切るには恥ずかしくて、言葉は尻切れとんぼで終わってしまった。

 けれども、隊長たちはそれでもよかったみたいだ。
 イグニスさんは、頭上から私の顔を覗き込んでキスしてきてくれたし、ミルくんもその次に横からキスしてきては私にはその気持ちを伝えてきてくれる。

「カレンちゃん、嬉しいよ。大好き」

 ミルくんなんか、こんな可愛いことを言ってきてくれるから、しょうがないなぁって思えてしまうのだ。

「俺も愛してるぜ、カレン。もちろん、口に出さねぇがイグニスも結構カレンのこと愛しちゃってるからな」
「…………」

 隊長もミルくんに続き私に愛の言葉を伝えてきてくれるが、イグニスさんの代弁もしてきた。それに対して意外にもイグニスさんの反論はなくて、顔を見上げるとそっぽを向かれてしまった。『素直になれよ』と隊長が笑う。

「さぁて、カレン。俺らのお嫁さん。これから俺らがたっぷり愛してやるからな」
「……あっ、…………あぁっ!!」

 そういうや否や、隊長はその屹立を私の秘所に擦り付け、そして膣の中に潜り込ませた。大きな違和感を持って私の中を抉り、そしてゆっくり進んで行く。

「……あっ、……あっ、あぁっ」

 小さな震え声を出す私は、自分の中を貫かれる痛みに喘いだ。
 本当に挿ってきているんだという驚きと、どこまでこの責め苦が続くのかという不安と。イグニスさんがあれだけ丁寧にほぐしても感じてしまう破瓜の痛みに耐えながら必死に受け入れた。

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