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第四話 スキルを習得しました
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『あなたは棍棒スキルの脳天割り(右)を覚えました』
最後に、またわけ分からない物が示された。
(棍棒スキル? 脳天割り?)
一応警防は棍棒に分類されるのかなあと疑問に思うが、その後の脳天割りが分からない。
魔法の件もあるので、脳天割りと叫びながら棍棒を振ってみるが何も起きない。
あれこれ試行錯誤して見たが、なにか特別変わったことは無かった。
仕方が無いので、一応脳天割りをメモして進むことにした。
その後、野犬が1匹現れて、脳天割りの意味がやっとわかった。
野犬の頭のあたりに半径1cmの円形状のピコピコオレンジ色のものが点滅していた。
最初は模様か?ごみか?と思ったが、右手の警棒をみてピンと閃いた。
たぶんあそこを警防で殴れば脳天割りになるのだろう。
大ダメージか一撃必殺の攻撃のようなものだと思われる。
ちなみに、警防を左手に持ちかえるとその点滅は無くなった。
どうやら右手で棍棒を持たないと意味が無いのだろう。
そういえば、ずっと棍棒は右手に持っていた。
俺は、ファイアの魔法を使うのをやめて、フラッシュライトで犬を怯ませた後、警防で思いっきりそのオレンジ色に点滅する部分を殴りつけた。
バチィーン
ものすごい音がしたあと、警防が犬の脳天にめりこみ、頭蓋骨が割れて一撃で絶命した。
「ほぉ~これが脳天割りかぁ」
まあ、犬のように頭の位置が低い敵には結構仕える技であることがよく理解できた。
俺は次からは、野犬には脳天割りを多用することにした。
それから2つの分岐点をこえて、進むとその先は行き止まりであった。
「ちっ、行き止まりかよ! くそ、めんどくせぇな」
俺は愚痴を言う。
一応、本当に行き止まりか確認するために、壁をトントン叩いて見る。
ゴンゴン
どう考えても中身が詰まっている音がする。
ぶち破れそうな代物ではない。
仕方ないので来た道を戻るかとふと横を見ると、そこには人一人入れる位の隙間がある。
なんだろうと思ってその隙間に入ると、その少し先に南京錠がついた木箱がおいてあった。
(開けるべきか、無視するべきか?)
木箱をゆすって見ると、何か硬いものが入っているのが音で分かる。
周りを見渡すが、当たり前だが誰もいない。
(やるか!)
俺は警防の柄の部分で南京錠をガシガシ叩いたら、木箱についている鉄のとめ具が壊れてぽろっと南京錠ごと地面に落ちた。
木箱を開けると、中には幅広の直剣と直径60cmサイズの丸い盾に、よく海外の刑事ドラマとかで出てくるピッキングキットがあった。
俺はピッキングキットを見て、あることをすぐに思い出した。
すぐにリュックから薄型のノートパソコンを取り出した。
あるフォルダを開いて動画を再生する。
ふむふむ、こうやるのか!
俺は地面に落ちた南京錠を取り上げ、その動画を見ながらピッキングキットを使い南京錠を開錠してみる。
カチン
動画のようにやってみたら、5分程度でアッサリ開錠できた。
その瞬間、予期せぬ効果音が頭上で流れた。
テレッテッテッテー
『あなたは南京錠の開錠技術を手に入れました』
また、あの消える文字が目の前に浮かび上がる。
(まじか!?)
俺はびっくりするが、一応それをメモする。
正直、昔からピッキングには興味があった。
なぜなら廃屋を探検しているときに、結構鍵がかかって入れない部屋があったからだ。
しかし、ピッキングキットは基本的に素人は入手できない。
まあ、当たり前だ、一般人には必要ない技術だからだ。
でも、動画サイトには方法がアップされているで、それをダウンロードしていたのだ。
まさか、こんなところで技術を入手するとは思わなかった。
不幸中の幸いなのか?
まあいい、とりあえず南京錠のほかにもいくつか開錠の動画があるのでその都度試して見れば、先ほどのようにスキル獲得に繋がるかもしれない。
完全に違法だが、この現状ではあれこれ言っていられない。
生死がかかっている。
次に、俺はノートパソコンとピッキングキッドと警防をリュックにいれ反対にガムテープを取り出す。
そして剣を右手に盾を左手に手もって、フラッシュライトを盾にガムテープでしっかり取り付けて、盾を持ちながらでもフラッシュライトを当てれるようにする。
正直、これまでの野犬との戦闘ではフラッシュ攻撃は非常に有効であることが分かっている。
相手は強力なライトを浴びると、大体一瞬硬直して動けなくなる。
そこをボカンと叩く方法が一番安全だ。
ある意味一番強力な武器ともいえる。
ちなみに、フラッシュライトのバッテリーで思わぬことを発見した。
何度もライトを使用していたら、バッテリーが切れたのだ。
その時は使えないのであればフラッシュライトは結構重いのでこの際捨てようかと思ったが、あることを思いつき試してみた。
正直一か八かの賭けだったが、思い切ってやってみた。
それは、出力をかなり弱くしたサンダーの魔法で充電してみるという事だ。
試してみると、これが意外や意外、徐々にサンダーの出力を上げていくとあるところで充電中のランプが点灯したのだ。
おかげでバッテリーを気にせず電化製品を使うことが出来るようになった。
ちなみに、携帯・ノートパソコンも同じようにサンダーの魔法で充電することが出来た。
サンダーの魔法は正直攻撃力としてはかなり弱く、直撃しても少ししびれるくらいのダメージしか与えられないんで、使えないと持っていたが、あらぬ所で大活躍することになった。
俺は新しいスキルと剣と盾の装備を手に入れて、意気揚々と来た道を折り返すことにした。
最後に、またわけ分からない物が示された。
(棍棒スキル? 脳天割り?)
一応警防は棍棒に分類されるのかなあと疑問に思うが、その後の脳天割りが分からない。
魔法の件もあるので、脳天割りと叫びながら棍棒を振ってみるが何も起きない。
あれこれ試行錯誤して見たが、なにか特別変わったことは無かった。
仕方が無いので、一応脳天割りをメモして進むことにした。
その後、野犬が1匹現れて、脳天割りの意味がやっとわかった。
野犬の頭のあたりに半径1cmの円形状のピコピコオレンジ色のものが点滅していた。
最初は模様か?ごみか?と思ったが、右手の警棒をみてピンと閃いた。
たぶんあそこを警防で殴れば脳天割りになるのだろう。
大ダメージか一撃必殺の攻撃のようなものだと思われる。
ちなみに、警防を左手に持ちかえるとその点滅は無くなった。
どうやら右手で棍棒を持たないと意味が無いのだろう。
そういえば、ずっと棍棒は右手に持っていた。
俺は、ファイアの魔法を使うのをやめて、フラッシュライトで犬を怯ませた後、警防で思いっきりそのオレンジ色に点滅する部分を殴りつけた。
バチィーン
ものすごい音がしたあと、警防が犬の脳天にめりこみ、頭蓋骨が割れて一撃で絶命した。
「ほぉ~これが脳天割りかぁ」
まあ、犬のように頭の位置が低い敵には結構仕える技であることがよく理解できた。
俺は次からは、野犬には脳天割りを多用することにした。
それから2つの分岐点をこえて、進むとその先は行き止まりであった。
「ちっ、行き止まりかよ! くそ、めんどくせぇな」
俺は愚痴を言う。
一応、本当に行き止まりか確認するために、壁をトントン叩いて見る。
ゴンゴン
どう考えても中身が詰まっている音がする。
ぶち破れそうな代物ではない。
仕方ないので来た道を戻るかとふと横を見ると、そこには人一人入れる位の隙間がある。
なんだろうと思ってその隙間に入ると、その少し先に南京錠がついた木箱がおいてあった。
(開けるべきか、無視するべきか?)
木箱をゆすって見ると、何か硬いものが入っているのが音で分かる。
周りを見渡すが、当たり前だが誰もいない。
(やるか!)
俺は警防の柄の部分で南京錠をガシガシ叩いたら、木箱についている鉄のとめ具が壊れてぽろっと南京錠ごと地面に落ちた。
木箱を開けると、中には幅広の直剣と直径60cmサイズの丸い盾に、よく海外の刑事ドラマとかで出てくるピッキングキットがあった。
俺はピッキングキットを見て、あることをすぐに思い出した。
すぐにリュックから薄型のノートパソコンを取り出した。
あるフォルダを開いて動画を再生する。
ふむふむ、こうやるのか!
俺は地面に落ちた南京錠を取り上げ、その動画を見ながらピッキングキットを使い南京錠を開錠してみる。
カチン
動画のようにやってみたら、5分程度でアッサリ開錠できた。
その瞬間、予期せぬ効果音が頭上で流れた。
テレッテッテッテー
『あなたは南京錠の開錠技術を手に入れました』
また、あの消える文字が目の前に浮かび上がる。
(まじか!?)
俺はびっくりするが、一応それをメモする。
正直、昔からピッキングには興味があった。
なぜなら廃屋を探検しているときに、結構鍵がかかって入れない部屋があったからだ。
しかし、ピッキングキットは基本的に素人は入手できない。
まあ、当たり前だ、一般人には必要ない技術だからだ。
でも、動画サイトには方法がアップされているで、それをダウンロードしていたのだ。
まさか、こんなところで技術を入手するとは思わなかった。
不幸中の幸いなのか?
まあいい、とりあえず南京錠のほかにもいくつか開錠の動画があるのでその都度試して見れば、先ほどのようにスキル獲得に繋がるかもしれない。
完全に違法だが、この現状ではあれこれ言っていられない。
生死がかかっている。
次に、俺はノートパソコンとピッキングキッドと警防をリュックにいれ反対にガムテープを取り出す。
そして剣を右手に盾を左手に手もって、フラッシュライトを盾にガムテープでしっかり取り付けて、盾を持ちながらでもフラッシュライトを当てれるようにする。
正直、これまでの野犬との戦闘ではフラッシュ攻撃は非常に有効であることが分かっている。
相手は強力なライトを浴びると、大体一瞬硬直して動けなくなる。
そこをボカンと叩く方法が一番安全だ。
ある意味一番強力な武器ともいえる。
ちなみに、フラッシュライトのバッテリーで思わぬことを発見した。
何度もライトを使用していたら、バッテリーが切れたのだ。
その時は使えないのであればフラッシュライトは結構重いのでこの際捨てようかと思ったが、あることを思いつき試してみた。
正直一か八かの賭けだったが、思い切ってやってみた。
それは、出力をかなり弱くしたサンダーの魔法で充電してみるという事だ。
試してみると、これが意外や意外、徐々にサンダーの出力を上げていくとあるところで充電中のランプが点灯したのだ。
おかげでバッテリーを気にせず電化製品を使うことが出来るようになった。
ちなみに、携帯・ノートパソコンも同じようにサンダーの魔法で充電することが出来た。
サンダーの魔法は正直攻撃力としてはかなり弱く、直撃しても少ししびれるくらいのダメージしか与えられないんで、使えないと持っていたが、あらぬ所で大活躍することになった。
俺は新しいスキルと剣と盾の装備を手に入れて、意気揚々と来た道を折り返すことにした。
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