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第二九五話 シャルロッタ 一六歳 純真なる天使 〇五
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「マジか、真っ二つなのに……」
「クハ、クハ、クハハッ! お主本当に悪魔を倒してきたか?」
純真なる天使は歪んだ笑みを浮かべて笑うが、そういや核を両断しているわけではないから死ぬはずもないのか、とそこでようやく気がつく。
肉体が真っ二つでもこの手の眷属は簡単に復活できるからな……わたくしは軽く首をゴキゴキと鳴らすと、軽く構えを取り直す。
目の前で純真なる天使の下半身と切り裂かれた腹部からまるで触手が伸びるように、血液が双方より漏れ出すと、それを支えに天使は地面に倒れた上半身を引きずりあげる。
これだけ見ていると怪物にしか見えねえなあ……わたくしはグジュリグジュリという気持ちの悪い音を立てながら真っ二つになっている体を接合していく純真なる天使を見ながらそんなことを考えていた。
「きも……芋虫みたいな……」
「クハハ! 一般には紅血というらしいがの……古の魔王が用いたれっきとした魔法じゃよ」
少し斜めに接合されていく純真なる天使の腹部は、粘性の血液によって傷を塞ぎ元通りの姿へと復活していく。
紅血ね……すでに滅びた魔法とか呼ばれてたが、血液を操って肉体の欠損を修復する特殊な魔法体系に属するものだ。
体外に血液を出して操作することも可能だが、ご存知の通り人間の体内には多くても五リットル程度の血液しかなく、そのうち一リットルを失うと致死量に至ると言われている。
これは異世界に住む人間でも一緒だとは思うけど、紅血はその体内に存在する血液を使うため、人間が扱うことは命の危険がある。
だが……古の魔王はこの魔法を使う際わたくしのように失った血液を修復したか、生み出したかで無限に血液量を確保できるため、空間に血液を使った結界なんかも張るなんて芸当もできたそうだ。
「……魔王の魔法を使うなんて随分立派な天使様ねえ?」
「魔法に貴賎はないでな、それにお主の使う神滅魔法とやらも神聖なものではあるまい?」
「……まあね」
ちなみにわたくしはこの紅血については知ってるだけで使ったことはない……多分わたくしの修復と紅血は相性がいい気もするが、どうやって習得するのかはレーヴェンティオラでは失伝していたからだ。
魔物の一部が使用しているのを見たことがあるが、その時はそれが紅血であることを理解してなかった。
おそらくこの世界でもこの魔法は失伝しているか、そもそも存在していることすら忘れられているだろうな……魔法について多少勉強してもこのあたりの魔法についての記述は見られなかったし。
純真なる天使はわたくしを見ながらニヤニヤと笑うと、完全に元へと戻った腹回りを細い指でなぞっていく。
「……古の魔王も半不死であったそうだな、このような便利な魔法があればそうなるであろうが……さて、貴様はどうやって妾を殺す?」
「やることは変わらないわよ? 徹底的に切り刻むか、ぶん殴って消滅させる」
わたくしは左手をゴキゴキと鳴らすと獰猛な笑みを浮かべて一気に前に出る……長期戦に持ち込むと純真なる天使はかなり厄介な存在だ。
紅血による無尽蔵の治癒能力によりちょっとした負傷などは一瞬で治してくるだろうし……やるなら確実に消滅させるしかない。
わたくしは一気に純真なる天使との距離を詰めると魔力を込めた左拳を振るう……拳戦闘術ではないが、その速度と威力に気がついたのか彼女の顔色が変わる。
一撃必殺に近い拳の一撃はギリギリのところで空を切る……純真なる天使はそれまでと打って変わって俊敏な動きで空へと舞い上がると、両手を口元に添えた。
「……衝撃波!」
声が波となり、空気を震わせながらわたくしへと迫る……普通の魔法使いが使用する衝撃波などとは桁の違う、凄まじい波動が地形ごと周囲一帯を破壊していく。
だが……わたくしが纏う魔力による防御結界はその攻撃を難なく無効化してしまう……原理が魔力であれば、それを防ぐのにはそれほど難しくないからな。
純真なる天使は間髪を容れずに一気に急降下するとわたくしに肉薄する……咄嗟に右手に握られた不滅を振るうが、その一撃で彼女の右腕を両断する。
だが……切り裂かれた傷跡から一気に血液が触手のように広がると、紅血がわたくしの防御結界の上から蔦のように巻き付くとギリギリと締め上げる。
「クハハ! 腕を落としたから戦闘不能になるわけではないでな!」
「いやいや、この程度で何いってんだよっ!」
「クハッ?!」
「はあああッ!」
わたくしは気合いと共に一瞬全身から魔力を放出する……たったそれだけのことだが、高密度の魔力を叩きつけた紅血が一瞬で蒸発し純真なる天使が吹き飛ばされる。
魔力の使い方としては非常に粗野で原始的とも言われるこの魔力放出……だが、わたくしくらいの魔力量になると単純に放出するだけで地形は破壊できるし、構造物なんかも粉々に砕くこともできたりする。
前世では魔王軍の砦に捕えられた時に使ったりして、牢屋ごと建物を全部更地にしたりするのに使ったけど……味方ごと吹き飛ばしちゃうから、まああんまりやらないようにはしてるんだよね。
彼女の表情が驚愕に歪むのを見て、わたくしは不滅を空間の狭間へと乱暴に突っ込むとそのまま左拳に魔力を集中させる。
空中で翼を羽ばたかせながら姿勢を制御し、切り裂かれた右腕へと伸びた紅血が接合し、その肉体を修復しようとしているが、ほんの一瞬だが純真なる天使の動きが止まった。
「我が拳にぶち抜けぬものなし……ッ!」
「やらせん……ッ! 神罰の白!」
「拳戦闘術……大砲拳撃ッ!」
わたくしが振り抜いた拳から放たれる音速を超えた衝撃波と、少し遅れて放たれた純真なる天使が放つ純白の光……その両方がちょうど中間地点、空中で衝突するとそのまませめぎ合う。
互角……ではない、わたくしが放った大砲拳撃がジリジリと神罰の白を押し始める。
当たり前の話だが、純真なる天使の放つ神罰の白はその速度が最大の武器であり、相手の技が放たれる前にその肉体へと到達するというのが利点となっている。
威力もすごいけどさ……だが、わたくしの大砲拳撃は空間を歪め、地形を破壊し……そして全てを消滅させるまさに最終兵器とも言える技なのだ。
「ば、バカな……! なぜ押し負ける!」
「拳戦闘術は最強の拳……それに抗うものなどありはしないわ」
「くそ……! おおおおッ!」
純真なる天使が神罰の白へと神力を込めていくが、すでに均衡の破れた押し合いにはまるで効果を成さず一気に押し込まれていく。
そして神罰の白の効果が途切れた瞬間、一気に大砲拳撃による衝撃波が純真なる天使の肉体へと襲いかかった。
だが、純真なる天使は抗えないと判断したのか、いきなり手刀でで首を切断すると、あらぬ方向へと投げ飛ばす。
「あ、なんだと……」
「ケハハハッ!」
ゴロゴロと転がっていく純真なる天使の生首の笑い声が響くと同時に、大砲拳撃が首を失い血を吹き出す彼女の肉体を包み込むと、その場を揺るがす大音響と共に大爆発を巻き起こした。
ギリギリで首を切り離すとは……わたくしは構えを解くと同時に走り出す……第一階位ともなればたとえ首だけであっても復活ができるはずだ。
だから厄介な技や魔法を行使するまえに彼女を倒さなければならない……構えを解くまでに少しだけ間が開いてしまった。
完全に復活するまでとは言わないが、なんらかの形で治癒するに違いない……焦りのような気持ちを感じつつ、わたくしはその場に残る血液の跡を追いかけて走る。
「……これは……」
わたくしが走っていくとそこには先ほどまで見ていた純真なる天使の紫色の髪の毛が、血痕と共にあちこちに落ちているのが見える。
方向は合っている……だが走るわたくしの視界に奇妙なものが増えていく……耳の一部、肉片……そして溶けかけた目玉……それらは黒い瘴気のようなモヤをあげながら消滅していくところだった。
まさか肉体を媒介に再編成でもしているのか? と訝しむ気持ちになりながらわたくしは血痕の後を追いかける。
そして……ある程度先ほどの場所から外れたそこに、それは立っていた……紫色の髪、同色の美しい瞳……白磁のような滑らかな肌、そして魅惑的でグラマラスな肉体を持つ一人の少女。
その少女は粘液まみれの生まれたままの姿でその場に座り込み……そして、ゆっくりと近づいてきたわたくしへと寝起きのような少しぼうっとした視線を向ける。
わたくしは油断なく虚空より引き抜いた不滅を構えつつ、その少女へと話しかけた。
「……今のあなたはどちらですか? 純真なる天使? それともソフィーヤ・ハルフォード公爵令嬢?」
「クハ、クハ、クハハッ! お主本当に悪魔を倒してきたか?」
純真なる天使は歪んだ笑みを浮かべて笑うが、そういや核を両断しているわけではないから死ぬはずもないのか、とそこでようやく気がつく。
肉体が真っ二つでもこの手の眷属は簡単に復活できるからな……わたくしは軽く首をゴキゴキと鳴らすと、軽く構えを取り直す。
目の前で純真なる天使の下半身と切り裂かれた腹部からまるで触手が伸びるように、血液が双方より漏れ出すと、それを支えに天使は地面に倒れた上半身を引きずりあげる。
これだけ見ていると怪物にしか見えねえなあ……わたくしはグジュリグジュリという気持ちの悪い音を立てながら真っ二つになっている体を接合していく純真なる天使を見ながらそんなことを考えていた。
「きも……芋虫みたいな……」
「クハハ! 一般には紅血というらしいがの……古の魔王が用いたれっきとした魔法じゃよ」
少し斜めに接合されていく純真なる天使の腹部は、粘性の血液によって傷を塞ぎ元通りの姿へと復活していく。
紅血ね……すでに滅びた魔法とか呼ばれてたが、血液を操って肉体の欠損を修復する特殊な魔法体系に属するものだ。
体外に血液を出して操作することも可能だが、ご存知の通り人間の体内には多くても五リットル程度の血液しかなく、そのうち一リットルを失うと致死量に至ると言われている。
これは異世界に住む人間でも一緒だとは思うけど、紅血はその体内に存在する血液を使うため、人間が扱うことは命の危険がある。
だが……古の魔王はこの魔法を使う際わたくしのように失った血液を修復したか、生み出したかで無限に血液量を確保できるため、空間に血液を使った結界なんかも張るなんて芸当もできたそうだ。
「……魔王の魔法を使うなんて随分立派な天使様ねえ?」
「魔法に貴賎はないでな、それにお主の使う神滅魔法とやらも神聖なものではあるまい?」
「……まあね」
ちなみにわたくしはこの紅血については知ってるだけで使ったことはない……多分わたくしの修復と紅血は相性がいい気もするが、どうやって習得するのかはレーヴェンティオラでは失伝していたからだ。
魔物の一部が使用しているのを見たことがあるが、その時はそれが紅血であることを理解してなかった。
おそらくこの世界でもこの魔法は失伝しているか、そもそも存在していることすら忘れられているだろうな……魔法について多少勉強してもこのあたりの魔法についての記述は見られなかったし。
純真なる天使はわたくしを見ながらニヤニヤと笑うと、完全に元へと戻った腹回りを細い指でなぞっていく。
「……古の魔王も半不死であったそうだな、このような便利な魔法があればそうなるであろうが……さて、貴様はどうやって妾を殺す?」
「やることは変わらないわよ? 徹底的に切り刻むか、ぶん殴って消滅させる」
わたくしは左手をゴキゴキと鳴らすと獰猛な笑みを浮かべて一気に前に出る……長期戦に持ち込むと純真なる天使はかなり厄介な存在だ。
紅血による無尽蔵の治癒能力によりちょっとした負傷などは一瞬で治してくるだろうし……やるなら確実に消滅させるしかない。
わたくしは一気に純真なる天使との距離を詰めると魔力を込めた左拳を振るう……拳戦闘術ではないが、その速度と威力に気がついたのか彼女の顔色が変わる。
一撃必殺に近い拳の一撃はギリギリのところで空を切る……純真なる天使はそれまでと打って変わって俊敏な動きで空へと舞い上がると、両手を口元に添えた。
「……衝撃波!」
声が波となり、空気を震わせながらわたくしへと迫る……普通の魔法使いが使用する衝撃波などとは桁の違う、凄まじい波動が地形ごと周囲一帯を破壊していく。
だが……わたくしが纏う魔力による防御結界はその攻撃を難なく無効化してしまう……原理が魔力であれば、それを防ぐのにはそれほど難しくないからな。
純真なる天使は間髪を容れずに一気に急降下するとわたくしに肉薄する……咄嗟に右手に握られた不滅を振るうが、その一撃で彼女の右腕を両断する。
だが……切り裂かれた傷跡から一気に血液が触手のように広がると、紅血がわたくしの防御結界の上から蔦のように巻き付くとギリギリと締め上げる。
「クハハ! 腕を落としたから戦闘不能になるわけではないでな!」
「いやいや、この程度で何いってんだよっ!」
「クハッ?!」
「はあああッ!」
わたくしは気合いと共に一瞬全身から魔力を放出する……たったそれだけのことだが、高密度の魔力を叩きつけた紅血が一瞬で蒸発し純真なる天使が吹き飛ばされる。
魔力の使い方としては非常に粗野で原始的とも言われるこの魔力放出……だが、わたくしくらいの魔力量になると単純に放出するだけで地形は破壊できるし、構造物なんかも粉々に砕くこともできたりする。
前世では魔王軍の砦に捕えられた時に使ったりして、牢屋ごと建物を全部更地にしたりするのに使ったけど……味方ごと吹き飛ばしちゃうから、まああんまりやらないようにはしてるんだよね。
彼女の表情が驚愕に歪むのを見て、わたくしは不滅を空間の狭間へと乱暴に突っ込むとそのまま左拳に魔力を集中させる。
空中で翼を羽ばたかせながら姿勢を制御し、切り裂かれた右腕へと伸びた紅血が接合し、その肉体を修復しようとしているが、ほんの一瞬だが純真なる天使の動きが止まった。
「我が拳にぶち抜けぬものなし……ッ!」
「やらせん……ッ! 神罰の白!」
「拳戦闘術……大砲拳撃ッ!」
わたくしが振り抜いた拳から放たれる音速を超えた衝撃波と、少し遅れて放たれた純真なる天使が放つ純白の光……その両方がちょうど中間地点、空中で衝突するとそのまませめぎ合う。
互角……ではない、わたくしが放った大砲拳撃がジリジリと神罰の白を押し始める。
当たり前の話だが、純真なる天使の放つ神罰の白はその速度が最大の武器であり、相手の技が放たれる前にその肉体へと到達するというのが利点となっている。
威力もすごいけどさ……だが、わたくしの大砲拳撃は空間を歪め、地形を破壊し……そして全てを消滅させるまさに最終兵器とも言える技なのだ。
「ば、バカな……! なぜ押し負ける!」
「拳戦闘術は最強の拳……それに抗うものなどありはしないわ」
「くそ……! おおおおッ!」
純真なる天使が神罰の白へと神力を込めていくが、すでに均衡の破れた押し合いにはまるで効果を成さず一気に押し込まれていく。
そして神罰の白の効果が途切れた瞬間、一気に大砲拳撃による衝撃波が純真なる天使の肉体へと襲いかかった。
だが、純真なる天使は抗えないと判断したのか、いきなり手刀でで首を切断すると、あらぬ方向へと投げ飛ばす。
「あ、なんだと……」
「ケハハハッ!」
ゴロゴロと転がっていく純真なる天使の生首の笑い声が響くと同時に、大砲拳撃が首を失い血を吹き出す彼女の肉体を包み込むと、その場を揺るがす大音響と共に大爆発を巻き起こした。
ギリギリで首を切り離すとは……わたくしは構えを解くと同時に走り出す……第一階位ともなればたとえ首だけであっても復活ができるはずだ。
だから厄介な技や魔法を行使するまえに彼女を倒さなければならない……構えを解くまでに少しだけ間が開いてしまった。
完全に復活するまでとは言わないが、なんらかの形で治癒するに違いない……焦りのような気持ちを感じつつ、わたくしはその場に残る血液の跡を追いかけて走る。
「……これは……」
わたくしが走っていくとそこには先ほどまで見ていた純真なる天使の紫色の髪の毛が、血痕と共にあちこちに落ちているのが見える。
方向は合っている……だが走るわたくしの視界に奇妙なものが増えていく……耳の一部、肉片……そして溶けかけた目玉……それらは黒い瘴気のようなモヤをあげながら消滅していくところだった。
まさか肉体を媒介に再編成でもしているのか? と訝しむ気持ちになりながらわたくしは血痕の後を追いかける。
そして……ある程度先ほどの場所から外れたそこに、それは立っていた……紫色の髪、同色の美しい瞳……白磁のような滑らかな肌、そして魅惑的でグラマラスな肉体を持つ一人の少女。
その少女は粘液まみれの生まれたままの姿でその場に座り込み……そして、ゆっくりと近づいてきたわたくしへと寝起きのような少しぼうっとした視線を向ける。
わたくしは油断なく虚空より引き抜いた不滅を構えつつ、その少女へと話しかけた。
「……今のあなたはどちらですか? 純真なる天使? それともソフィーヤ・ハルフォード公爵令嬢?」
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