五十の手習い

赤羽律紀

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やんちゃだった頃

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 父の転職によって、僕たち家族は新光町や出来島の社宅に移り住んだ。
 あの頃は父方の実家での暮らしが制限ばかりだったこともあり、自由になれたとの思いからやんちゃばかりを繰り返していた。その行動に両親はハラハラしっぱなしだったという。
 特に出来島時代は近所に田んぼがあったため、靴を田んぼに突っ込んだことは二度や三度では物足りないくらいであった。自由奔放な振る舞いは両親にとっては悩みの種だったのではないだろうか。
 そして、それが大きくなったことが自宅から新潟駅まで5円玉を持って歩いたことだ。5円玉でどこかへ行けると思ったことがその理由からだろうが、結局交番で油を絞られることになった。今は出来る限りの金額で移動ができるようになった。
 1978年に上所小学校に入学した後も、入学式で同級生とドタバタしたり、職員室に乱入するなど、やんちゃさは変わっていなかった。もう40年以上にもなるが、今でも恥ずかしい思い出として僕の心の中に生きている。
 こんな時代があったからこそ、50歳を迎えようとしている。これから先どうなるかは分からないが、真っ直ぐに生きていこうと考えている。
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