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11 おもしろい訓練生
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スティーブは連合宇宙軍でも一、二を争う操縦士だった。
しかし、上官に睨まれてその立場を追われた身であった。
天職だと思っていた操縦士を辞めさせられて、士官候補生養成のための士官訓練センターに送り込まれたのはつい一年ほど前のことだ。それもセントラルから遠く離れた辺境の惑星ベルンに、である。
やる気を失うのも当然だった。それが、新しい訓練生としてこの二人が入ってきてから、俄然、教官としての仕事が面白くなりだしたのだ。
ルーインが優秀なことはわかっていた。とびきり扱いにくいことも。
ルーインは有名な軍人の家系に生まれた男である。セントラル地域の士官訓練センターに所属していた時に、そのポテンシャルの高さはセントラルにある宇宙軍司令本部にも聞こえていたほどだ。
ところが、そういう男に限って問題が多い。不服従、反抗などは日常茶飯事。ひどい場合には公然と命令違反を犯す…、とにかく上官に対する態度がなっていなかった。本来ならば軍務不適格者として、士官訓練センターから放り出されるはずである。しかし、上からの圧力が大きく、ここで鍛え直すようにと送られてきた、いわく付きの男であった。
体力や技術レベルは十分、すでに士官候補生としての実力はある。しかし、宇宙艦隊に所属させるにしても、士官学校でさらなるエリート士官への教育を施すにしても…、上官や同僚に対する態度を改め、命令に服従する姿勢をたたき込む必要があるというのが司令本部の判断であった。
そんなルーインの担当になったのが、同じように上官に反抗して辺境に飛ばされたスティーブである。何という皮肉だと思いながら、スティーブは調書に目を通した覚えがある。
だが、ルーインは教官に逆らうこともなく、大きな命令違反もせずに3カ月が過ぎようとしていた。以前を知る教官たちが首をかしげるほど、反抗的な態度が影をひそめている。スティーブには、それがリュウの影響だとわかっていた。
阿刀野リュウ。普通スクールから選抜試験を受けて入校してきた訓練生である。
士官訓練センターに入校できたのだから、優れた運動能力と学力があるのは当然。スクールではトップレベルの生徒であったはずだ。だが、ここには、連合宇宙軍の付属スクールを卒業した者や軍事教育を受けた者、さらには傭兵として働いたことがある者までいる。普通スクールから入ってきたリュウがトップを争うことなど、どう考えても無理なはずであった。
しかも、身体能力や技術力の高さで抜きん出たルーインがいる。なのに阿刀野リュウは、そのルーインに勝るとも劣らない力を秘めており、決してひけをとらないのだ。
どこで鍛えたのか知らないが、確かな力を持っていた。驚いたことに、銃をはじめ武器の扱いにかけてもルーインに負けない技術がある。もしかしたら、それ以上かもしれない。
ルーインは、ここにきて初めて、自分と互角に渡り合える男に出会ったようだった。
入校時のふてくされた態度、他のものを見下す余裕がすっかり消えてしまっていた。
誰とでも気軽に話し、みなに慕われている気のいい男が見せた驚くほどのポテンシャル。
初めて射撃訓練が行われた時、阿刀野リュウはみなに取り囲まれた。
「阿刀野! 凄いな。どこで銃の扱いを覚えたんだ?」
普通スクール出身者は、銃の分解、持ち方、構え方から教えなくてはならないはずなのに、リュウは何の気負いもなく銃を手にして、その重さを確かめたかと思ったら、的に向かって続けざまに撃った。反動もあるし、初めての銃だからクセもあるだろうに、ほぼ的の中心を外さなかったのだから、みなが驚くのも無理はなかった。
「教官、的をもう少し遠くしてもらえますか?」
しばらく撃っていたかと思ったら、そんなことを言い出したのだ。これじゃあ、練習にもならないと言いたげな表情で。
リュウの射撃を感心して眺めていたスティーブは内心驚いたが、それならばと的を30メートルに設定した。射程範囲ギリギリである。
しかし、その距離でもリュウは的を外しもせず、ほぼ中心に弾を固めたのである。
「阿刀野。どこかで、銃の訓練を受けたことがあるのか?」
スティーブが思わず聞いたほどである。
「いえ、自分の身くらい自分で守れるようにと兄に射撃を覚えさせられただけです。兄には、自分の後ろを守らせるには頼りないから、ここで鍛えろと言われています」
士官訓練センターにいる誰にも負けないだろうその技術。なのに、銃の腕が立つなどとは少しも思っていないリュウの受け答えに、ルーインの目が見開かれたのをスティーブは見逃さなかった。
そして。その日を境にルーインはリュウを意識するようになったのだ。
いいライバルだとスティーブは思っていた。そして、リュウとルーインを鍛える絶好のチャンスだとも思った。抜きんでた実力のものがひとりだと、どうしても他の者にあわせてレベルがさがってしまう。しかし、二人ならば…、思う存分に鍛えられるのである。
リュウなら気にせず怒鳴りつけられるのも好都合であった。意思ははっきりしているし、問われれば、教官に対しても恐れずに意見を言う。いくら叱っても落ち込まない気持ちの強さ。叱られていても誰にも馬鹿にされない威厳。そして何より、リュウは人の言葉をまっすぐに聞くことのできる素直さを持っていた。
「スティーブ、このところ、やけに熱心にやつらを鍛えているじゃないか。あんまりやりすぎると、操縦や砲撃を教える頃には誰ひとり残らないぞ」
訓練生たちを怒鳴る姿を揶揄する同僚の声を耳にしても、スティーブは腹が立たなくなった。これまでは、ちょっとしたことですぐにキレていたのに。
「鍛え甲斐のある訓練生がいると、教官というのもなかなか面白い」
ぼそりと返した返事に、同僚がほうっという顔をする。「鍛え甲斐があるって、あの二人か?」と他を大きく引き離して走っているリュウとルーインをあごで示した。
「ああ。あいつらはきっと、2年を待たずにセントラルへ行くだろうな」
スティーブはこのふたりが単なる士官ではなく、連合宇宙軍の中枢を担う人材になると確信していた。
「ルーインと…、阿刀野か。ルーインは家系からいっても順当だろうが、阿刀野はどうかな?」
「どういうことだ?」
「いや、座学の時にな、将来どうしたいのか聞いたことがある。ルーインの答えは覚えていないから、たぶん、連合宇宙軍で士官として勤めるとかなんとか言ったんだろう。だが、阿刀野は連合宇宙軍へ入るつもりはないと断言した」
「えっ!」スティーブは驚きの声をあげる。
「それじゃあ、何のためにここにいるんだ?」
さあな、と同僚は首をかしげた。
「卒業して連合宇宙軍士官候補生の肩書きをもらおうと簡単に考えているんだったら、訓練についていけないぞと脅したんだ。そうしたら阿刀野は、ここの訓練についていけないようなら、自分のやりたいことなど到底できないと言っていた。何がやりたいのかは聞かなかったがな」
「そうか…」
阿刀野は意志が強くて、自分のことより仲間のことを優先する。信頼するとなったら、とことん仲間を信じるだろう。しかし、いい加減なところで妥協したりはしない。上官になれば、きちんと自分の発した命令を守らせるはずだ。上官に媚びることもなく、かといって部下を虐めることもないだろう。我が道を行くタイプのルーインより、ずっといい士官になれそうなのに。
一度、じっくり話す必要があるとスティーブは思った。
「なにをちんたら走ってる! ひとりでもタイムオーバーしたら、全員5周追加だぞ」
ルーインが後ろを振り返って、ちっと舌打ちをした。ずいぶん離れてしまったから、何人かがタイムオーバーするのは目に見えていた。集団から離れてしまうと、なかなか追いつくのはしんどいのだ。
ペースをあげたのが悪かったのはよくわかっていた。それに、ルーインは連帯責任などまったくの理不尽だと思っている。頑張っても課題をクリアできないものはいる。だからルーインは、これまでは教官に言われても、仲間のためにおとなしくペナルティーを受けることなどしなかったのである。
しかし。すぐ後ろを苦もなくついてくるリュウは、たとえ誰かひとりでもペナルティーを食らったら、一緒に走ってやるような男である。平気な顔をして。こんな風に教官に命じられたならなおさらだ。
できない仲間に付き合う必要はない。馬鹿なやつだと思う。それなのに…。
自分でも不思議なのだが、ルーインはリュウが走るのなら、自分も走るだろうとわかっていた。
しかし、上官に睨まれてその立場を追われた身であった。
天職だと思っていた操縦士を辞めさせられて、士官候補生養成のための士官訓練センターに送り込まれたのはつい一年ほど前のことだ。それもセントラルから遠く離れた辺境の惑星ベルンに、である。
やる気を失うのも当然だった。それが、新しい訓練生としてこの二人が入ってきてから、俄然、教官としての仕事が面白くなりだしたのだ。
ルーインが優秀なことはわかっていた。とびきり扱いにくいことも。
ルーインは有名な軍人の家系に生まれた男である。セントラル地域の士官訓練センターに所属していた時に、そのポテンシャルの高さはセントラルにある宇宙軍司令本部にも聞こえていたほどだ。
ところが、そういう男に限って問題が多い。不服従、反抗などは日常茶飯事。ひどい場合には公然と命令違反を犯す…、とにかく上官に対する態度がなっていなかった。本来ならば軍務不適格者として、士官訓練センターから放り出されるはずである。しかし、上からの圧力が大きく、ここで鍛え直すようにと送られてきた、いわく付きの男であった。
体力や技術レベルは十分、すでに士官候補生としての実力はある。しかし、宇宙艦隊に所属させるにしても、士官学校でさらなるエリート士官への教育を施すにしても…、上官や同僚に対する態度を改め、命令に服従する姿勢をたたき込む必要があるというのが司令本部の判断であった。
そんなルーインの担当になったのが、同じように上官に反抗して辺境に飛ばされたスティーブである。何という皮肉だと思いながら、スティーブは調書に目を通した覚えがある。
だが、ルーインは教官に逆らうこともなく、大きな命令違反もせずに3カ月が過ぎようとしていた。以前を知る教官たちが首をかしげるほど、反抗的な態度が影をひそめている。スティーブには、それがリュウの影響だとわかっていた。
阿刀野リュウ。普通スクールから選抜試験を受けて入校してきた訓練生である。
士官訓練センターに入校できたのだから、優れた運動能力と学力があるのは当然。スクールではトップレベルの生徒であったはずだ。だが、ここには、連合宇宙軍の付属スクールを卒業した者や軍事教育を受けた者、さらには傭兵として働いたことがある者までいる。普通スクールから入ってきたリュウがトップを争うことなど、どう考えても無理なはずであった。
しかも、身体能力や技術力の高さで抜きん出たルーインがいる。なのに阿刀野リュウは、そのルーインに勝るとも劣らない力を秘めており、決してひけをとらないのだ。
どこで鍛えたのか知らないが、確かな力を持っていた。驚いたことに、銃をはじめ武器の扱いにかけてもルーインに負けない技術がある。もしかしたら、それ以上かもしれない。
ルーインは、ここにきて初めて、自分と互角に渡り合える男に出会ったようだった。
入校時のふてくされた態度、他のものを見下す余裕がすっかり消えてしまっていた。
誰とでも気軽に話し、みなに慕われている気のいい男が見せた驚くほどのポテンシャル。
初めて射撃訓練が行われた時、阿刀野リュウはみなに取り囲まれた。
「阿刀野! 凄いな。どこで銃の扱いを覚えたんだ?」
普通スクール出身者は、銃の分解、持ち方、構え方から教えなくてはならないはずなのに、リュウは何の気負いもなく銃を手にして、その重さを確かめたかと思ったら、的に向かって続けざまに撃った。反動もあるし、初めての銃だからクセもあるだろうに、ほぼ的の中心を外さなかったのだから、みなが驚くのも無理はなかった。
「教官、的をもう少し遠くしてもらえますか?」
しばらく撃っていたかと思ったら、そんなことを言い出したのだ。これじゃあ、練習にもならないと言いたげな表情で。
リュウの射撃を感心して眺めていたスティーブは内心驚いたが、それならばと的を30メートルに設定した。射程範囲ギリギリである。
しかし、その距離でもリュウは的を外しもせず、ほぼ中心に弾を固めたのである。
「阿刀野。どこかで、銃の訓練を受けたことがあるのか?」
スティーブが思わず聞いたほどである。
「いえ、自分の身くらい自分で守れるようにと兄に射撃を覚えさせられただけです。兄には、自分の後ろを守らせるには頼りないから、ここで鍛えろと言われています」
士官訓練センターにいる誰にも負けないだろうその技術。なのに、銃の腕が立つなどとは少しも思っていないリュウの受け答えに、ルーインの目が見開かれたのをスティーブは見逃さなかった。
そして。その日を境にルーインはリュウを意識するようになったのだ。
いいライバルだとスティーブは思っていた。そして、リュウとルーインを鍛える絶好のチャンスだとも思った。抜きんでた実力のものがひとりだと、どうしても他の者にあわせてレベルがさがってしまう。しかし、二人ならば…、思う存分に鍛えられるのである。
リュウなら気にせず怒鳴りつけられるのも好都合であった。意思ははっきりしているし、問われれば、教官に対しても恐れずに意見を言う。いくら叱っても落ち込まない気持ちの強さ。叱られていても誰にも馬鹿にされない威厳。そして何より、リュウは人の言葉をまっすぐに聞くことのできる素直さを持っていた。
「スティーブ、このところ、やけに熱心にやつらを鍛えているじゃないか。あんまりやりすぎると、操縦や砲撃を教える頃には誰ひとり残らないぞ」
訓練生たちを怒鳴る姿を揶揄する同僚の声を耳にしても、スティーブは腹が立たなくなった。これまでは、ちょっとしたことですぐにキレていたのに。
「鍛え甲斐のある訓練生がいると、教官というのもなかなか面白い」
ぼそりと返した返事に、同僚がほうっという顔をする。「鍛え甲斐があるって、あの二人か?」と他を大きく引き離して走っているリュウとルーインをあごで示した。
「ああ。あいつらはきっと、2年を待たずにセントラルへ行くだろうな」
スティーブはこのふたりが単なる士官ではなく、連合宇宙軍の中枢を担う人材になると確信していた。
「ルーインと…、阿刀野か。ルーインは家系からいっても順当だろうが、阿刀野はどうかな?」
「どういうことだ?」
「いや、座学の時にな、将来どうしたいのか聞いたことがある。ルーインの答えは覚えていないから、たぶん、連合宇宙軍で士官として勤めるとかなんとか言ったんだろう。だが、阿刀野は連合宇宙軍へ入るつもりはないと断言した」
「えっ!」スティーブは驚きの声をあげる。
「それじゃあ、何のためにここにいるんだ?」
さあな、と同僚は首をかしげた。
「卒業して連合宇宙軍士官候補生の肩書きをもらおうと簡単に考えているんだったら、訓練についていけないぞと脅したんだ。そうしたら阿刀野は、ここの訓練についていけないようなら、自分のやりたいことなど到底できないと言っていた。何がやりたいのかは聞かなかったがな」
「そうか…」
阿刀野は意志が強くて、自分のことより仲間のことを優先する。信頼するとなったら、とことん仲間を信じるだろう。しかし、いい加減なところで妥協したりはしない。上官になれば、きちんと自分の発した命令を守らせるはずだ。上官に媚びることもなく、かといって部下を虐めることもないだろう。我が道を行くタイプのルーインより、ずっといい士官になれそうなのに。
一度、じっくり話す必要があるとスティーブは思った。
「なにをちんたら走ってる! ひとりでもタイムオーバーしたら、全員5周追加だぞ」
ルーインが後ろを振り返って、ちっと舌打ちをした。ずいぶん離れてしまったから、何人かがタイムオーバーするのは目に見えていた。集団から離れてしまうと、なかなか追いつくのはしんどいのだ。
ペースをあげたのが悪かったのはよくわかっていた。それに、ルーインは連帯責任などまったくの理不尽だと思っている。頑張っても課題をクリアできないものはいる。だからルーインは、これまでは教官に言われても、仲間のためにおとなしくペナルティーを受けることなどしなかったのである。
しかし。すぐ後ろを苦もなくついてくるリュウは、たとえ誰かひとりでもペナルティーを食らったら、一緒に走ってやるような男である。平気な顔をして。こんな風に教官に命じられたならなおさらだ。
できない仲間に付き合う必要はない。馬鹿なやつだと思う。それなのに…。
自分でも不思議なのだが、ルーインはリュウが走るのなら、自分も走るだろうとわかっていた。
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