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最終章
22話 真相
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俺は徐々に振動が激しくなる球体を見ながら秩父での山田さんとのやり取りを回想していた。
_____
山田さんからカルテを受け取り一番初めに目に入ったのは患者の名前だ。「世継 千春」この施設は茜や友梨の育った場所であり、八百屋の研究施設である。そして、茜は千春と俺の子供かもしれない疑念が浮かび上がったが、スカイタワーの茜とのやり取りの中で当の本人が完全に否定していた。だから、その疑念は完全に俺の思い過ごしなのだと確信をした矢先に、再度現れた千春の名前は俺を混乱させる。俺はすぐにでも山田さんに名前の質問を投げかけたかったが、それと同じくらいカルテに書かれている内容を把握したい欲求が沸き、後者を選ぶ。生年月日の欄が俺の混乱に拍車をかける。俺と同世代だと思っていた千春の生年月日は1964年7月2日と記載されていた。俺の生まれた年は1980年だ。読み進めると病名にはこう書かれていた。
『先天性若体化症候群』
「山田さん。どうして、ここに千春のカルテがあるんだ。それに、年齢も俺より16も上になっている。俺が千春と出会った頃に聞いた年齢も、確か2つ程上くらいだったはずだ。この先天性若体化症候群ってやつが、何か関係しているのか?説明してくれ。」
「あぁ、わかっている。説明するよ。どこからがいいかな。じゃあ、とっかかりとしてその病気についてから話をするね。先天性若体化症候群。おそらくは聞きなじみのない病名だと思うんだけど、その理由はこの病気自体、まだ公にはなっていない病気なんだ。症状は体が若返る病気で、ウェルナー症候群が早いスピードで年老いていく病気であるのに対して、これは発症すると体がどんどん若返っていく病気なんだ。そして、公になっていない理由は、この病気を国が古くから研究していて、さらにその病気の由来となる遺伝子が大きな可能性を秘めていた。だから、この施設で国が秘密裏にその病気の研究をしていたってわけなんだよ。」
「じゃあ、千春が研究対象になってここで惨いことされていたってことかよ?」
「研究対象という点ではその通りだよ。・・・なるほどね。やっぱり君たちは勘違いをしているようだね。この施設は研究こそしていたが、君たちの言うような惨い事というのは僕には思い当たる節がないんだ。若体化が発症するのは個人差があってね、生まれて数年から数十年は健常者と変わらず、しっかり、といっていいのか解らないが加齢とともに年老いていく。ただ、違うとすれば君たちも目の当たりにしているかもしれないけど、治癒能力を使うことが出来る事くらいさ。それも自らがその力を使いさえしなければ、なんら健常者と変わらない。そこのお嬢ちゃんも能力者なんだね。」
「うん。そうや。」
「ここからは、そのお嬢ちゃんにとっても酷な話だ。これから未来に起こる苦難に関わる話になるけど。聞くかい。」
友梨は小さく頷いた。
「解った。どういうタイミングで発症するのか、原因までは突き止められてはいないが、この病気が発症すると若返っていく。お嬢ちゃんも今はまだ大丈夫なようだけど、いずれはその時が来るはずさ。一見、若返るということは良い意味でとらえられるかもしれないが、この病気を抱えている人たちが世間一般で生きていくことは難しい。いろいろと辻褄が合わなくなって疲れてしまうからね。だから、そういった人たちがちゃんと生きて、そして最後を迎えることが出来る療養所としての機能がここにはあった。それがこの施設の真相だよ。」
「ちょっと待て。最後を迎えるってどういうことだよ。」
山田さんは友梨に気遣いながら言う。
「この病気の予後は、最終的には赤ん坊になって寿命を迎える。生まれたばかりの姿で死んでいくんだ。」
「じゃあ、千春もここで最後を迎えたってことなのか?」
「いいや、カルテを読み進めてごらん。途中で彼女名前を変えて、そしてそのあとの記録が途絶えているだろう。」
「・・・!こ、これは・・・。」
改名の履歴を見つけた。世継 千春は久慈 茜に名前を変えていた。俺の頭の中で浮かんでいた様々な疑問の答えがそれだった。茜は俺と千春の子供ではない。茜が言った事とも矛盾しない。それは茜が千春本人だったからだ。
俺が絶句していると、頼んでもいないのに山田さんは説明を畳みかけてくる。
「千春ちゃんと君との間に出来た赤ちゃんがだめになった時に、僕が千春ちゃんを迎えに行った話をしたね。だけど、その後の話はまだだった。千春ちゃんをこの療養所に誘導したのは僕なんだ。僕自身もダンテを始める前まではこの施設で働いていてね。そこでこの病気の研究をして、その研究の途中でこの若返る力の魅力に取りつかれてしまったんだ。そこで他人にも移植できる仕組みを見つけた。簡単に言うと遺伝子の組み換えさ。この疾患の所以は遺伝子配列にあった。通常の人間でもこの遺伝子を書き換えてしまえば、同じ力を持つことが出来る。ただ、初めはうまくいっていたけど、やがて精神に支障をきたす副作用も発見された。僕はそれがわかる前に自分に力の移植をしてしまっていたから、後戻りできなくなってしまっていたけどね。」
「山田さんも、いつか発症すれば若返るってことなのか?」
「あぁ、多分ね。ただ、僕は人を治す力もない。ずいぶん先になるんじゃないかな。もしくは、発症せずに寿命で死ぬことが出来ればうれしんだけね・・・。」
山田さんが言っていることが真実であれば、茜、いや千春もさらに幼くなりいずれ死ぬ事になるだろう。それは、若返るというよりは、時間が戻っていく事に似ている。
そこまで考えて俺には一つの仮説が浮かぶ。俺は山田さんへ聞いてみることにした。
「その、力の正体ってのはいったいなんなんだ?」
「うん。おそらく今乃蒼君が感じた事がこの病気の・・この力の本質にあると思うんだ。これは治癒能力というよりも、戻す力。つまり時間を操る力だろうと考えられていたんだよ。国が秘密裏にこの研究を続けていた理由も、世界からこの力が悪用されて破滅することから守るためだったんだ。もはや、世界がこうなってしまった以上、それも無意味だったし、そして何よりだれもその真相に行き着くことはできないだろうがね。」
時間を操る力。それは響きこそ良いが、今起きている世界の状況を顧みると悪魔の力に他ならない。そういえば、黒い球体が落とした雷の跡地にも、破壊されているというよりは、綺麗にその部分にあった物体が消失し、そして大地がむき出しとなっていた事が思い出された。
俺は千春に会い、そしてその真実を聞き出すことを決めた。不謹慎だが、茜が千春だったという事実は俺の心にほんの少しの光を灯す。例え世界が終わったとしても、千春に会って話ができる可能性が残っている事は、生きる価値に思えた。
「なんや、うちらの力は傷を治す力やないんか・・。」
友梨はそれきり黙ってしまった。
山田さんから聞いた話はそれがすべてだ。
「これを渡しておくね。」
そういって話の最後に小さな注射器を数本受け取った。プラスチック製でおもちゃのような造りだ。
「この中には力を無効化出来る薬が入っている。ただ、恐らくは打たれると絶命するだろうが、役に立つかな。」
「あぁ、助かるよ。話を聞いて大体のことはわかった。黒幕は里奈だ。八百屋もでっちあげだ。どうやってアスクレピオスを作ったのかは良くわからねぇが、恐らくあいつも能力者だろう。最悪使わせてもらうよ。」
_____
黒い球体は変わらず振動を続けていた。
俺は、里奈に向かって再度発砲する。今度は当たらず、里奈が尋常じゃない素早い動きでかわす。
「少しの間おとなしくしておいていただけますか。」
そういって里奈が再度腕を振り上げると、黒い球体から大きな黒い泥のような塊が吐き出され、地面に落下した。その塊の中に人影が見える。
「佐竹・・なのか?」
佐竹と思しきその人物は上体を起こし咆哮した。
がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
それは人間のそれとは異なりまるで獣の雄たけびのようだ。そして、佐竹は両腕を地につけ四つん這いの体制をとり、ぎらりと俺たちを睨んだ。その眼には人の理性はない。
佐竹は俺たちに向かって飛びかかる。その跳躍力は人間のものではなかった。
「佐竹!!しっかりしろ、俺たちがわからねぇのか!?」
_____
山田さんからカルテを受け取り一番初めに目に入ったのは患者の名前だ。「世継 千春」この施設は茜や友梨の育った場所であり、八百屋の研究施設である。そして、茜は千春と俺の子供かもしれない疑念が浮かび上がったが、スカイタワーの茜とのやり取りの中で当の本人が完全に否定していた。だから、その疑念は完全に俺の思い過ごしなのだと確信をした矢先に、再度現れた千春の名前は俺を混乱させる。俺はすぐにでも山田さんに名前の質問を投げかけたかったが、それと同じくらいカルテに書かれている内容を把握したい欲求が沸き、後者を選ぶ。生年月日の欄が俺の混乱に拍車をかける。俺と同世代だと思っていた千春の生年月日は1964年7月2日と記載されていた。俺の生まれた年は1980年だ。読み進めると病名にはこう書かれていた。
『先天性若体化症候群』
「山田さん。どうして、ここに千春のカルテがあるんだ。それに、年齢も俺より16も上になっている。俺が千春と出会った頃に聞いた年齢も、確か2つ程上くらいだったはずだ。この先天性若体化症候群ってやつが、何か関係しているのか?説明してくれ。」
「あぁ、わかっている。説明するよ。どこからがいいかな。じゃあ、とっかかりとしてその病気についてから話をするね。先天性若体化症候群。おそらくは聞きなじみのない病名だと思うんだけど、その理由はこの病気自体、まだ公にはなっていない病気なんだ。症状は体が若返る病気で、ウェルナー症候群が早いスピードで年老いていく病気であるのに対して、これは発症すると体がどんどん若返っていく病気なんだ。そして、公になっていない理由は、この病気を国が古くから研究していて、さらにその病気の由来となる遺伝子が大きな可能性を秘めていた。だから、この施設で国が秘密裏にその病気の研究をしていたってわけなんだよ。」
「じゃあ、千春が研究対象になってここで惨いことされていたってことかよ?」
「研究対象という点ではその通りだよ。・・・なるほどね。やっぱり君たちは勘違いをしているようだね。この施設は研究こそしていたが、君たちの言うような惨い事というのは僕には思い当たる節がないんだ。若体化が発症するのは個人差があってね、生まれて数年から数十年は健常者と変わらず、しっかり、といっていいのか解らないが加齢とともに年老いていく。ただ、違うとすれば君たちも目の当たりにしているかもしれないけど、治癒能力を使うことが出来る事くらいさ。それも自らがその力を使いさえしなければ、なんら健常者と変わらない。そこのお嬢ちゃんも能力者なんだね。」
「うん。そうや。」
「ここからは、そのお嬢ちゃんにとっても酷な話だ。これから未来に起こる苦難に関わる話になるけど。聞くかい。」
友梨は小さく頷いた。
「解った。どういうタイミングで発症するのか、原因までは突き止められてはいないが、この病気が発症すると若返っていく。お嬢ちゃんも今はまだ大丈夫なようだけど、いずれはその時が来るはずさ。一見、若返るということは良い意味でとらえられるかもしれないが、この病気を抱えている人たちが世間一般で生きていくことは難しい。いろいろと辻褄が合わなくなって疲れてしまうからね。だから、そういった人たちがちゃんと生きて、そして最後を迎えることが出来る療養所としての機能がここにはあった。それがこの施設の真相だよ。」
「ちょっと待て。最後を迎えるってどういうことだよ。」
山田さんは友梨に気遣いながら言う。
「この病気の予後は、最終的には赤ん坊になって寿命を迎える。生まれたばかりの姿で死んでいくんだ。」
「じゃあ、千春もここで最後を迎えたってことなのか?」
「いいや、カルテを読み進めてごらん。途中で彼女名前を変えて、そしてそのあとの記録が途絶えているだろう。」
「・・・!こ、これは・・・。」
改名の履歴を見つけた。世継 千春は久慈 茜に名前を変えていた。俺の頭の中で浮かんでいた様々な疑問の答えがそれだった。茜は俺と千春の子供ではない。茜が言った事とも矛盾しない。それは茜が千春本人だったからだ。
俺が絶句していると、頼んでもいないのに山田さんは説明を畳みかけてくる。
「千春ちゃんと君との間に出来た赤ちゃんがだめになった時に、僕が千春ちゃんを迎えに行った話をしたね。だけど、その後の話はまだだった。千春ちゃんをこの療養所に誘導したのは僕なんだ。僕自身もダンテを始める前まではこの施設で働いていてね。そこでこの病気の研究をして、その研究の途中でこの若返る力の魅力に取りつかれてしまったんだ。そこで他人にも移植できる仕組みを見つけた。簡単に言うと遺伝子の組み換えさ。この疾患の所以は遺伝子配列にあった。通常の人間でもこの遺伝子を書き換えてしまえば、同じ力を持つことが出来る。ただ、初めはうまくいっていたけど、やがて精神に支障をきたす副作用も発見された。僕はそれがわかる前に自分に力の移植をしてしまっていたから、後戻りできなくなってしまっていたけどね。」
「山田さんも、いつか発症すれば若返るってことなのか?」
「あぁ、多分ね。ただ、僕は人を治す力もない。ずいぶん先になるんじゃないかな。もしくは、発症せずに寿命で死ぬことが出来ればうれしんだけね・・・。」
山田さんが言っていることが真実であれば、茜、いや千春もさらに幼くなりいずれ死ぬ事になるだろう。それは、若返るというよりは、時間が戻っていく事に似ている。
そこまで考えて俺には一つの仮説が浮かぶ。俺は山田さんへ聞いてみることにした。
「その、力の正体ってのはいったいなんなんだ?」
「うん。おそらく今乃蒼君が感じた事がこの病気の・・この力の本質にあると思うんだ。これは治癒能力というよりも、戻す力。つまり時間を操る力だろうと考えられていたんだよ。国が秘密裏にこの研究を続けていた理由も、世界からこの力が悪用されて破滅することから守るためだったんだ。もはや、世界がこうなってしまった以上、それも無意味だったし、そして何よりだれもその真相に行き着くことはできないだろうがね。」
時間を操る力。それは響きこそ良いが、今起きている世界の状況を顧みると悪魔の力に他ならない。そういえば、黒い球体が落とした雷の跡地にも、破壊されているというよりは、綺麗にその部分にあった物体が消失し、そして大地がむき出しとなっていた事が思い出された。
俺は千春に会い、そしてその真実を聞き出すことを決めた。不謹慎だが、茜が千春だったという事実は俺の心にほんの少しの光を灯す。例え世界が終わったとしても、千春に会って話ができる可能性が残っている事は、生きる価値に思えた。
「なんや、うちらの力は傷を治す力やないんか・・。」
友梨はそれきり黙ってしまった。
山田さんから聞いた話はそれがすべてだ。
「これを渡しておくね。」
そういって話の最後に小さな注射器を数本受け取った。プラスチック製でおもちゃのような造りだ。
「この中には力を無効化出来る薬が入っている。ただ、恐らくは打たれると絶命するだろうが、役に立つかな。」
「あぁ、助かるよ。話を聞いて大体のことはわかった。黒幕は里奈だ。八百屋もでっちあげだ。どうやってアスクレピオスを作ったのかは良くわからねぇが、恐らくあいつも能力者だろう。最悪使わせてもらうよ。」
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黒い球体は変わらず振動を続けていた。
俺は、里奈に向かって再度発砲する。今度は当たらず、里奈が尋常じゃない素早い動きでかわす。
「少しの間おとなしくしておいていただけますか。」
そういって里奈が再度腕を振り上げると、黒い球体から大きな黒い泥のような塊が吐き出され、地面に落下した。その塊の中に人影が見える。
「佐竹・・なのか?」
佐竹と思しきその人物は上体を起こし咆哮した。
がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
それは人間のそれとは異なりまるで獣の雄たけびのようだ。そして、佐竹は両腕を地につけ四つん這いの体制をとり、ぎらりと俺たちを睨んだ。その眼には人の理性はない。
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