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記憶

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レオンは意識を失いながら、夢を見ていた。
リリィの夢だった。
まだレオンが青年だった頃、今からちょうど十年前の話だ。
当時、Sランク冒険者であった彼はエルマニア王国の王女であり、チャールズの妹リリィの専属近衛兵の依頼を受けていた。
「レーオーン! 早くこっちに来て!」
リリィは庭園に咲き誇る花が好きだった。
現王妃つまりリリィの母親の好みに徹底された庭園の花は豪奢さよりも繊細な優しさを兼ね備えており、ここが王城内であることを忘れさせるようなのどかさがあった。
彼女は花冠を作り、チャールズやレオンの頭に乗せるのが好きだった。
「どうせまた花冠をお作りになったんでしょう」
「そうよ! だから貴方の頭にかぶせないといけないわ!」
「何度も言ってますけどね、男の頭に花冠なんざぁ似合わないんですよ!」
リリィは小さな頬をぷくっと膨らませて、不満を零した。
「それがいいのよ。お兄様や護衛の騎士様だって私のものなら可愛らしくいてもらわなくては」
「はいはい、そうですか」
レオンは呆れたように笑うと、リリィの前に跪いた。
リリィは幼いながら誰の前でも「王女」として振る舞うことを求められており、彼女自身もそれを受け入れていた。
王族の務めだと割り切っていたのだ。
だから、リリィが年相応の姿で居られるのは兄であるチャールズか、護衛騎士のレオンの前だけであった。
甘えて、はしゃいで、笑って、泣いて、怒って、困らせて。
そういったことを許されるように、Sランクの強さを持っていながらも、身分は平民であるレオンがリリィの護衛騎士に抜擢されたのかもしれなかった。
レオンもそのことをよく知っていたし、だからこそリリィの横暴な願いも全部聞き入れてあげたいと思っていた。
彼はリリィの前で騎士の誓いを捧げる。
その様子をリリィの金色の瞳が嬉しそうに輝いて見つめていた。
彼女はそっとレオンの頭に色とりどりの花冠を乗せた。
週に一度、一時間だけ与えられたリリィの自由時間は、今日も平和に過ぎていったのだった。
リリィは優しい兄代わりであったレオンによく懐いていたし、レオンもまた彼女を可愛がっていた。
だが、そんな幸せな毎日はある日突然、終わりを告げる。
没落した貴族が魔術師の手引きによって、王族一家を惨殺したのだ。生き残ったのはチャールズだけだった。
国王陛下及び王妃殿下、そしてリリィがこの事件の被害者となった。事件は、エルマニア王家惨殺事件として今でも尚語り継がれている。
没落した貴族を手引きした魔術師はエレナの親友カナリアであり、エレナが彼女の魔力を開花させた張本人であった。
「ねぇ、あなたエレナさんでしょう? 平民の特待生の中でもすごい魔法の才能があるって噂の!」
「……ありがとう」
「私、魔法の純度は十分なんだけど魔力量が思うように増えなくて、次の試験もどうなることやらって感じよ」
「良かったらコツを教えようか? その、嫌じゃなかったらって話だけど」
「本当⁉ 私、カナリアと言うの。これからよろしくね」
「えぇ!」
エレナがカナリアと握手を交わしたのは、学園の庭園にある噴水の前だった。
エレナはあの日の光景をよく覚えていた。
陽光が燦々と降り注ぐ、気持ちの良い小春日和だった。
エレナに向けられたカナリアの笑顔が眩しくて、エレナは目を細めた。学園内に居場所がなかったエレナにとってカナリアは初めて出来た友達だった。
まさか、自分の能力を利用するために近づいてきたのだなんて信じられなかったし、信じたくもなかった。
だが、現実は残酷にも三人もの命を奪っていった。
血塗れの妹の寝室を見て、チャールズは一人佇むほかなかった。
両親はリリィを庇うように抱き締めたまま、事切れていた。
彼の目の前には真っ黒な絶望だけがあった。
国民にも貴族にも愛されている立派な王族だったはずだ。
間違ったことは何もしていないはずだ。
父は為政者として、母は国母として、きちんと役目を果たしていた。
幼い妹ですら王女として必死に生きていた。
視察のために王城から離れていなければ、彼もまた一緒に殺されていただろう。
そうであればどれほど良かったことか……。
だが、臣下たちは皆口を揃えて言った。
「貴方様だけでもご無事でよかった」
リチャードは沸き起こる激しい怒りを鎮めることにした。それが彼の国王としての最初の務めだったからだ。
レオンはリリィを守れなかったことに、エレナはカナリアの才能を開花させてしまったことにそれぞれ後悔を抱いた。
これら一連の事件にレオンは責任を感じ、冒険者を引退した。
また、王立学園に通っていたエレナは魔術師としての資格を失い、表舞台から姿を消した。
チャールズは若き国王として君臨し、レオンとエレナの存在を隠してくれた。
レオンには実行犯であった没落貴族の館を与え、エレナには魔女として生きていける手助けをした。
リリィを失った絶望感を忘れるかのように、チャールズは政務に勤しんでいた。その姿が痛々しくて、レオンもまたチャールズの側から離れた。
たった一人、苦しむチャールズを残して。
――――俺は、弱い。

目が覚めた時、レオンの目尻には微かに涙が溜まっていた。
リリィを守れなかった罪から目を逸らし、逃げたその先で再び出逢ったのはリリィによく似た可憐なメグだった。
今度こそ守ろうと誓ったのは、リリィへの後ろめたさからだった。
「……ははっ、俺はきっとメグのことをちゃんと見てなかったんだろうな。……すまない」
だが、レオンの言葉に怒り、あるいは許してくれる温もりはもう隣には居ない。
自分が情けなくなり、レオンは拳を額に当てた。
静かに扉が開かれて、エレナがレオンの寝台に近づいた。
「……メグの話をしましょうか?」
「あぁ、頼む」
レオンはぐっと拳に力を入れ、覚悟を決めたようだった。むくりと上半身を起き上がらせて、姉のエレナを見つめた。
レオンの覚悟を受け取ったエレナは、メグの生い立ちを語り始めた。それは悲しいひとりの女の子の話だった。
「あの子はね、アジャスタン王国のお姫様なのよ。贄姫って呼ばれていたわ。どうしてかは分からないけれど生まれてからずっと閉じ込められて生きてきていたみたい。何かの儀式でも行うつもりだったのかもしれないわ。……私が連れ出したあの日、メグはとっても痩せ細っていた。身体中に打撲痕があって、どんな扱いをされて生きてきたのか、すぐに分かった」
「そうか……」
「チャールズがね、魔女の森にある私の家まで伝書鳩を飛ばしてきたの。リリィへの罪を償いたければ、アジャスタン王国の姫君を救出しろって。そんなこと言われたら、ねぇ。やるしかないじゃない。……で、助け出した後、あの子が言ったのよ。記憶を失わせてくれって。新しい環境で真っ新な自分でいたいって。……だから、私は禁忌を犯した」
レオンはこれまでのメグの子どもらしからぬ言動にようやく合点がいった。
「まぁ、で。暫くしたら、私の居場所もアジャスタン王国に見つかり、危険になってきたから、メグをそっちに送ったの。チャールズのところに直接戻すより時間稼ぎになるし、元Sランク冒険者の元なら安全かと思ってね」
エレナはどうしようもなかったと痛切な笑みを浮かべた。
「……怖く、なった? 今ならまだ戻れるわ。メグと出会う前のようにね」
姉からの問いかけを、レオンは豪快に笑い飛ばした。
「あはは! 今更、独りには戻れねぇよ。……それに、リリィのときの二の舞にはさせない。もう、そう決めちまってんだ」
にしし、と笑った愚弟にエレナもまた今度は心からの笑顔を見せた。
「そう……」

メグが意識を取り戻すと、そこは牢獄だった。窓には鉄格子が嵌め込まれ、外を覗くと城の最上階であることが判明した。
石で出来た部屋には、簡素な寝台のほかにクローゼットがあるだけだった。
クローゼットには、沢山の傷や汚れがついている。
その不規則な黒ずみを見ているうちに、メグは頭痛に苦しみ出した。次第に痛みは強く激しくなっていき、彼女の脳内を揺さぶる。
「うわぁぁぁぁぁぁぁあ」
そして、彼女の記憶は全て詳らかにされた。メグはエレナの魔法で封じ込めていた記憶を全て思い出したのだ。

贄姫として虐げられたきた毎日は、メグにとって地獄以外の何物でもなかった。与えられるご飯は腐っており、虫や動物の死骸が入っていることも多かった。
起きている時間は儀式の為に祈りを捧げなければならず、少しでも姿勢を崩すと折檻され、狭いクローゼットの中に閉じ込められた。
「助けて! ここから出して‼」
叫び声は虚空に消えていく。
部屋には誰もいなかった。
爪をたて、クローゼットの内壁を引っ掻く。
痛みと嫌なモスキート音だけが正気を保つ唯一の手段だった。
喉の渇きが酷かったこともよく覚えている。
ひりひりと喉の奥が痛んで、咳き込むと痰に混じった血がメグの手に落ちてくるのだ。
涙はとうに枯れ果て、生きるための水分を身体は貪欲に求めていた。
常に微熱が続き、安眠など一度だって訪れなかった。毎日、いつか訪れる気絶だけが救いだった。
それでもメグがこれまで生きて来られたのは、彼女の膨大で質の高い魔力がメグ自身を生かしていたからに過ぎない。
何度も死にかけて、その度にメグの魔力が彼女に再度息を吹き込んだ。
そんなのは生きながらにして、死んでいるようなものだ。
ここにいた頃は、苦しみや痛みが日常だった。
だから、地獄を地獄だと認識したのはエレナに救い出された後、随分経ってからのことだった。
人間には悲しみや苦しみ、餓えの感情しかないと本気でそう思っていた。
この世界に安らぎがあること、喜びがあること、生命には温かさが宿ること、それらを教えてくれたのは他でもない、師匠のエレナだけだったのだ。
「……どうして、こんな扱いを受けていたのだろう」
記憶を取り戻したメグは零れ落ちる涙をどうすることもできず、そのままに疑問を呈した。
そして、そっと床に手を添える。メグには、この部屋に染み付いた忌々しい記録を見ておく必要があった。
それが苦痛を伴うことは、メグにも分かり切っていた。
だが、レオンやエレナたちと一緒の未来を生きたいと、そう思うのならば、知っておく必要があることもまた理解していた。
なぜ、私は贄姫にならなければいけなかったのか。
私の存在はアジャスタン王国にとってどのような価値があるのか。
メグは喉が潰れるほどの雄叫びを上げながら、過去を、物たちの記憶を見た。

メグの父親であるアジャスタン王国の国王陛下が居た。彼は生まれたばかりの赤子を抱き上げた。
「おぉ、これは何という行幸か! 我が娘に黒魔術の素養があるとは」
くつくつと嫌な笑いを浮かべ、彼は続けた。
「これで、あの煩わしいばかりのエルマニア王国に一矢報いることができるというものよ。彼の国の王女は聖女になる器を持っているとも聞く。……ふぅむ、厄介な存在になる前に手を打っておくことにしよう。我の魔王復活計画の邪魔をされてはいかんからのぅ! ひゃ、ひゃ、ひゃ」
国王は近くにいた兵にメグを投げ渡し、命令を出した。
「ほれ、今すぐ贄姫として囲っておけ。魔王復活の儀までにしなければならぬことは多いからのぅ」
泣いている赤子の口を無理やり押えながら、兵は部屋を出ていった。
それを見送る歪んだ笑顔を浮かべた血の繋がった父親に、メグは吐き気を催した。
途端にばちん! と集中力が途切れてメグは現実に戻ってきた。
唇を紫に染め、顔を青褪めさせ、彼女はそのまま倒れ込んだ。
「……レオン、さん」
ここにはまだ、誰も来ない。
今度は何も夢を見なかった。
メグは暗闇の中で、ただレオンだけを信じ、待っていた。

メグの奪還計画はあっという間だった。元Sランク冒険者レオンと元魔術師エレナに敵うものなどそうそう居ない。
レオンの両手剣が一振りされると、周囲にいた兵が一掃される。
エレナの研ぎ澄まされた魔法の前に立ち向かえる兵は一人とていなかった。
彼らは紛うことなく、最強だった。
「メグ!」
レオンが牢の扉を開けた。
既に全てを思い出していたメグは駆け寄ってくるレオンの姿を見て、泣いた。嬉しさと安堵と、それから迷惑をかけた罪悪感に。
「わ、わたっ! 私が、戻ったら。レオンさんに、またっ、迷惑をかけちゃう。……っから!」
泣きじゃくりながらそう言ったメグを、レオンが抱え上げた。
「馬鹿野郎! 俺を誰だと思ってんだ。お前が嫌だと言っても連れ戻すぞ。それが保護者である俺の務めだ!」
メグはレオンの胸にしがみついた。
それが答えだった。
既に正気を失っていたアジャスタン王国の国王を捕縛するのは思いの外容易だった。
彼は玉座にただ座っていた。
その瞳は何も映しておらず、既に死にかけているような有様だった。
それは拍子抜けするほど、あっさりとした幕引きとなった。
メグの証言から、エルマニア王家惨殺事件の首謀者がアジャスタン王国であることも判明した。
失われた命が戻ることはないが、それでもメグは救われ、レオンやエレナは守るべき家族を得ることが出来た。
チャールズの心も少しは報われただろう。
それは限りなく完璧なハッピーエンドに近い結末となった。ただ一人、レオンだけがその研ぎ澄まされた嗅覚で違和感を覚えている他は。
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