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5.腹黒愛美、本領発揮。
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里奈は私の隣に腰かけると、楽しそうな口調でこう言った。
「それで? 今度は何をするの?」
まるで私が現状をつまらないと思っていることを見透かしているみたいだった。
その彼女の優秀さがちょっとだけ悔しくて。
でもやっぱり使えるわね、なんて思ったりもして。
私は里奈の方を向いた。
彼女も私の方を向く。
「里奈、私をいじめてちょうだい」
その一言に、彼女は悪者そのものの笑みを浮かべた。
「何からすればいい?」
とても楽しそうな声色だった。
その後、私たちは随分遅くまで詳細を詰めていった。
「まず基本的なことだから分かると思うけど、明日から私に話しかけちゃ駄目だからね」
「えー」
私の言葉にぶうたれる里奈。
でも、こればかりは仕方がない。
我慢してもらわなきゃ。
「それから、出来るだけ里奈もしくは里奈の周りが怪しいと思われるように行動して欲しい」
「ん、分かった」
「あ、そうだ。肝心なこと言うの忘れてた」
「何?」
「私と同じタイミング、同じ内容で一花のこともいじめて欲しいの」
「お揃いってわけね」
「ふふ、素敵でしょ。それで、極めつけは……」
「ちょっと待って。寵愛姫を私がいじめていると周りに分からせながらいじめるのよね?」
「えぇ、そうよ」
「私の安全は?」
「あら、そこ気にするのね」
「当たり前でしょ!」
「ふふふ、冗談よ。大丈夫、ちゃんと一花と口裏合わせてあなたがやっているってばれないようにするわ」
「……分かった。信じるわ」
「ありがとう。それで、最後のフィナーレとしては、私と一花の前に出てきて水をぶっかけて欲しいの。たぶん、それで終わっていいと思うんだけど、続行して欲しいときはまた連絡するわ」
「了解。期間は?」
「そうね。とりあえず、明日から。後はちょくちょく里奈の思うタイミングでやってくれて構わないわ。ただし、最後は私からの呼び出しを受けてからにしてね。ちゃんと相応しい場所を用意するから」
「それで? 今度は何をするの?」
まるで私が現状をつまらないと思っていることを見透かしているみたいだった。
その彼女の優秀さがちょっとだけ悔しくて。
でもやっぱり使えるわね、なんて思ったりもして。
私は里奈の方を向いた。
彼女も私の方を向く。
「里奈、私をいじめてちょうだい」
その一言に、彼女は悪者そのものの笑みを浮かべた。
「何からすればいい?」
とても楽しそうな声色だった。
その後、私たちは随分遅くまで詳細を詰めていった。
「まず基本的なことだから分かると思うけど、明日から私に話しかけちゃ駄目だからね」
「えー」
私の言葉にぶうたれる里奈。
でも、こればかりは仕方がない。
我慢してもらわなきゃ。
「それから、出来るだけ里奈もしくは里奈の周りが怪しいと思われるように行動して欲しい」
「ん、分かった」
「あ、そうだ。肝心なこと言うの忘れてた」
「何?」
「私と同じタイミング、同じ内容で一花のこともいじめて欲しいの」
「お揃いってわけね」
「ふふ、素敵でしょ。それで、極めつけは……」
「ちょっと待って。寵愛姫を私がいじめていると周りに分からせながらいじめるのよね?」
「えぇ、そうよ」
「私の安全は?」
「あら、そこ気にするのね」
「当たり前でしょ!」
「ふふふ、冗談よ。大丈夫、ちゃんと一花と口裏合わせてあなたがやっているってばれないようにするわ」
「……分かった。信じるわ」
「ありがとう。それで、最後のフィナーレとしては、私と一花の前に出てきて水をぶっかけて欲しいの。たぶん、それで終わっていいと思うんだけど、続行して欲しいときはまた連絡するわ」
「了解。期間は?」
「そうね。とりあえず、明日から。後はちょくちょく里奈の思うタイミングでやってくれて構わないわ。ただし、最後は私からの呼び出しを受けてからにしてね。ちゃんと相応しい場所を用意するから」
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