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第2章
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「大吾くん、どうしたの?そんなに息を切らして」
射精してもなお、興奮が収まらない大吾の頬をするりと撫ぜて、雪は言う。
「はっはっ、雪っ」
「ん?」
優しく笑う雪は、まるで思い出の雪そのままで。
「俺、おかしいんだ」
大吾は自分が幼い子どもの頃に戻ったような気がしていた。
「大吾くんはどこもおかしくないよ」
「でも、俺さっきから身体が熱くてっ」
そう言いながらも、そそり立つ自分のそれをいじってしまう大吾。
「あぁ、これは大変だね」
雪は穏やかな声色でそう告げると、大吾の手に自分の手を添わせた。
「あっ」
切なげな声が大吾から漏れてくる。
「雪の手、気持ちいい」
「僕の手は冷たいからね。大吾くんの熱いここにはちょうど良いんじゃないかな」
まとわりつく蛇のように、雪の手はじっとりと二つの袋を包み込んだ。
「あぁ、ゆ、雪」
「うん?」
「もっと、」
「もっと?」
「……ん、何でも、ねぇ」
そう言いながらも、大吾の腰は強請るように動いてしまう。
そのことが恥ずかしく、大吾は顔を背けた。
「い、嫌だ。……こんなの、俺じゃ、ない」
雪は、流れ落ちる大吾の涙をそっと舌で拭いとった。
たったそれだけのことでも、大吾の身体はぴくんっと反応してしまう。
「大吾くん、大丈夫だよ」
雪はあくまでも昔のままの声色を意識した。
大吾を怖がらせないように。
大吾の信頼が高まるように。
「んっ、本当か?」
荒い息を出来るだけ整えながら、大吾は尋ねる。
あぁ、目尻まで赤くしちゃって。
大吾は可愛いなぁ。
大吾の快楽を我慢する顔に雪は勃起していたが、生憎、大吾の視界からは見えなかった。
「うん、本当だよ」
いつの間にか雪の手は大吾の臀部にまで下がっていた。
太股とお尻の際どい所を行ったり来たりする雪の指先に、大吾は気が狂いそうだった。
「やっ!なんっ」
少し布が触れるだけでも電撃が走ったかのように感じる自分の身体はあまりにも異常だった。
大吾の身体は、先ほどよりも確実に敏感になっていた。
「あぁ、良い感じに効いてきてるね」
雪の言葉も今の大吾には、届かない。
そこで、すっと雪は大吾から手を離した。
「あ……」
名残惜しそうに雪の指を目で追う大吾。
「大吾くん」
雪の声に大吾は視線を向けた。
しかし、その腰は未だ淫らに振り続けている。
ギシッとベッドが軋み、雪は大吾に触れないようにしながら彼の上に跨った。
「君がこんなに興奮しているのはね、僕が卵焼きに媚薬を盛ったからなんだ」
そして、勢いよく雪は大吾の臀部に指を挿入した。
「あぁぁ!!」
細長い雪の指先は、既にてろてろに濡れていた大吾の穴にすっぽりと収まった。
射精してもなお、興奮が収まらない大吾の頬をするりと撫ぜて、雪は言う。
「はっはっ、雪っ」
「ん?」
優しく笑う雪は、まるで思い出の雪そのままで。
「俺、おかしいんだ」
大吾は自分が幼い子どもの頃に戻ったような気がしていた。
「大吾くんはどこもおかしくないよ」
「でも、俺さっきから身体が熱くてっ」
そう言いながらも、そそり立つ自分のそれをいじってしまう大吾。
「あぁ、これは大変だね」
雪は穏やかな声色でそう告げると、大吾の手に自分の手を添わせた。
「あっ」
切なげな声が大吾から漏れてくる。
「雪の手、気持ちいい」
「僕の手は冷たいからね。大吾くんの熱いここにはちょうど良いんじゃないかな」
まとわりつく蛇のように、雪の手はじっとりと二つの袋を包み込んだ。
「あぁ、ゆ、雪」
「うん?」
「もっと、」
「もっと?」
「……ん、何でも、ねぇ」
そう言いながらも、大吾の腰は強請るように動いてしまう。
そのことが恥ずかしく、大吾は顔を背けた。
「い、嫌だ。……こんなの、俺じゃ、ない」
雪は、流れ落ちる大吾の涙をそっと舌で拭いとった。
たったそれだけのことでも、大吾の身体はぴくんっと反応してしまう。
「大吾くん、大丈夫だよ」
雪はあくまでも昔のままの声色を意識した。
大吾を怖がらせないように。
大吾の信頼が高まるように。
「んっ、本当か?」
荒い息を出来るだけ整えながら、大吾は尋ねる。
あぁ、目尻まで赤くしちゃって。
大吾は可愛いなぁ。
大吾の快楽を我慢する顔に雪は勃起していたが、生憎、大吾の視界からは見えなかった。
「うん、本当だよ」
いつの間にか雪の手は大吾の臀部にまで下がっていた。
太股とお尻の際どい所を行ったり来たりする雪の指先に、大吾は気が狂いそうだった。
「やっ!なんっ」
少し布が触れるだけでも電撃が走ったかのように感じる自分の身体はあまりにも異常だった。
大吾の身体は、先ほどよりも確実に敏感になっていた。
「あぁ、良い感じに効いてきてるね」
雪の言葉も今の大吾には、届かない。
そこで、すっと雪は大吾から手を離した。
「あ……」
名残惜しそうに雪の指を目で追う大吾。
「大吾くん」
雪の声に大吾は視線を向けた。
しかし、その腰は未だ淫らに振り続けている。
ギシッとベッドが軋み、雪は大吾に触れないようにしながら彼の上に跨った。
「君がこんなに興奮しているのはね、僕が卵焼きに媚薬を盛ったからなんだ」
そして、勢いよく雪は大吾の臀部に指を挿入した。
「あぁぁ!!」
細長い雪の指先は、既にてろてろに濡れていた大吾の穴にすっぽりと収まった。
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