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あなたは誰?

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「あ、やっ……」
「可愛い。もっと見せて」

彼が私の太ももを広げて、腰を押し付ける。
私は涙目になりながら首を横に振った。
恥ずかしさで死にそうなくらいだ。

「ごめん、もう我慢出来そうにねぇ」

切羽詰まった声色に私のお腹がきゅうと熱くなる。
彼の身体が激しく動き出して、私たちは深いキスを交わした。

本能のままに求め合って、互いの存在を思う存分確かめ合った。

あえかな吐息が混ざり合う。
彼と私の汗の匂いが混じり合う。

ーーーー貴方は一体誰なの?

何者か知らない貴方なのに、ただただ気持ち良くて、淫らな快楽に堕ちていくのは赤ワインのせいで、極上のスウィートルームのせいで、つまりモンテカルロのせいだった。

体力が尽き果てるまで相手を求めて、それから意識を手放した。
他人の体温を感じながら眠る夜は驚くほど寂しくなかった。
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