真夜中三時の青椒肉絲

 時間って有限なんだよ。
 だから生き急いで何が悪いのって感じで、私たちは今日も生きてんだ。

 左耳に耳閉感があって、あぁそう言えば昨日もクソ親父に殴られたんだっけ、と虚しくなった。

 朝の満員電車に揺られる人たちは不器用だから、毎朝毎朝、ホーム上にある規定の線から少しだけはみ出すんだろう。たぶんきっと、彼らはどこかで死を希望しているはずだ。

 朝焼けと共に帰宅することに慣れてしまった私の前に、気がつけば一人の男が立っていた。
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