魔族とツープラトンでバトルする ～淫紋褐色少女とバトルしたりイチャイチャしつつ、たまに魔界に行く～

プロローグ

『見失ったわ…。ごめんなさい、隼人ハヤト。』
少女の愛らしい唇が、獲物を逃がした悔しさと申し訳なさで歪む。
テレパシーでの愛しのバディへの連絡も不機嫌になってしまう。
健康的な褐色肌の少女が、ピルの屋上からごみごみした街の灯りを憎らしそうに見下ろす。
月の光に照らされた、お腹の淫紋が悩ましい。

『仕方ないさ。お疲れさま、ミローナ。』
『わかった！この辺りを少し見回ったら帰るわ。』
ミローナと呼ばれた幼女が頬を緩ませ、返事をする。
「ふふ、お疲れさまだって！」
主人の労いの言葉に機嫌を良くしたのか、先程まで憎々しかった街の灯りも宝石のように見える。

「さてと！」
ーバサッー
幼女の背中に大きな漆黒の羽が現れた。
「早く帰って愛し合いましょっ、隼人っ！」
月を背に大きな羽をはばたかせ、少女は夜空に舞った。