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第五章 聖龍王国の御姫様
閑話休題 二人の王子
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聖龍王国闘技場
王国の海岸に建ち大海を望む、巨大な円形闘技場。
砂地の闘技場を中心に、360度ぐるりと階段状の客席が取り囲んでいる。
その観客席に二人の男達が並んで座り込んでいる。
「今日もダメだったな、ダービット」
「今日もダメだったね、ケルトス」
聖龍王国の双子の王子、ダービットとケルトスはガックリと肩を落とす。
「今日は自信があったんだがな、ダービット」
「今日は自信があったね、ケルトス」
双子の王子は今日も今日とて、姫様に挑み、
今日も今日とて、返り討ちにあったのだ。
「アレは…龍化はインチキがすぎる」
「ま、僕達も二人掛かりだし、ズルだよね」
「…それを言うな。そもそも一人掛かりで勝てる相手か?」
「それはそうだけど、どっちみち龍化を何とかしないと勝てないよ」
二人は同時に、大きなため息をつく。
ー龍化ー
いにしえの龍の姿に変化する能力。
竜人族でも使えるのは『姫』と呼ばれる娘だけだ。
「でも、今日はあと一歩だった」
「ああ、本当にあと一歩だったよ」
「俺が左から斬り掛かって」
「僕が右から斬り掛かるコンビネーション」
「あの攻撃は良かった」
二人は今日の戦いの反省会を始めた。
「あともう少しで剣は届きそうだった」
ケルトスは自分の愛剣を陽にかざす。
「あともう少しで拳が届きそうだったよ」
ダービットは愛用の籠手を陽にかざす。
「それを、あの龍化で防がれた…」
姫を両側から襲った今日の二人の攻撃は、確かに勝利に肉迫していた。
だが、二人の攻撃が姫に当る寸前、姫の背中から飛び出した4枚の羽に弾き飛ばされたのだ。
「部分龍化であの威力だからな」
「完全龍化されたら、勝ち目はないね」
勝ち目が無いのは今もではないか?一瞬、二人はそう思ったが、すぐにその考えは捨てた。
「マジか、ちょっと刃こぼれしてる…」
「こっちもちょっと欠けてるよ…」
二人の武器はどちらも業物で、最後の龍の体の一部を使って作られた王家に伝わる宝物だ。
そんな伝家の業物も、姫と戦うとキズモノになってしまう。
二人は陽にかざした武具を眺め、再び大きくため息をつく。
姫の戦い方は力任せ、魔力任せだ。
むやみやたらと手足を振り回し、やたらめったら魔力を撃ちまくる、ゴリゴリのパワーファイターだ。
そんな攻撃ならスキも多く大きいハズなのだが、姫の攻撃は手数が桁違いだ。
手足での攻撃速度もさることながら、豊富な魔力量を背景にした魔力弾はもはや弾幕、敵は近づく事すら不可能だ。
その魔力弾の弾幕を掻い潜り姫に肉迫した二人の王子は、ずば抜けた強者なのだが…如何せん相手が悪い。
「せめて俺達も部分龍化だけでも出来れば」
「火力を補えるのにね」
「一体どうやって姫は龍化してるんだか」
「聞けば教えてくれるかな?」
「姫の性格なら、教えてくれるだろうな。だが…」
「姫は教えるのヘタそうだよね」
事実、随分前になるが龍化の方法を恥を忍んで聞いた者がいたようだが、
あまりに抽象的な教え方に辟易して帰ったそうだ。
「まったく…父上も厄介な触れを出したものだ」
「そうだね、姫を射止めた者が次期国王なんてね」
「姫も姫だ、私を射止めたければ、私に勝て!などと…」
「ロマンチックじゃないよね」
ダービットが少し笑うと、ケルトスも釣られて苦笑いする。
「ケルトスはさ、王位に就きたいから姫と戦ってるの?」
「ん?なんだダービット。お前は違うのか?」
おかしな事を聞く奴だ、ケルトスは怪訝な顔でダービットを見ると、
ダービットは竜人族特有の長い耳を先まで真っ赤にしている。
「ダービット?」
「ぼ、僕は…姫が好きだよ。」
「なっ?!あの戦闘狂をっ?!お前、正気かっ?!」
「だって、可愛いじゃないか。ピンクの髪もキレイだし、クリクリ大きなグリーンの瞳も素敵だし…」
「まあたしかに、あの大きな胸、引き締まった腰からふくよかな尻に架けてのラインには俺も目を引かれるが…」
「なんだ、ケルトスも姫の事、好きなんじゃないか」
「す、好きとかそんなのっ俺はっ!」
ダービットの思わぬ追及に、ケルトスはたじろぐ。
「じゃあ、僕達が姫に勝ったら、王位はケルトスにあげるから、姫は僕がもらってもいい?」
「お前、王位をオマケみたいに…まあいいや。
ああ、わかった、姫はお前の妃にしろよ。」
「良かった!ありがとうケルトス!」
「…礼を言うのはこっちだよ。二人掛かりで挑むようになってから、勝ったらどうするか悩んでたんだよ」
「ははは、悩みが解決して良かったね。それじゃ、あとは姫を倒すだけだね」
「…それが一番大変ー」
言いかけたケルトスが視線の先、水平線の彼方に黒い影がー。
「なんだろ、アレ?」
「わからん…」
ケルトスの視線にダービットも彼方の影に気付き、二人で目を凝らす。
「「船だ」」
二人は同時にそれが船だと気づいた。
だが船にしては随分大きいような…しかも帆が無い??
「我ら聖龍王国へやって来るとは…どこかの国が進貢にでも来たのか?」
「前に他種族が来たのなんて百年以上前だよ?帆も無いし、難破船かも?」
「どちらにしろ、父上に報告だっ」
言うが早いか立ち上がったケルトスは、ダービットを尻目に王城目がけて走り出す。
だが、ダービットの視線は海の彼方の船に捕らわれたままだ。
『もし他種族の船なら、目新しい武器なんかも…』
ダービットは考えるが、すぐに頭を振る。
『他種族が僕達竜人族も驚くようなモノを作れるワケないか』
勝手に期待して、ダービットは勝手に失望する。
「ダービット!置いてくぞ!」
向こうでケルトスがダービットを急かす。
「あ!待ってよケルトス!」
慌ててダービットも立ち上がり、ケルトスを追いかけたー。
つづく
王国の海岸に建ち大海を望む、巨大な円形闘技場。
砂地の闘技場を中心に、360度ぐるりと階段状の客席が取り囲んでいる。
その観客席に二人の男達が並んで座り込んでいる。
「今日もダメだったな、ダービット」
「今日もダメだったね、ケルトス」
聖龍王国の双子の王子、ダービットとケルトスはガックリと肩を落とす。
「今日は自信があったんだがな、ダービット」
「今日は自信があったね、ケルトス」
双子の王子は今日も今日とて、姫様に挑み、
今日も今日とて、返り討ちにあったのだ。
「アレは…龍化はインチキがすぎる」
「ま、僕達も二人掛かりだし、ズルだよね」
「…それを言うな。そもそも一人掛かりで勝てる相手か?」
「それはそうだけど、どっちみち龍化を何とかしないと勝てないよ」
二人は同時に、大きなため息をつく。
ー龍化ー
いにしえの龍の姿に変化する能力。
竜人族でも使えるのは『姫』と呼ばれる娘だけだ。
「でも、今日はあと一歩だった」
「ああ、本当にあと一歩だったよ」
「俺が左から斬り掛かって」
「僕が右から斬り掛かるコンビネーション」
「あの攻撃は良かった」
二人は今日の戦いの反省会を始めた。
「あともう少しで剣は届きそうだった」
ケルトスは自分の愛剣を陽にかざす。
「あともう少しで拳が届きそうだったよ」
ダービットは愛用の籠手を陽にかざす。
「それを、あの龍化で防がれた…」
姫を両側から襲った今日の二人の攻撃は、確かに勝利に肉迫していた。
だが、二人の攻撃が姫に当る寸前、姫の背中から飛び出した4枚の羽に弾き飛ばされたのだ。
「部分龍化であの威力だからな」
「完全龍化されたら、勝ち目はないね」
勝ち目が無いのは今もではないか?一瞬、二人はそう思ったが、すぐにその考えは捨てた。
「マジか、ちょっと刃こぼれしてる…」
「こっちもちょっと欠けてるよ…」
二人の武器はどちらも業物で、最後の龍の体の一部を使って作られた王家に伝わる宝物だ。
そんな伝家の業物も、姫と戦うとキズモノになってしまう。
二人は陽にかざした武具を眺め、再び大きくため息をつく。
姫の戦い方は力任せ、魔力任せだ。
むやみやたらと手足を振り回し、やたらめったら魔力を撃ちまくる、ゴリゴリのパワーファイターだ。
そんな攻撃ならスキも多く大きいハズなのだが、姫の攻撃は手数が桁違いだ。
手足での攻撃速度もさることながら、豊富な魔力量を背景にした魔力弾はもはや弾幕、敵は近づく事すら不可能だ。
その魔力弾の弾幕を掻い潜り姫に肉迫した二人の王子は、ずば抜けた強者なのだが…如何せん相手が悪い。
「せめて俺達も部分龍化だけでも出来れば」
「火力を補えるのにね」
「一体どうやって姫は龍化してるんだか」
「聞けば教えてくれるかな?」
「姫の性格なら、教えてくれるだろうな。だが…」
「姫は教えるのヘタそうだよね」
事実、随分前になるが龍化の方法を恥を忍んで聞いた者がいたようだが、
あまりに抽象的な教え方に辟易して帰ったそうだ。
「まったく…父上も厄介な触れを出したものだ」
「そうだね、姫を射止めた者が次期国王なんてね」
「姫も姫だ、私を射止めたければ、私に勝て!などと…」
「ロマンチックじゃないよね」
ダービットが少し笑うと、ケルトスも釣られて苦笑いする。
「ケルトスはさ、王位に就きたいから姫と戦ってるの?」
「ん?なんだダービット。お前は違うのか?」
おかしな事を聞く奴だ、ケルトスは怪訝な顔でダービットを見ると、
ダービットは竜人族特有の長い耳を先まで真っ赤にしている。
「ダービット?」
「ぼ、僕は…姫が好きだよ。」
「なっ?!あの戦闘狂をっ?!お前、正気かっ?!」
「だって、可愛いじゃないか。ピンクの髪もキレイだし、クリクリ大きなグリーンの瞳も素敵だし…」
「まあたしかに、あの大きな胸、引き締まった腰からふくよかな尻に架けてのラインには俺も目を引かれるが…」
「なんだ、ケルトスも姫の事、好きなんじゃないか」
「す、好きとかそんなのっ俺はっ!」
ダービットの思わぬ追及に、ケルトスはたじろぐ。
「じゃあ、僕達が姫に勝ったら、王位はケルトスにあげるから、姫は僕がもらってもいい?」
「お前、王位をオマケみたいに…まあいいや。
ああ、わかった、姫はお前の妃にしろよ。」
「良かった!ありがとうケルトス!」
「…礼を言うのはこっちだよ。二人掛かりで挑むようになってから、勝ったらどうするか悩んでたんだよ」
「ははは、悩みが解決して良かったね。それじゃ、あとは姫を倒すだけだね」
「…それが一番大変ー」
言いかけたケルトスが視線の先、水平線の彼方に黒い影がー。
「なんだろ、アレ?」
「わからん…」
ケルトスの視線にダービットも彼方の影に気付き、二人で目を凝らす。
「「船だ」」
二人は同時にそれが船だと気づいた。
だが船にしては随分大きいような…しかも帆が無い??
「我ら聖龍王国へやって来るとは…どこかの国が進貢にでも来たのか?」
「前に他種族が来たのなんて百年以上前だよ?帆も無いし、難破船かも?」
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だが、ダービットの視線は海の彼方の船に捕らわれたままだ。
『もし他種族の船なら、目新しい武器なんかも…』
ダービットは考えるが、すぐに頭を振る。
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勝手に期待して、ダービットは勝手に失望する。
「ダービット!置いてくぞ!」
向こうでケルトスがダービットを急かす。
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