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第3部まとめ

「高等部 2年生」編のまとめ

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高等部 2年生になったアリア。


この国の政治の中枢を担う‟上院”のトップ──ジメスを離職させたいと思うアリアはミネルに相談を持ち掛ける。

会話中、思わず『アリアが好きだ』と告白してしまったミネル。
いつも計画的に動くミネルにとっては予想外の告白だった。

その後、告白の返事を聞かぬまま話を進めるミネルとアリア。
相談した結果、幼なじみ達の協力を仰ぐ事となった。


週末、幼なじみ達とエレ、リーセが集まる。

『ジメス上院議長を離職させたいと思ってる』

みんなに正直な気持ちを伝えるアリア。
ジメス上院議長を離職させるべく、みんなが動き出す事になった。


その一方で、アリアに告白をしたミネルは“アリアを1日好きにしていい権利”を使い、デートに誘う。

オーンとエレにデートをする事がバレたミネル(正確にはミネル自身が嬉しくてバラした)。

デートの邪魔をされないよう家族に協力を得て、念入りに策を練る。
そのお陰もあり、オーダーメイドのドレスをアリアにプレゼントしたりと、2人で楽しく過ごす。

デートが終盤になった頃、改めて自分の気持ちを伝えるミネル。
アリアが返事をしようとすると『聞かない』と言う。

『僕の中で“大嫌い”だったアリアが“大好き”にまでなったんだ。アリアだって僕を好きになる』

そう言って、アリアを抱きしめるミネルだった。


着々と元別館メンバーを味方につけ、ジメスを離職させる為の土台を築いていくアリアたち。

そんな中、元別館メンバーのライリーにデートを誘われたマイヤは“アリアを1日好きにしていい権利”を使う。
アリアに頼み、デートについてきてもらうマイヤ。

『エレくん以外の男性を1人誘って連れてきてね』とマイヤに言われたアリアは、タイミングよく話を聞いていたリーセと一緒にダブルデートをする事となった。

ダブルデートの最中、マイヤとライリー、アリアとリーセで分かれて行動をする。
リーセと楽しくデートをしていると、息を切らしたライリーから『マイヤがいなくなった』と衝撃的な発言!

みんなで必死に探していると、エウロの兄であるサウロと一緒にマイヤが現れる。
無事を喜ぶアリア達に、マイヤはいなくなっていた間の話を始めた。

《癒しの魔法》が使える事で狙われたマイヤは誘拐されかけたが、間一髪のところでサウロに助けてもらったらしい。
強くてかっこいいサウロの姿を見て、マイヤがサウロを好きになった瞬間でもあった。



ある日、オーンとミネル、カウイ、エウロ、アリアが集まる。

オーンが王室の人だけが保持している先々代のグモード王とカリーナ王妃が書いた書物を読んだと言い、内容を話始める。

カリーナ王妃はグモード王に、“違う国”にいたはずが、本の執筆を終えた後、気づけば‟この国”に来ていたと語っていた。
話に興味を持ったグモード王とカリーナ王妃の二人によって、“違う国”で“執筆した本”の内容を書き記したものが、この書物だったのだ。

そこには、アリアが使える《聖の魔法》についても記載があった。

《聖の魔法》は魔法を封じ込めるのはもちろんの事、封じ込めた魔法を元に戻す事もできる。
また、《聖の魔法》には“封じ込めるに値する人物”の“魔法の色”が見える……とも書かれていた。

そこでアリアは、ジメスの執事ノレイの“魔法の色”が真っ黒だったことを思い出す。
ノレイは《闇の魔法》が使える人物だった。

書物の説明を終えたオーン。
『カリーナ王妃は預言者だったのか?』と、ミネル達が疑問に思う。

しかし、アリアだけはカリーナ王妃が“childhood friends”の原作者であり、転生者でもあったと気づいたのだった。


テスタコーポ大会の開催日が近づき、主催、企画を担当する事になったエウロとアリア。
大会の準備中、エウロは思い切って『大会が終わった後、2人で出掛けよう』とアリアを誘い、承諾をもらう。



テスタコーポ大会当日。
借り物競争のようなステージを企画したエウロとアリアは、参加者たちの前でルール説明を行う事になる。

実際にお手本を見せるエウロの動きに合わせ、参加者たちに説明するアリア。
偶然にも、エウロが引いた紙には『好きな人』と書かれていた。

硬直するエウロ。
なぜ硬直しているか分からないアリア。

エウロは意を決し『俺の紙に書いていた内容は“好きな人”です! アリアが大好きだー!!』と、生徒たちの前で告白をする。

参加者たちを落ち着かせる為、テスタコーポ大会のリーダーが“演出”だったと機転を利かせ、エウロとアリアにはその場から去るよう指示をする。
2人きりになったエウロは、改めてアリアに自分の気持ちを伝えた。

それからすぐ、アリアを好きなオーンとミネル、カウイが後を追ってエウロとアリアの元へとやって来る。
4人全員がアリアに気持ちを伝えた事により、彼らは『同じ地点に立った』事を再認識したのだった。



アリアとエウロのデート当日。
エウロに好意を持っていたネヴェサがデートの邪魔をする。

一波乱あったものの、ネヴェサが去った後『俺と結婚してください!』とアリアに伝えるエウロ。
本当は『婚約者になってほしい』と伝える予定だったが、テンパりすぎたエウロは誤ってプロポーズしてしまったのだ。

焦りながらも、最後には『俺の事を考えてほしい!』と伝えるエウロだった。



ある日、アリアたちはミネルから『近々、王や上院が参加する夜会が開催される』と説明を受ける。
味方を増やす為、夜会に参加する事を決めたアリアたち。

アリアは夜会で参加者たちの“魔法の色”を見る事になった。


特別な女性は“アリア”だという事を、遠回しにでも知らしめておこうと考えるオーン。

夜会では自分がプレゼントしたドレスを着てくると予測し、アリアに最も近い人間は誰なのか明らかにしようと考えるミネル。

アリアを余裕でリードできるくらいにダンスを上達させ『かっこいい! 男らしくて、ステキ!!』と思ってもらおうと考えるエウロ。

アリアの傍にいて一番近くで守ろう、折角なら一緒に踊りたいと考えるカウイ。


それぞれの思惑を持ったまま、夜会が始まる。

そこで、ジメスと初対面するアリア。
ジュリアがアリアを拉致した証拠はないと言われたアリアは、ジメスに喧嘩を売る。
夜会の最中という事もあり、その場は何事もなく分かれたジメスとアリア。

夜会を楽しもうと、幼なじみ達とエレ、リーセと踊る。
踊りながらアリアは、男性陣からアプローチをされるのであった。

最後は男装したルナと踊るという予想外の結末ではあったけれど、夜会は無事に終了した。



そんな、ある日。
リーセからジメスがお忍びで出掛けている場所が“シギレート”と“エルスターレ”という街だと知るアリア。

二手に分かれ、街へ調査に行く事になった9人。
“シギレート”へは、アリアとミネル、カウイ、エウロ、オーン。
“エルスターレ”へは、エレとセレス、マイヤ、ルナが行く事になった。

エレたちが行った“エルスターレ”では、情報が見つからなかった。
一方、“シギレート”で調査を続けるアリアたちは、カリーナ王妃の若い時の肖像画に似ている人物に出会う。

カリーナ王妃に似ている人物が気になるアリアは、会いに行こうとみんなに声を掛ける。

アリアはミネル、エウロの3人でカリーナ王妃に似ている人物に会いに行く。
そこで、カリーナ王妃に似ている人物が《闇の魔法》で操られている事に気がつく。

ミネルたちと作戦を練り、オーンが《光の魔法》使って浄化する事に成功。
浄化されたカリーナ王妃に似ている人物は、なんと本物のカリーナ王妃だった。


カリーナの強い希望により、アリアはカリーナの話を聞く事になる。

アリアの予想通り、カリーナは“childhood friends”の原作者であり、転生者だった。
さらにはループもしており、今回が4度目のループになると話す。


殺されたグモード王の犯人を見つける為、ジメスの親を上院のトップにした事。
グモード王を禁断の魔法で復活させる為、自らも禁断の魔法を使っていた事。

魔法が使える人たちの行方不明事件にジメスが関わっている事。
ジメスが国の悪評をばら巻き、街から不当に高い税を徴収する事で反乱を起こさせ、国を乗っ取ろうとしている事。

さらには、グモード王とカリーナ王妃を復活させる救世主としてジュリアが崇められている事。


自らの罪やジメスの罪について話し終えたカリーナは、アリアが使う《聖の魔法》で自分を消滅させてくれと頼む。
終わらぬループやグモード王の死に、カリーナは疲れ果てていたのだ。

『“消滅”を望む事で、自分の犯した罪から逃げないでください』

アリアがそう告げると、カリーナはその場で泣き崩れた。


カリーナから聞いた話をみんなに伝えるアリア。
説明を聞き、ミネルは『なぜカリーナ元王妃は“アリアの魔法”の事を知っていたんだ? そして、なぜアリアにだけ話そうと思ったんだ?』とアリアに尋ねる。

自分が『別な世界からきた転生者』である事を、みんなに打ち明けるアリア。
アリアからの突拍子もない話に戸惑いはするものの、幼なじみ達やエレ、リーセは全てを受け入れた。

その後、新たな調査や作戦を経て、見事ジメスの執事ノレイを味方に引き込むことに成功したアリアたち。


迎えた作戦当日。
“シギレート”に住む民衆の前にジメスが現れる。

その場にはアリアや幼なじみ達だけでなく、“上院”であるアリアの父親たちも集まっていた。
『誘拐事件に魔法更生院脱走の関与、国への反逆罪』について追及するアリアの父親。

最初はとぼけていたジメスだったが、《闇の魔法》で操られていたはずのカリーナが全て証言した事を知る。
執事であるノレイの裏切りや、娘ジュリアのバカな言動により、怒りを抑えきれなくなったジメス。

突然、周囲に対して攻撃魔法を唱え始める。

巨大な魔力でアリアの父親たちや執事ノレイ、エレを氷の像の中に閉じ込めたジメス。
最初こそ動揺していたアリアだったが、気持ちを切り替え、ジメスの魔法を封じる事に専念する。

そんな中、カウイの従兄弟であり、魔法更生院を脱走したオリュンが復讐の為に現れる。
アリアを庇ったカウイは、そのままオリュンと戦う。

幼なじみ達の助けもあり、アリアは無事にジメスの魔法を封じるが、巨大な魔力の影響もあってその場に倒れてしまう。


意識不明になったアリアを救う為、カリーナはアリアの意識の中へと入る。

カリーナはアリアに『私が出来る事は全て終わった』、『私の力でアリアの意識を回復させる』と話す。
また、『意識を回復させる条件として、《聖の魔法》は消失してしまうかもしれない』と伝える。

《聖の魔法》の消失を受け入れるアリア。

カリーナは笑顔のまま胸の前で両手を組み、静かに祈り始めた。
光と共に消えたカリーナ。

自分を助けるためにカリーナは魔法を──自分の力を使った。
意識不明の原因となっていた《聖の魔法》を持っていってくれたのだと考えるアリアだった。


事件から少し経ったある日、ジメスとジュリア、オリュン、ノレイの処罰が決まる。
全てが片付き、ついに平穏な日々が訪れた。

そんな中、アリアは意識不明の時にカリーナと話した言葉を思い出す。

『アリアさんは自分の気持ちに気がついていない……もしかすると、気がつきたくないだけだと思いますよ』


そうなのかなぁ? と思いつつも、ふとした瞬間、無意識に1人の人を目で探すようになったアリア。
理由はまだ分かっていないよう。





ここまでお読み頂き、本当にありがとうございます。

次が最終章になります。
アリアの恋の行方を見届けていただければ幸いです。
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