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高等部2年生
アプローチ ( ダンス )の時間 ~オーンとカウイ~
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ダンスホールまでエスコートされると、早速、向かい合って踊り始める。
うん、やっぱり踊り慣れている。
それに私が踊りやすいよう、気を遣ってくれている。
「……思っていたより、踊れている」
少し驚いた表情でオーンが話している。
……どれくらい踊れないと思われていたのだろう。
「ふふっ、きちんと練習してきたからね」
少し得意げにオーンに伝える。
「やっぱり、アリアは努力もあると思うけど、素質もあるよね」
「ど、どうしたの?」
まさか褒められるとは思っていなかったので、ついつい戸惑ってしまう。
「ううん。アリアはもっと自己評価が高くていいと思っただけだよ」
そ、そうなのかな?
と、いうか……。
「私って、自己評価低いの?」
「そう言われると難しいけど、高くはないと思ってるよ」
そうなんだ。
考えた事、なかったな。
「きっと小さい頃から、私……いや、私たちと比較される事も多かっただろう? そのせいかな?」
オーンに言われてみると、思い当たる節はある。
幼なじみ達は初めてする事でも、教えられればすぐに出来てしまう。
その度に『自分は平凡だなぁ』と思う事は多かったかもしれない。
……そういえば、最近比較される事も嫌味を言われたりする事もなくなったような?
いつも庇ってくれる幼なじみのお陰かな?
「私がたくさんアリアを褒めるよ」
さらりと告げ、オーンが頬を緩めた。
「アリアはいつも輝いていて素敵だ。誰よりも可愛くて美しい」
その後も次々出てくるオーンの褒め言葉に、堪えきれずに笑ってしまう。
「あはっ、なんか適当に言ってない?」
私とは、あまりにもかけ離れた言葉ばかりだ。
冗談だろうと思っていると、オーンがジッと私の眼を見つめてきた。
「そんな事はないよ。どれも真実だ」
今まで笑っていたオーンの表情が真剣なものへと変わる。
「アリア以外、目に入らない」
……ずるい。
ここで、急に真剣な表情へと変わるなんて。
私が困った顔を見せると、オーンはすぐに表情を緩めた。
「ごめんね。アリアの困った顔も好きなんだ」
「…………ありがとう」
小さな声でお礼を伝える。
「どういたしまして──あっ」
何かを思い出したのか、突然、オーンが冷ややかな表情を浮かべた。
「そういえば、ウィズ(ミネル妹)が“わざわざ”私の所に来て、親切に教えてくれたよ」
愛しのウィズちゃんが!?
私の所には来てないのに!!
「そのドレス、ミネルがプレゼントしたと……」
「あっ、うん。そうなんだ」
あれ? さっきも似たような話題をしたな??
「ミネルに似た笑顔で、嬉しそうに話していたよ。あの感じだと、色々な方に話しているだろう。いつの間に……参ったね」
ミネルに似た笑顔?
冷静に思い返してみると……確かに!
ウィズちゃんは、たまにミネルに似た表情をしているかもしれない!
「えー! 可愛いウィズちゃんが、ミネルに染まっていく姿を見たくないよー!!」
「……アリア。気にしてほしい所は“そこ”ではない」
ん? “そこ”ではない!?
「気にしてほしいのは、“ミネルがプレゼントしたドレスを着ている”という所と、”私が独占欲が強い”という所だから」
「…………」
さすがの私もオーンが何を言いたいのか分かる。
また、返答に困る事を……。
オーンが「くすくす」と笑っている。
「すごく残念だけど、そろそろアリアとのダンスが終わる時間だ」
オーンの言葉通り、踊っていた曲が終わり、新たに演奏が始まった。
輪の外へと移動すると、2人で少し立ち話をする。
……やっぱり、大勢の人から注目されているなぁ。
“オーンと踊る”という事は、そういう事なんだ。
私の様子に気がついたオーンが、少し心配そうに声を掛けた。
「……嫌になった?」
「私が!? ううん、全く!」
“人間の慣れ”というものは怖い。
長い学生生活で、人から見られる事にはすっかり慣れてしまった。
私の返答が意外だったのかな?
オーンが不思議そうな表情をしている。
「ただ、オーンの心が休まる時があるのか心配になっただけ」
私の言葉にオーンがわずかに目を伏せた。
「ありがとう」
「どういたしまして?」
返事として、合ってる??
「あはは」とオーンが笑いながら私を見た。
「アリアと話している時、アリアを思い出している時は、不思議と心が休まるんだ」
「や、休まる時があるなら……良かった」
そう言ってもらえる事は嬉しいけど、またまた返事に困るっ!
こんな返事しか思いつかなかった……。
「(もっと困って僕の事だけ考えればいい)それと、ごめんね?」
突如、オーンが私に謝った。
脈略がなさすぎて意味が分からない。何が『ごめん』??
「今日はアリアも注目されると思うよ? 私はアリア以外の誰とも踊っていないんだ。それに他の方と踊る気もないんだ」
……へっ!? それって、どういう……。
「──オーン交代だよ?」
ふいに横から現れたカウイが、ポンとオーンの肩に手を置いた。
「……いいタイミングで、やってくるね」
「いいタイミングなら、良かったよ」
オーンの言葉にカウイが笑顔で返している。
「アリア、次は俺と踊ってくれる?」
「う、うん」
戸惑いながらもカウイの手を取り、再び広間の中央へと歩き出す。
オーンのセリフが少しだけ気にはなったけれど、一旦、気持ちを切り替える。
「もし疲れているなら、少し休んだ後でも大丈夫だけど?」
「ううん、大丈夫! ありがとう」
それにしてもオーンの次にカウイと踊るなんて。
傍目から見たら、なんて贅沢なんだろう。
予想通り、カウイもダンスが上手だった。
自然にリードして踊ってくれている。
「カウイは、パーティーに参加する機会は多いの?」
「参加した事はあるけど、少ないよ。こういう集まりは、あまり得意じゃないから」
そっか。
大勢の人が集まる所は苦手だもんね。
「カウイは話すよりも聞き上手だから、大勢の人がいると沢山の人の話を聞いてあげたいと思って疲れちゃうのかもね」
「…………」
カウイが黙って、私を見つめている。
いつも微笑んでいるカウイには珍しく、きょとんとした顔だ。
何か変な事を言ってしまったのかな?
「……そんな事、考えた事もなかったな」
「そうなんだ。それに『得意じゃない』って言っても、カウイはいつでも穏やかで余裕がある感じがするな」
カウイの優しさから、そういう風に見えるだけかもしれないけど。
あっ。いつもの妖艶な笑顔になった。
「余裕……そんな事はないよ」
やんわりとカウイが否定する。
「……本当は」
少し躊躇いながらも、カウイが口を開く。
「アリアに『他の人とは踊ってほしくない』という気持ちが全くないと言ったら嘘になるから。そう考えると、余裕はないんだと思う」
思ってもみなかった言葉に、照れるよりも先に驚いてしまう。
カウイがそんな事を思ってくれていたなんて、意外かも。
「好きな人が見ている前では、いつだって余裕に見せたいだけなのかもしれない」
私を見つめて、微笑む。
カウイは、いつも真っすぐ自分の気持ちを伝えてくれる。
そして、さらっとドキッとするセリフを言うよね。
「ただ、“踊ってほしくない”気持ち以上にアリアには自分の思うままにいてほしいと思うんだ」
カウイの温かさが伝わってくる。
「んー、要するに」
要するに……?
「俺は“アリアのもの”だけど、アリアは”誰のもの”でもないし、“誰のもの”にもなりえないという事かな?」
俺はアリアの……えっ! へっ!?
ど、どういう事!?
カウイの発言に困惑していると、すぐに申し訳なさそうな表情をした。
「ごめん。そもそもアリアに対して“もの”扱いが失礼だった」
いやいや、そういう事じゃない!
「そ、それならカウイだって、そうだよ!」
すぐさま私が言うと、カウイが微笑する。
「俺はいいの。“アリアのもの”だって、自分で思っている事だから」
えっ! そ、そうなの?
自分で思った事だといいの!?
ややパニック状態に陥っている私に対し、カウイは気にせず話を続けている。
「もうすぐ曲も終わるね。パーティーに参加して、初めてダンスが楽しいと思えた。幸せな時間だったよ」
「……わ、私も緊張したけど、楽しかったよ」
ドキドキしながらも、カウイに笑い掛ける。
緊張で引きつった笑い方をしているかもしれない。
「ありがとう、アリア」
「ありがとう、カウイ」
同時に同じ言葉が出る。
あまりにもピッタリなタイミングに、2人で笑い合う。
こういう時、少し昔を思い出し安心するな。
……というか、ドキドキしっぱなしだった。
私はこの パーティーで、心臓が持たなくなって倒れるかもしれない。
うん、やっぱり踊り慣れている。
それに私が踊りやすいよう、気を遣ってくれている。
「……思っていたより、踊れている」
少し驚いた表情でオーンが話している。
……どれくらい踊れないと思われていたのだろう。
「ふふっ、きちんと練習してきたからね」
少し得意げにオーンに伝える。
「やっぱり、アリアは努力もあると思うけど、素質もあるよね」
「ど、どうしたの?」
まさか褒められるとは思っていなかったので、ついつい戸惑ってしまう。
「ううん。アリアはもっと自己評価が高くていいと思っただけだよ」
そ、そうなのかな?
と、いうか……。
「私って、自己評価低いの?」
「そう言われると難しいけど、高くはないと思ってるよ」
そうなんだ。
考えた事、なかったな。
「きっと小さい頃から、私……いや、私たちと比較される事も多かっただろう? そのせいかな?」
オーンに言われてみると、思い当たる節はある。
幼なじみ達は初めてする事でも、教えられればすぐに出来てしまう。
その度に『自分は平凡だなぁ』と思う事は多かったかもしれない。
……そういえば、最近比較される事も嫌味を言われたりする事もなくなったような?
いつも庇ってくれる幼なじみのお陰かな?
「私がたくさんアリアを褒めるよ」
さらりと告げ、オーンが頬を緩めた。
「アリアはいつも輝いていて素敵だ。誰よりも可愛くて美しい」
その後も次々出てくるオーンの褒め言葉に、堪えきれずに笑ってしまう。
「あはっ、なんか適当に言ってない?」
私とは、あまりにもかけ離れた言葉ばかりだ。
冗談だろうと思っていると、オーンがジッと私の眼を見つめてきた。
「そんな事はないよ。どれも真実だ」
今まで笑っていたオーンの表情が真剣なものへと変わる。
「アリア以外、目に入らない」
……ずるい。
ここで、急に真剣な表情へと変わるなんて。
私が困った顔を見せると、オーンはすぐに表情を緩めた。
「ごめんね。アリアの困った顔も好きなんだ」
「…………ありがとう」
小さな声でお礼を伝える。
「どういたしまして──あっ」
何かを思い出したのか、突然、オーンが冷ややかな表情を浮かべた。
「そういえば、ウィズ(ミネル妹)が“わざわざ”私の所に来て、親切に教えてくれたよ」
愛しのウィズちゃんが!?
私の所には来てないのに!!
「そのドレス、ミネルがプレゼントしたと……」
「あっ、うん。そうなんだ」
あれ? さっきも似たような話題をしたな??
「ミネルに似た笑顔で、嬉しそうに話していたよ。あの感じだと、色々な方に話しているだろう。いつの間に……参ったね」
ミネルに似た笑顔?
冷静に思い返してみると……確かに!
ウィズちゃんは、たまにミネルに似た表情をしているかもしれない!
「えー! 可愛いウィズちゃんが、ミネルに染まっていく姿を見たくないよー!!」
「……アリア。気にしてほしい所は“そこ”ではない」
ん? “そこ”ではない!?
「気にしてほしいのは、“ミネルがプレゼントしたドレスを着ている”という所と、”私が独占欲が強い”という所だから」
「…………」
さすがの私もオーンが何を言いたいのか分かる。
また、返答に困る事を……。
オーンが「くすくす」と笑っている。
「すごく残念だけど、そろそろアリアとのダンスが終わる時間だ」
オーンの言葉通り、踊っていた曲が終わり、新たに演奏が始まった。
輪の外へと移動すると、2人で少し立ち話をする。
……やっぱり、大勢の人から注目されているなぁ。
“オーンと踊る”という事は、そういう事なんだ。
私の様子に気がついたオーンが、少し心配そうに声を掛けた。
「……嫌になった?」
「私が!? ううん、全く!」
“人間の慣れ”というものは怖い。
長い学生生活で、人から見られる事にはすっかり慣れてしまった。
私の返答が意外だったのかな?
オーンが不思議そうな表情をしている。
「ただ、オーンの心が休まる時があるのか心配になっただけ」
私の言葉にオーンがわずかに目を伏せた。
「ありがとう」
「どういたしまして?」
返事として、合ってる??
「あはは」とオーンが笑いながら私を見た。
「アリアと話している時、アリアを思い出している時は、不思議と心が休まるんだ」
「や、休まる時があるなら……良かった」
そう言ってもらえる事は嬉しいけど、またまた返事に困るっ!
こんな返事しか思いつかなかった……。
「(もっと困って僕の事だけ考えればいい)それと、ごめんね?」
突如、オーンが私に謝った。
脈略がなさすぎて意味が分からない。何が『ごめん』??
「今日はアリアも注目されると思うよ? 私はアリア以外の誰とも踊っていないんだ。それに他の方と踊る気もないんだ」
……へっ!? それって、どういう……。
「──オーン交代だよ?」
ふいに横から現れたカウイが、ポンとオーンの肩に手を置いた。
「……いいタイミングで、やってくるね」
「いいタイミングなら、良かったよ」
オーンの言葉にカウイが笑顔で返している。
「アリア、次は俺と踊ってくれる?」
「う、うん」
戸惑いながらもカウイの手を取り、再び広間の中央へと歩き出す。
オーンのセリフが少しだけ気にはなったけれど、一旦、気持ちを切り替える。
「もし疲れているなら、少し休んだ後でも大丈夫だけど?」
「ううん、大丈夫! ありがとう」
それにしてもオーンの次にカウイと踊るなんて。
傍目から見たら、なんて贅沢なんだろう。
予想通り、カウイもダンスが上手だった。
自然にリードして踊ってくれている。
「カウイは、パーティーに参加する機会は多いの?」
「参加した事はあるけど、少ないよ。こういう集まりは、あまり得意じゃないから」
そっか。
大勢の人が集まる所は苦手だもんね。
「カウイは話すよりも聞き上手だから、大勢の人がいると沢山の人の話を聞いてあげたいと思って疲れちゃうのかもね」
「…………」
カウイが黙って、私を見つめている。
いつも微笑んでいるカウイには珍しく、きょとんとした顔だ。
何か変な事を言ってしまったのかな?
「……そんな事、考えた事もなかったな」
「そうなんだ。それに『得意じゃない』って言っても、カウイはいつでも穏やかで余裕がある感じがするな」
カウイの優しさから、そういう風に見えるだけかもしれないけど。
あっ。いつもの妖艶な笑顔になった。
「余裕……そんな事はないよ」
やんわりとカウイが否定する。
「……本当は」
少し躊躇いながらも、カウイが口を開く。
「アリアに『他の人とは踊ってほしくない』という気持ちが全くないと言ったら嘘になるから。そう考えると、余裕はないんだと思う」
思ってもみなかった言葉に、照れるよりも先に驚いてしまう。
カウイがそんな事を思ってくれていたなんて、意外かも。
「好きな人が見ている前では、いつだって余裕に見せたいだけなのかもしれない」
私を見つめて、微笑む。
カウイは、いつも真っすぐ自分の気持ちを伝えてくれる。
そして、さらっとドキッとするセリフを言うよね。
「ただ、“踊ってほしくない”気持ち以上にアリアには自分の思うままにいてほしいと思うんだ」
カウイの温かさが伝わってくる。
「んー、要するに」
要するに……?
「俺は“アリアのもの”だけど、アリアは”誰のもの”でもないし、“誰のもの”にもなりえないという事かな?」
俺はアリアの……えっ! へっ!?
ど、どういう事!?
カウイの発言に困惑していると、すぐに申し訳なさそうな表情をした。
「ごめん。そもそもアリアに対して“もの”扱いが失礼だった」
いやいや、そういう事じゃない!
「そ、それならカウイだって、そうだよ!」
すぐさま私が言うと、カウイが微笑する。
「俺はいいの。“アリアのもの”だって、自分で思っている事だから」
えっ! そ、そうなの?
自分で思った事だといいの!?
ややパニック状態に陥っている私に対し、カウイは気にせず話を続けている。
「もうすぐ曲も終わるね。パーティーに参加して、初めてダンスが楽しいと思えた。幸せな時間だったよ」
「……わ、私も緊張したけど、楽しかったよ」
ドキドキしながらも、カウイに笑い掛ける。
緊張で引きつった笑い方をしているかもしれない。
「ありがとう、アリア」
「ありがとう、カウイ」
同時に同じ言葉が出る。
あまりにもピッタリなタイミングに、2人で笑い合う。
こういう時、少し昔を思い出し安心するな。
……というか、ドキドキしっぱなしだった。
私はこの パーティーで、心臓が持たなくなって倒れるかもしれない。
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