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高等部 1年生
いつだって助けはやって来る(後編)
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慌てて、扉から離れる。
扉を開けた瞬間、見えたのは──ソフィーさん!!
「やはり……拘束されてましたか」
ジュリアの幼なじみが、どうして? ……試合は!?
「……今、外します」
そう言うと、ソフィーさんはまず塞がれてる口の布を外してくれた。
解放されたと同時に問い掛ける。
「ソフィーさん……どうしてここに?」
ソフィーさんはチラッと私を見た後、縛られている手首の紐をほどき始めた。
「……先ほどミネル様との試合が終わりました」
やっぱり!!
試合は始まってたんだ。
「私はミネル様のようにプライドの高い方を負かし、その顔が屈辱で歪むのを楽しみにしていました」
…………な、なんの話?
「それなのに……負けた時のミネル様の表情は微塵も悔しそうではなかった」
ミネルが負けた!!?
「それどころか、心ここにあらず……といった感じでした。何かがおかしいと思い、先日のジュリアの不可解な行動を思い出したのです」
「ふ、不可解な行動って?」
私の紐をほどく手を休めずに、ソフィーさんが会話を続ける。
「メロウ様がお話にいらっしゃった時、その場にジュリアはいませんでした」
そういえば、メロウさん『ジュリアさんがどこを探しても見つからなくてですねー』って言ってた。
「その時は私もあまり気には留めていなかったのですが……ジュリアは自分の配下として従えている方々と、どこかに行ってるようでした。──今思えば、この計画を立てていたのかもしれません」
配下って。
いや、今はそれよりも......。
「今回の事は、ジュリアさんが独断で行ったという事?」
「当たり前です! 少なくとも私は、こんな卑怯な真似は致しません!」
ソフィーさんの口調には、怒りがまじっている。
「ミネル様との試合後にジュリアの配下を捕まえ、事情を聞き出しました。さすがに今回ばかりはやり過ぎです」
憤るような厳しい口調。
私に怒ってるのかな? と思ったけど、きっとジュリアに怒ってるんだ。
「……この私が、最初から負けると思われているなんて!」
ソフィーさんの手が怒りで震えている。
端から、自分が負ける事を前提に仕組まれたこの計画が許せなかったんだろうな。
自分は絶対に負けるはずがないと思って、優劣をつけたがっていた別館の人達らしいといえば、らしいか。
ソフィーさんもプライドが高い人のようだ。
「ジュリアは試合に夢中なので、私1人がいなくなっても気がついていないと思います。……手の紐は外しました」
──!!
これで、足の紐は自分でほどける!!
「ありがとう!」
ソフィーさんにお礼を伝え、急いで足の紐をほどき始める。
「……今の私の話を信じるのですか?」
「ん? ……ええ!! 嘘なの!?」
時間が惜しいので、手は止めずに尋ねる。
「い、いえ、本当の事ですが……そんな簡単に信じるとは思っていませんでした」
……そういえば、マイヤにも『今まで出会った誰よりも単純』て言われたばかりだった。
脳裏に『だから、言ったでしょう』とほくそ笑むマイヤの顔が浮かぶ。
「だって、こうやって助けに来てくれたから……ありがとう。あくまで助けに来てくれた事に対して、だからね?」
別館の幼なじみ達には、いまだに怒ってるんだからね??
「それより私の幼なじみは? 大丈夫!?」
ソフィーさんに一番心配していた事を確認する。
「……は、はい。他の皆様は、試合会場にいらっしゃいましたよ」
よ、よかったぁ。……いや、よくないのか?
きっと脅迫されてるって事だもんね。
……だとしたら、絶対の絶対に許せん!!!
「ところでさ、ソフィーさんはなんでジュリアと一緒にいるの? 仲が良くないって聞いたよ」
固く結ばれた足の紐に四苦八苦しつつ、素朴な疑問をぶつける。
「……お互いの利害が一致しているからです」
「利害?」
ソフィーさんが頷く。
「ええ。ジュリアの親は上院のトップです。一緒にいて損はありませんから」
悪びれもなく、ソフィーさんが話す。
ソフィーさんの父、いや、別館の幼なじみ達の親も上院だという話はミネルから聞いていた。
だからこそ、余計にジュリアと仲良くしていて損はないという事か……。
頭では理解できるけど、なんか好きになれない考えだなぁ。
それにしても私たち幼なじみの親も上院、別館の幼なじみも上院って……。
こんな事あるのかな? と思ってたけど、ジュリアが“乙女ゲーム”に関わっている事がわかった今、そんなに不思議な事ではないのかも。
きっと、ジュリア以外の幼なじみ達も“乙女ゲーム”に関わっているのだろう。
そして以前、学校を作るときにお父様から聞いた“上院”内での保守派と革新派による対立。
どうやら私たちの親は革新派、ソフィーさん達の親は保守派に当たるらしい。
今まで親同士に何の接点もなかったのはこの為だろう。
だからといって、まさか子供達まで対立……いや、対決か。になるとは思わなかったな。
「ジュリアが私たちと一緒にいる理由については、よく分かりませんが……」
ジュリアが一緒にいる理由……そういえば、ジュリアはやけにイベントを気にしていたな。
そっか! イベントの為に一緒にいるのか!
ジュリアにとって、イベントを行う上でソフィーさん達の存在は必要不可欠なんだ!!
よし! やっと足の紐もほどけた!!
急いで立ち上がり、ソフィーさんを見る。
「それじゃあ、私は会場に向かうね!」
「……はい、第3試合は始まっています。もしかすると、第4試合も……」
第3、第4試合は、マイヤとカウイだ! 早く私の無事を伝えなきゃ!!
急いで扉の外に出て、左右を見渡す。
……って、ここはどこ? 会場はどこ??
少しだけ悩んだ後、潔くソフィーさんの元へと戻り、少し気まずい空気の中で声を掛ける。
「……ソフィーさん、会場ってどっち?」
私って、恰好がつかないなぁ。
ソフィーさんはポーカーフェイスのまま部屋の外に出ると、会場がある方向を指で差した。
「あちらです。左から向かえば、迷わず行けると思います」
「ありがとう! それじゃあ……」
走り去ろうとして、ふいにソフィーさんが言った言葉を思い出す。
「実はソフィーさんって、プライドの高い人……ジュリアが屈辱に歪む顔を一番に見たいんじゃない?」
少し驚いた表情でソフィーさんが私を見た。
「任せて! 私がジュリアの屈辱に歪む顔を見せてあげる!!」
にこっと笑い駆け出そうとすると、ソフィーさんが少しだけ焦ったように声を上げた。
「わ、私も一緒に会場に行きます」
「あっ、うん」
道に迷う心配ないし、その方が私としてはありがたいけど……急にどうしたんだろ?
「すでにご存じの情報だとは思いますが……ジュリアの魔力は本物です。魔法の使えない貴方に勝ち目はないと思います」
なんだ?
もしや私の出鼻をくじく為についてきたの??
「そうかもしれないけど……ジュリアって私に対して、かなり油断していると思うんだよね」
「……まぁ、それは否定しません」
「相手の油断をついて、倒す!」
私の意気込みを聞いたソフィーさんがわずかに沈黙した後、小さくため息をついた。
「自信満々におっしゃっていたので、何か戦略があるのかと思っていました」
いちおう、今のが戦略だったんだけど……。
返答に困っていると、ソフィーさんが気になる事を話し出した。
「アリア様は武術、剣術には長けていらっしゃるようなので、魔法を使わない勝負であれば……もしかしたら勝てたかもしれませんね」
やっぱり、事前に私たちの事も調べていたのか。
まぁ、そりゃそうだよね。こちら側も調べてる事だもんね。
ふっ、長けているだなんて。照れるなぁ。
あれ? でも……。
「ジュリアって、魔法以外にも武術とか剣術とか、すごく強いんでしょ? 毎回優勝してるって……」
ミネルたちと集まった時の資料に書いてあったけど。
私の言葉に、ソフィーさんが少し悩むような仕草を見せた。
「はい、強い事は間違いないです。けれど、毎回優勝するほどか……と問われると、私としては疑わしいものがあります」
ど、どういう事?
もっと分かりやすく!!
「優勝候補と言われる方々と試合する時……必ずと言っていいほど何かが起こるんです。例えば、事前に相手の方が出場を取り止めるとか、たまたま怪我をしていたとか……」
──!!?
確かに、読んだ資料の中には『相手の欠場により優勝』と書かれていたものはあった。
でも、全ての試合に書いてあったわけじゃないし、そういう事もあるだろうと特に気にしてなかったんだけど……。
「それって、ジュリアが!?」
「……分かりません。明確な証拠はありません」
決めつけはよくないけど、平気で他人を監禁するような人だ。
多分、そうでしょう。
「それより、私と一緒に行って大丈夫なの? ジュリアにバレたら、大変なんじゃない?」
「……今さらですね。もうジュリアの配下には顔を見られてますから」
ジュリアの親が上院のトップで、損がないから一緒にいるって言ってたのに。
私を助けて、わざわざジュリアの反感を買うような真似をするなんて。
「なんですか?」
ソフィーさんが怪訝そうな表情で私を見つめる。
とっさに「ううん」と首を横に振る。
ソフィーさんにはソフィーさんなりの考えや想いがあってした事なんだ。
今は何も言わないでおこう。
私が戻って、ジュリアのした事をみんなに伝えれば、試合は中止にできる。
もちろん、今回の事については包み隠さず報告するけど。
──でも、それだけじゃ私の気がすまない!!
絶対に“私に勝てる”と思ってるジュリアを“私の手”で負かしたい!!
懸命に走っている内に、やっと試合会場が見えてきた!
試合をしているのは──カウイ!!
カウイに向かって、私は大声で叫んだ──
扉を開けた瞬間、見えたのは──ソフィーさん!!
「やはり……拘束されてましたか」
ジュリアの幼なじみが、どうして? ……試合は!?
「……今、外します」
そう言うと、ソフィーさんはまず塞がれてる口の布を外してくれた。
解放されたと同時に問い掛ける。
「ソフィーさん……どうしてここに?」
ソフィーさんはチラッと私を見た後、縛られている手首の紐をほどき始めた。
「……先ほどミネル様との試合が終わりました」
やっぱり!!
試合は始まってたんだ。
「私はミネル様のようにプライドの高い方を負かし、その顔が屈辱で歪むのを楽しみにしていました」
…………な、なんの話?
「それなのに……負けた時のミネル様の表情は微塵も悔しそうではなかった」
ミネルが負けた!!?
「それどころか、心ここにあらず……といった感じでした。何かがおかしいと思い、先日のジュリアの不可解な行動を思い出したのです」
「ふ、不可解な行動って?」
私の紐をほどく手を休めずに、ソフィーさんが会話を続ける。
「メロウ様がお話にいらっしゃった時、その場にジュリアはいませんでした」
そういえば、メロウさん『ジュリアさんがどこを探しても見つからなくてですねー』って言ってた。
「その時は私もあまり気には留めていなかったのですが……ジュリアは自分の配下として従えている方々と、どこかに行ってるようでした。──今思えば、この計画を立てていたのかもしれません」
配下って。
いや、今はそれよりも......。
「今回の事は、ジュリアさんが独断で行ったという事?」
「当たり前です! 少なくとも私は、こんな卑怯な真似は致しません!」
ソフィーさんの口調には、怒りがまじっている。
「ミネル様との試合後にジュリアの配下を捕まえ、事情を聞き出しました。さすがに今回ばかりはやり過ぎです」
憤るような厳しい口調。
私に怒ってるのかな? と思ったけど、きっとジュリアに怒ってるんだ。
「……この私が、最初から負けると思われているなんて!」
ソフィーさんの手が怒りで震えている。
端から、自分が負ける事を前提に仕組まれたこの計画が許せなかったんだろうな。
自分は絶対に負けるはずがないと思って、優劣をつけたがっていた別館の人達らしいといえば、らしいか。
ソフィーさんもプライドが高い人のようだ。
「ジュリアは試合に夢中なので、私1人がいなくなっても気がついていないと思います。……手の紐は外しました」
──!!
これで、足の紐は自分でほどける!!
「ありがとう!」
ソフィーさんにお礼を伝え、急いで足の紐をほどき始める。
「……今の私の話を信じるのですか?」
「ん? ……ええ!! 嘘なの!?」
時間が惜しいので、手は止めずに尋ねる。
「い、いえ、本当の事ですが……そんな簡単に信じるとは思っていませんでした」
……そういえば、マイヤにも『今まで出会った誰よりも単純』て言われたばかりだった。
脳裏に『だから、言ったでしょう』とほくそ笑むマイヤの顔が浮かぶ。
「だって、こうやって助けに来てくれたから……ありがとう。あくまで助けに来てくれた事に対して、だからね?」
別館の幼なじみ達には、いまだに怒ってるんだからね??
「それより私の幼なじみは? 大丈夫!?」
ソフィーさんに一番心配していた事を確認する。
「……は、はい。他の皆様は、試合会場にいらっしゃいましたよ」
よ、よかったぁ。……いや、よくないのか?
きっと脅迫されてるって事だもんね。
……だとしたら、絶対の絶対に許せん!!!
「ところでさ、ソフィーさんはなんでジュリアと一緒にいるの? 仲が良くないって聞いたよ」
固く結ばれた足の紐に四苦八苦しつつ、素朴な疑問をぶつける。
「……お互いの利害が一致しているからです」
「利害?」
ソフィーさんが頷く。
「ええ。ジュリアの親は上院のトップです。一緒にいて損はありませんから」
悪びれもなく、ソフィーさんが話す。
ソフィーさんの父、いや、別館の幼なじみ達の親も上院だという話はミネルから聞いていた。
だからこそ、余計にジュリアと仲良くしていて損はないという事か……。
頭では理解できるけど、なんか好きになれない考えだなぁ。
それにしても私たち幼なじみの親も上院、別館の幼なじみも上院って……。
こんな事あるのかな? と思ってたけど、ジュリアが“乙女ゲーム”に関わっている事がわかった今、そんなに不思議な事ではないのかも。
きっと、ジュリア以外の幼なじみ達も“乙女ゲーム”に関わっているのだろう。
そして以前、学校を作るときにお父様から聞いた“上院”内での保守派と革新派による対立。
どうやら私たちの親は革新派、ソフィーさん達の親は保守派に当たるらしい。
今まで親同士に何の接点もなかったのはこの為だろう。
だからといって、まさか子供達まで対立……いや、対決か。になるとは思わなかったな。
「ジュリアが私たちと一緒にいる理由については、よく分かりませんが……」
ジュリアが一緒にいる理由……そういえば、ジュリアはやけにイベントを気にしていたな。
そっか! イベントの為に一緒にいるのか!
ジュリアにとって、イベントを行う上でソフィーさん達の存在は必要不可欠なんだ!!
よし! やっと足の紐もほどけた!!
急いで立ち上がり、ソフィーさんを見る。
「それじゃあ、私は会場に向かうね!」
「……はい、第3試合は始まっています。もしかすると、第4試合も……」
第3、第4試合は、マイヤとカウイだ! 早く私の無事を伝えなきゃ!!
急いで扉の外に出て、左右を見渡す。
……って、ここはどこ? 会場はどこ??
少しだけ悩んだ後、潔くソフィーさんの元へと戻り、少し気まずい空気の中で声を掛ける。
「……ソフィーさん、会場ってどっち?」
私って、恰好がつかないなぁ。
ソフィーさんはポーカーフェイスのまま部屋の外に出ると、会場がある方向を指で差した。
「あちらです。左から向かえば、迷わず行けると思います」
「ありがとう! それじゃあ……」
走り去ろうとして、ふいにソフィーさんが言った言葉を思い出す。
「実はソフィーさんって、プライドの高い人……ジュリアが屈辱に歪む顔を一番に見たいんじゃない?」
少し驚いた表情でソフィーさんが私を見た。
「任せて! 私がジュリアの屈辱に歪む顔を見せてあげる!!」
にこっと笑い駆け出そうとすると、ソフィーさんが少しだけ焦ったように声を上げた。
「わ、私も一緒に会場に行きます」
「あっ、うん」
道に迷う心配ないし、その方が私としてはありがたいけど……急にどうしたんだろ?
「すでにご存じの情報だとは思いますが……ジュリアの魔力は本物です。魔法の使えない貴方に勝ち目はないと思います」
なんだ?
もしや私の出鼻をくじく為についてきたの??
「そうかもしれないけど……ジュリアって私に対して、かなり油断していると思うんだよね」
「……まぁ、それは否定しません」
「相手の油断をついて、倒す!」
私の意気込みを聞いたソフィーさんがわずかに沈黙した後、小さくため息をついた。
「自信満々におっしゃっていたので、何か戦略があるのかと思っていました」
いちおう、今のが戦略だったんだけど……。
返答に困っていると、ソフィーさんが気になる事を話し出した。
「アリア様は武術、剣術には長けていらっしゃるようなので、魔法を使わない勝負であれば……もしかしたら勝てたかもしれませんね」
やっぱり、事前に私たちの事も調べていたのか。
まぁ、そりゃそうだよね。こちら側も調べてる事だもんね。
ふっ、長けているだなんて。照れるなぁ。
あれ? でも……。
「ジュリアって、魔法以外にも武術とか剣術とか、すごく強いんでしょ? 毎回優勝してるって……」
ミネルたちと集まった時の資料に書いてあったけど。
私の言葉に、ソフィーさんが少し悩むような仕草を見せた。
「はい、強い事は間違いないです。けれど、毎回優勝するほどか……と問われると、私としては疑わしいものがあります」
ど、どういう事?
もっと分かりやすく!!
「優勝候補と言われる方々と試合する時……必ずと言っていいほど何かが起こるんです。例えば、事前に相手の方が出場を取り止めるとか、たまたま怪我をしていたとか……」
──!!?
確かに、読んだ資料の中には『相手の欠場により優勝』と書かれていたものはあった。
でも、全ての試合に書いてあったわけじゃないし、そういう事もあるだろうと特に気にしてなかったんだけど……。
「それって、ジュリアが!?」
「……分かりません。明確な証拠はありません」
決めつけはよくないけど、平気で他人を監禁するような人だ。
多分、そうでしょう。
「それより、私と一緒に行って大丈夫なの? ジュリアにバレたら、大変なんじゃない?」
「……今さらですね。もうジュリアの配下には顔を見られてますから」
ジュリアの親が上院のトップで、損がないから一緒にいるって言ってたのに。
私を助けて、わざわざジュリアの反感を買うような真似をするなんて。
「なんですか?」
ソフィーさんが怪訝そうな表情で私を見つめる。
とっさに「ううん」と首を横に振る。
ソフィーさんにはソフィーさんなりの考えや想いがあってした事なんだ。
今は何も言わないでおこう。
私が戻って、ジュリアのした事をみんなに伝えれば、試合は中止にできる。
もちろん、今回の事については包み隠さず報告するけど。
──でも、それだけじゃ私の気がすまない!!
絶対に“私に勝てる”と思ってるジュリアを“私の手”で負かしたい!!
懸命に走っている内に、やっと試合会場が見えてきた!
試合をしているのは──カウイ!!
カウイに向かって、私は大声で叫んだ──
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