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高等部 1年生
魔法祭 開催!!(後編)
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その後は4人で魔法祭を回った。
楽しんでいるうちに、私の説明を聞く時間が近づいてくる。
「そろそろ時間だ。説明を聞きに行ってくるねー」
3人に一旦別れを告げ、警護の人たちと一緒にルール説明を聞く場所へと向かう。
するとその途中、警護のリーダーであるララさんの元に1人の男性がやって来た。
真剣な表情で、何かを話している。
1分程度の会話を終えると、男性は私に会釈をして去って行った。
「アリアさん」
ララさんが足早に私の横へと歩いて来る。
「はい?」
「実は緊急で招集が掛かりました。今いる警護の者、全員にです。大変申し訳ないのですが、アリアさんを送り届けた後、30分ほど席を外させてもらいます。もちろん、アリアさんのご家族にも連絡し、了承をいただいているとの事です」
えっと……普通に考えて、警護の人がいなくなるっておかしいよね?
ララさんは責任感の強い人だから、よほどの事がない限り、私の側を離れるなんて考えられないし。
……ん? それってつまり……緊急って、本当に重要な事なんじゃ!?
「すぐに行かなくて大丈夫ですか?」
「はい。今は移動中ですので……せめてどなたかいる場所へと移動した後に向かわせていただきます」
ララさん達も『今すぐ集まる』と聞いて、随分と戸惑っているようだ。
それでも私の側を離れる事を決めたのは、何か重要な理由があるだけでなく、この学校が特別な作りをしているからだろう。
“エンタ・ヴェリーノ”に通う生徒のほとんどは上流階級の人間である為、校内のセキュリティはかなり強固だ。
特に外部からの侵入や攻撃に対してはすぐに感知できるよう、魔法で厳しく管理されているらしい。
校舎内にも登録された人以外は入れない仕組みになっているから、説明を聞いている間くらいなら安全だと判断したんだろうな。
「アリアさんの説明が終わる前には必ず戻ります」
「分かりました。お気遣いいただき、ありがとうございます」
話をしている間に目的地へと着き、ドアをノックする。
あまり来ない場所だけど、普段は専攻した授業とかで使われてるのかな?
しばらくすると、男性がドアを開けてくれた。
「お待ちしておりました」
私が教室へと入る手前で、ララさん達は「それでは、一度失礼します」と一礼し、その場からいなくなった。
「すでにジュリア様は来ております」
「あっ、はい」
多分、上級生だよね?
かしこまった態度の人だな。
部屋へ入ると、男性が言った通り、ジュリアが優雅に紅茶を飲んでいる。
私に気がついたジュリアがこちらを見た。
「お久しぶり、アリアさん」
そういえば、会うのは対決を挑まれた日以来か。
「そうですね。ご無沙汰してます」
私が挨拶をした後、男性がジュリアの向かい側へと移動し、椅子をひいた。
「こちらへお座りください」
言われるがまま、椅子に座る。
私も含めて3人しかいないのか。勝手にメロウさんもいるもんだと思ってた。
男性が私に紅茶を差し出した後、私とジュリアの間──中央の席に座った。
試合が近いからかな? 緊張感というか、ドキドキする。
「それでは、ルール説明を始めます」
「お願いします」
私とジュリアが話を聞く体制をとる。
「まずは魔法以外、剣術や武術の基本的な試合ルールはご存知ですか?」
「もちろん」
さも当然とでも言うようにジュリアが答えた。
私もジュリアに続いて「はい」と頷く。
「授業でも習ってると思いますので、剣術、武術の説明は省かせていただきます。続いて《水の魔法》について、ルール説明をさせていただきます」
男性は表情を変えず、ポーカーフェイスのまま話を進めていく。
説明の途中、ジュリアが手を挙げた。
「アリアさんに聞きたい事があるの」
えっ? まだ説明の途中だけど……。
「あの、まだ説明してますよ?」
「だから? 私が言ってるんだから、今よ」
思わず、口をぽかんと開けてしまう。
そっと説明してくれている男性を見ると、気にする様子もなく「大丈夫です」と頷いた。
えー! 大丈夫なの!?
それを見たジュリアが微笑んでいる。
ジュリアの我がままがまかり通ったようで……イヤな感じ。
「一般の方が通える学校を作った時の提案者はアリアさんだって聞きました。なぜ学校を作ろうと思ったの?」
全っ然、試合に関係ないじゃん!
「その話、今じゃなくてもいい話題じゃないですか?」
「私が聞いてるの。答えて!」
ジュリアがキッと私を睨んだ。
チラッと男性を確認しても、特に止める様子もない。
なんで? 全然関係ない話してるんだよ??
……はぁ~、答えないと話が進まないなら、答えるしかないかぁ。
「たまたま一般の方(モハズさん)と仲良くなる機会があったからです。一般の方も普通に学べる権利があると思ったから、学校を作ったんです」
「本当に偶然?」
どういう意味だろう?
「そうですよ」
「なんで“ヤン”と呼ばれる方から、土地を譲ってもらおうと思ったの?」
……何かを怪しんでる?
「知り合いの方にヤン爺ちゃんを紹介してもらったからです」
「“ヤン”さんから、断られたでしょう?」
私が故意にジュリアのイベントを邪魔したと思ってる……とか??
「はい、最初は断られました」
「やっぱり……そうよね」
ジュリアが納得いかない表情をしている。
「貴方には何の事か分からないかもしれないけど……本来、学校を作るイベントは高等部で起こるはずだったの」
──やっぱり! そうだったんだ!!
「それが中等部の時に起きてるなんて、おかしいのよ。早すぎるのよ」
ど、どうする?
私が転生者だとジュリアに伝えるべき? それとも伝えない方がいい??
「本来、“あのイベント”でユーテルは更生して私を好きになるはずだった……」
ユーテルさんが更生? はよく分からないけど、本当は恋愛に発展するイベントだったんだ。
頭の中で状況を整理しつつ、ジュリアの話を聞く。
「私の重要なイベントをつぶした貴方たち──特にアリアさんは、絶対に許せない、許されない存在だと思ったわ」
ジュリアの声がだんだんと大きくなってきている。
「……ただ、貴方たちに会いに行った日──どこかで見た事がある顔だと思ったのよ」
怒ったのかな? と思ったけど、また声が普通のトーンに戻った。
「それに私の幼なじみ達と同じくらい顔の整った人たちがいるのも普通に考えてあり得ない。ずーっとモヤモヤしてたの」
初めて会った日……ジュリアも私と同じことを思ってたんだ。
「ふふ。数日前に思い出せてよかったわ」
ふいにジュリアが微笑んだ。
…………あれ? なぜか頭がボーっとしてきた。
頭をスッキリさせようと、何度も何度も頭を横に振る。
「貴方たちは“childhood friends”のメンバーだったのね」
やっぱり……ジュリアは“乙女ゲーム”「childhood friends」の存在を知って……た。
「そうなると……圧勝できると思っていた私の計画は変わってきてしまうわ。“childhood friends”のメンバーは、貴方以外は文武両道のはずだもの」
……だんだんと瞼が重く……なってきた。
「私の計画を崩した貴方たちには、なんとしても負けられないの」
……強烈な眠気が……とれない。
「ふふ。でも嬉しい誤算もあるわ。“childhood friends2”だけではなく、やり方次第では“1のメンバー”とも恋愛関係になれる可能性があるって事だものね。なぜ“1のメンバー”も同じ世界にいるのかは分からないけど……」
自分の意思に反し、自然と頭がかくんと下がってくる。
「調べてみたら、幼なじみ達の弱みは貴方らしいじゃない。なぜそうなのか、まったく納得いかないけど……。“アリア”なんて、いなくてもいいくらいのキャラなのに」
意識が……遠のいて……いく。
「悪いけど、貴方は私との試合が始まる前までの間、消えていてもらうわ。……と言っても、もう私の声は聞こえてないでしょうけどね」
楽しんでいるうちに、私の説明を聞く時間が近づいてくる。
「そろそろ時間だ。説明を聞きに行ってくるねー」
3人に一旦別れを告げ、警護の人たちと一緒にルール説明を聞く場所へと向かう。
するとその途中、警護のリーダーであるララさんの元に1人の男性がやって来た。
真剣な表情で、何かを話している。
1分程度の会話を終えると、男性は私に会釈をして去って行った。
「アリアさん」
ララさんが足早に私の横へと歩いて来る。
「はい?」
「実は緊急で招集が掛かりました。今いる警護の者、全員にです。大変申し訳ないのですが、アリアさんを送り届けた後、30分ほど席を外させてもらいます。もちろん、アリアさんのご家族にも連絡し、了承をいただいているとの事です」
えっと……普通に考えて、警護の人がいなくなるっておかしいよね?
ララさんは責任感の強い人だから、よほどの事がない限り、私の側を離れるなんて考えられないし。
……ん? それってつまり……緊急って、本当に重要な事なんじゃ!?
「すぐに行かなくて大丈夫ですか?」
「はい。今は移動中ですので……せめてどなたかいる場所へと移動した後に向かわせていただきます」
ララさん達も『今すぐ集まる』と聞いて、随分と戸惑っているようだ。
それでも私の側を離れる事を決めたのは、何か重要な理由があるだけでなく、この学校が特別な作りをしているからだろう。
“エンタ・ヴェリーノ”に通う生徒のほとんどは上流階級の人間である為、校内のセキュリティはかなり強固だ。
特に外部からの侵入や攻撃に対してはすぐに感知できるよう、魔法で厳しく管理されているらしい。
校舎内にも登録された人以外は入れない仕組みになっているから、説明を聞いている間くらいなら安全だと判断したんだろうな。
「アリアさんの説明が終わる前には必ず戻ります」
「分かりました。お気遣いいただき、ありがとうございます」
話をしている間に目的地へと着き、ドアをノックする。
あまり来ない場所だけど、普段は専攻した授業とかで使われてるのかな?
しばらくすると、男性がドアを開けてくれた。
「お待ちしておりました」
私が教室へと入る手前で、ララさん達は「それでは、一度失礼します」と一礼し、その場からいなくなった。
「すでにジュリア様は来ております」
「あっ、はい」
多分、上級生だよね?
かしこまった態度の人だな。
部屋へ入ると、男性が言った通り、ジュリアが優雅に紅茶を飲んでいる。
私に気がついたジュリアがこちらを見た。
「お久しぶり、アリアさん」
そういえば、会うのは対決を挑まれた日以来か。
「そうですね。ご無沙汰してます」
私が挨拶をした後、男性がジュリアの向かい側へと移動し、椅子をひいた。
「こちらへお座りください」
言われるがまま、椅子に座る。
私も含めて3人しかいないのか。勝手にメロウさんもいるもんだと思ってた。
男性が私に紅茶を差し出した後、私とジュリアの間──中央の席に座った。
試合が近いからかな? 緊張感というか、ドキドキする。
「それでは、ルール説明を始めます」
「お願いします」
私とジュリアが話を聞く体制をとる。
「まずは魔法以外、剣術や武術の基本的な試合ルールはご存知ですか?」
「もちろん」
さも当然とでも言うようにジュリアが答えた。
私もジュリアに続いて「はい」と頷く。
「授業でも習ってると思いますので、剣術、武術の説明は省かせていただきます。続いて《水の魔法》について、ルール説明をさせていただきます」
男性は表情を変えず、ポーカーフェイスのまま話を進めていく。
説明の途中、ジュリアが手を挙げた。
「アリアさんに聞きたい事があるの」
えっ? まだ説明の途中だけど……。
「あの、まだ説明してますよ?」
「だから? 私が言ってるんだから、今よ」
思わず、口をぽかんと開けてしまう。
そっと説明してくれている男性を見ると、気にする様子もなく「大丈夫です」と頷いた。
えー! 大丈夫なの!?
それを見たジュリアが微笑んでいる。
ジュリアの我がままがまかり通ったようで……イヤな感じ。
「一般の方が通える学校を作った時の提案者はアリアさんだって聞きました。なぜ学校を作ろうと思ったの?」
全っ然、試合に関係ないじゃん!
「その話、今じゃなくてもいい話題じゃないですか?」
「私が聞いてるの。答えて!」
ジュリアがキッと私を睨んだ。
チラッと男性を確認しても、特に止める様子もない。
なんで? 全然関係ない話してるんだよ??
……はぁ~、答えないと話が進まないなら、答えるしかないかぁ。
「たまたま一般の方(モハズさん)と仲良くなる機会があったからです。一般の方も普通に学べる権利があると思ったから、学校を作ったんです」
「本当に偶然?」
どういう意味だろう?
「そうですよ」
「なんで“ヤン”と呼ばれる方から、土地を譲ってもらおうと思ったの?」
……何かを怪しんでる?
「知り合いの方にヤン爺ちゃんを紹介してもらったからです」
「“ヤン”さんから、断られたでしょう?」
私が故意にジュリアのイベントを邪魔したと思ってる……とか??
「はい、最初は断られました」
「やっぱり……そうよね」
ジュリアが納得いかない表情をしている。
「貴方には何の事か分からないかもしれないけど……本来、学校を作るイベントは高等部で起こるはずだったの」
──やっぱり! そうだったんだ!!
「それが中等部の時に起きてるなんて、おかしいのよ。早すぎるのよ」
ど、どうする?
私が転生者だとジュリアに伝えるべき? それとも伝えない方がいい??
「本来、“あのイベント”でユーテルは更生して私を好きになるはずだった……」
ユーテルさんが更生? はよく分からないけど、本当は恋愛に発展するイベントだったんだ。
頭の中で状況を整理しつつ、ジュリアの話を聞く。
「私の重要なイベントをつぶした貴方たち──特にアリアさんは、絶対に許せない、許されない存在だと思ったわ」
ジュリアの声がだんだんと大きくなってきている。
「……ただ、貴方たちに会いに行った日──どこかで見た事がある顔だと思ったのよ」
怒ったのかな? と思ったけど、また声が普通のトーンに戻った。
「それに私の幼なじみ達と同じくらい顔の整った人たちがいるのも普通に考えてあり得ない。ずーっとモヤモヤしてたの」
初めて会った日……ジュリアも私と同じことを思ってたんだ。
「ふふ。数日前に思い出せてよかったわ」
ふいにジュリアが微笑んだ。
…………あれ? なぜか頭がボーっとしてきた。
頭をスッキリさせようと、何度も何度も頭を横に振る。
「貴方たちは“childhood friends”のメンバーだったのね」
やっぱり……ジュリアは“乙女ゲーム”「childhood friends」の存在を知って……た。
「そうなると……圧勝できると思っていた私の計画は変わってきてしまうわ。“childhood friends”のメンバーは、貴方以外は文武両道のはずだもの」
……だんだんと瞼が重く……なってきた。
「私の計画を崩した貴方たちには、なんとしても負けられないの」
……強烈な眠気が……とれない。
「ふふ。でも嬉しい誤算もあるわ。“childhood friends2”だけではなく、やり方次第では“1のメンバー”とも恋愛関係になれる可能性があるって事だものね。なぜ“1のメンバー”も同じ世界にいるのかは分からないけど……」
自分の意思に反し、自然と頭がかくんと下がってくる。
「調べてみたら、幼なじみ達の弱みは貴方らしいじゃない。なぜそうなのか、まったく納得いかないけど……。“アリア”なんて、いなくてもいいくらいのキャラなのに」
意識が……遠のいて……いく。
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