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子どもの頃(入学前)編
全員集合!その後
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アリア、エレ、セレス、オーン視点の話です。
アリアの思い(決意!!)
---------------------------------------
気がついたら、ベッドの上だった。
いつの間にか泣きつかれて寝てしまったみたい。
お父様がベッドまで運んでくれたのかな?
思いっきり泣いたからか、頭はスッキリしている。
顔は……目が腫れてヒドイ。外には出れない顔をしているな。
頭がスッキリしたからかな?
ぐちゃぐちゃしていた気持ちがなくなり、気分もスッキリ!
よく考えたら、自分でチャンスをつぶしたからといって“はい、おしまい!”ってわけでもないし。
またチャレンジすればいいんだ!
ミネルにちゃんとエレの事を分かってもらおう。
偏った知識で《闇の魔法》の事を知らないなら、知ってもらおう。
──よし!
そうと決まれば……まずは仲直りをしなきゃ。
どうしようかな? 急にミネルの家に行っても会ってくれないかもしれないし。
うーん、困った。
あっ! 手紙を書こう!
返事が来るかは分からないけど、手紙なら私の気持ちを伝えられる。
うん。我ながらいい考え!!
ミネルの事は出来る事から始めてみるとして……エレは大丈夫かな?
お茶会の場では「大丈夫だよ」って言ってたけど……心配だな。
エレの部屋に行ってみよう。
私はエレの部屋の扉をノックした。
エレが「はい」と答えた。私は「少し話がしたいんだけど」と言い、部屋に入った。
エレの思い(アリアがいればいい)
---------------------------------------
アリアが「少し話がしたい」と言って、僕の部屋に来てくれた。
僕としてはアリアが心配だったから、アリアの方から来てくれて良かった。
アリアが部屋に入ってきた。
目が腫れてる。泣いたのかな。
アリアが泣いたって思うとなんでだろう? 胸が痛くなる。
アリアは今日の出来事を謝っていた。そして、僕の事を心配してくれた。
アリアはなんにも悪くないのに……
──お茶会での“あの事件”
アリアが庇ってくれた事が嬉しすぎて、やっぱりアリアが大好きだなぁっていう気持ちの方が強くて、あの気取った奴(ミネル)の事は微塵も気にならなかった。
昔の僕ならあの気取った奴(ミネル)の言葉に傷ついてたかもしれない。
でも今の僕にはアリアがいる。
だから、少しも傷ついていない。
お茶会で言った「僕はアリアが分かってくれてるって知っているから、大丈夫だよ」という言葉に嘘はない。
実際、あの気取った奴(ミネル)から言われた時、自分でもビックリするくらい大丈夫だった。
アリアと出会わなかったら、寂しくて、苦しくて、つらくて《闇の魔法》を悪用していたかもしれない。
でも今の僕はアリアとずっと一緒にいたいから、悪用する事はないという自信がある。
アリアの中で僕は“甘えっ子の可愛い弟”だと思うから、僕の事が心配なんだろう。
アリアは勘違いしている。
僕が甘えたいのも甘えるのもアリアだけで、僕は結構図太いし、強い。
まぁ、勘違いさせているのは僕だけど。
アリアとの会話が終わり、部屋を出ようとしたので、僕は「おやすみ」と言ってギュッと抱きついた。
セレスの思い(小話)
---------------------------------------
アリアの家族が帰った後、ミネルの家族も謝罪をしてすぐに帰るという慌ただしい日だったわ。
あの様子だと……家でミネルは怒られているわね。
ミネルのお母様であるメーテさん。
いつもはニコニコしてる方だけど、あの騒ぎの後、目が笑っていなかったもの。
あれはアリアに対して怒っている感じでもなかったわ。
実際、アリアの家族に何回も謝罪をしていたし。
実はミネルの家族の中で、一番怖いのはメーテさんなのかしら。
ミネルの家って親はまともなのに……ミネルはどうして“ああいう性格”なのかしら?
……それにしても、みんなの新たな一面を見たわね。
カウイとマイヤは、まぁ、予想通りオロオロしていたけど……。
カウイは意外にもアリアを助けようとしていたわね。
そして、ルナ。
初めてルナの驚いた顔を見たわ。まぁ、すぐ平常心に戻っていたけど。
エウロはアリアとミネルが帰った後、驚いてはいたけど「アリアって弟思いなんだな」って話してたから、アリアの印象は悪くないようね。
その後「俺も兄がいるから、同じ事を言われたら……って考えると、アリアの気持ちも少しだけ分かるな」とも言ってたし。
まぁ、私の方がアリアの気持ちを分かっていますけどね!
素晴らしかったのが、オーン。
ちゃんと平等な立場で一部始終を説明するなんて、控えめに言ってもさすがね。
やはり私にふさわしいのは、オーンしかいないわ!!
正直、ミネルの事なんてどうでもいいわ。
それよりアリアの方が心配。大丈夫かしら?
アリアが言うには“私は大切な友人”のようだから、近々様子を見に行ってあげないといけないわね。
オーンの思い(興味深い)
---------------------------------------
今日はいつもとは違うお茶会だった。
──アリア。
記憶をなくす前のアリアからは想像もできない行動だったから……驚いたな。
弟ができて変わったのもあるだろうけど、それにしても別人のようだった。
アリアの弟エレ。
《闇の魔法》を使う事は、お父様から聞いてた……。
実際に会ってみて、アリアがいればエレは大丈夫だろう。
逆をいえば、アリアがいなければ……って事か。
セレスは前に開かれたお茶会の時と比べて、雰囲気が柔らかくなったような。
少なくともマイヤがお菓子を作ってきて、みんなで食べようという性格じゃなかった。
それにアリアともあんなに仲良くなかったはず。
セレスを変えたのは……アリア?
カウイの意外な一面やルナの驚いた顔……
今まで当たり障りなく付き合ってきた僕らだったから、全てが新鮮だった。
その全てにアリアが関わっているとしたら“記憶喪失”後のアリアは興味深いね。
アリアの思い(決意!!)
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気がついたら、ベッドの上だった。
いつの間にか泣きつかれて寝てしまったみたい。
お父様がベッドまで運んでくれたのかな?
思いっきり泣いたからか、頭はスッキリしている。
顔は……目が腫れてヒドイ。外には出れない顔をしているな。
頭がスッキリしたからかな?
ぐちゃぐちゃしていた気持ちがなくなり、気分もスッキリ!
よく考えたら、自分でチャンスをつぶしたからといって“はい、おしまい!”ってわけでもないし。
またチャレンジすればいいんだ!
ミネルにちゃんとエレの事を分かってもらおう。
偏った知識で《闇の魔法》の事を知らないなら、知ってもらおう。
──よし!
そうと決まれば……まずは仲直りをしなきゃ。
どうしようかな? 急にミネルの家に行っても会ってくれないかもしれないし。
うーん、困った。
あっ! 手紙を書こう!
返事が来るかは分からないけど、手紙なら私の気持ちを伝えられる。
うん。我ながらいい考え!!
ミネルの事は出来る事から始めてみるとして……エレは大丈夫かな?
お茶会の場では「大丈夫だよ」って言ってたけど……心配だな。
エレの部屋に行ってみよう。
私はエレの部屋の扉をノックした。
エレが「はい」と答えた。私は「少し話がしたいんだけど」と言い、部屋に入った。
エレの思い(アリアがいればいい)
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アリアが「少し話がしたい」と言って、僕の部屋に来てくれた。
僕としてはアリアが心配だったから、アリアの方から来てくれて良かった。
アリアが部屋に入ってきた。
目が腫れてる。泣いたのかな。
アリアが泣いたって思うとなんでだろう? 胸が痛くなる。
アリアは今日の出来事を謝っていた。そして、僕の事を心配してくれた。
アリアはなんにも悪くないのに……
──お茶会での“あの事件”
アリアが庇ってくれた事が嬉しすぎて、やっぱりアリアが大好きだなぁっていう気持ちの方が強くて、あの気取った奴(ミネル)の事は微塵も気にならなかった。
昔の僕ならあの気取った奴(ミネル)の言葉に傷ついてたかもしれない。
でも今の僕にはアリアがいる。
だから、少しも傷ついていない。
お茶会で言った「僕はアリアが分かってくれてるって知っているから、大丈夫だよ」という言葉に嘘はない。
実際、あの気取った奴(ミネル)から言われた時、自分でもビックリするくらい大丈夫だった。
アリアと出会わなかったら、寂しくて、苦しくて、つらくて《闇の魔法》を悪用していたかもしれない。
でも今の僕はアリアとずっと一緒にいたいから、悪用する事はないという自信がある。
アリアの中で僕は“甘えっ子の可愛い弟”だと思うから、僕の事が心配なんだろう。
アリアは勘違いしている。
僕が甘えたいのも甘えるのもアリアだけで、僕は結構図太いし、強い。
まぁ、勘違いさせているのは僕だけど。
アリアとの会話が終わり、部屋を出ようとしたので、僕は「おやすみ」と言ってギュッと抱きついた。
セレスの思い(小話)
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アリアの家族が帰った後、ミネルの家族も謝罪をしてすぐに帰るという慌ただしい日だったわ。
あの様子だと……家でミネルは怒られているわね。
ミネルのお母様であるメーテさん。
いつもはニコニコしてる方だけど、あの騒ぎの後、目が笑っていなかったもの。
あれはアリアに対して怒っている感じでもなかったわ。
実際、アリアの家族に何回も謝罪をしていたし。
実はミネルの家族の中で、一番怖いのはメーテさんなのかしら。
ミネルの家って親はまともなのに……ミネルはどうして“ああいう性格”なのかしら?
……それにしても、みんなの新たな一面を見たわね。
カウイとマイヤは、まぁ、予想通りオロオロしていたけど……。
カウイは意外にもアリアを助けようとしていたわね。
そして、ルナ。
初めてルナの驚いた顔を見たわ。まぁ、すぐ平常心に戻っていたけど。
エウロはアリアとミネルが帰った後、驚いてはいたけど「アリアって弟思いなんだな」って話してたから、アリアの印象は悪くないようね。
その後「俺も兄がいるから、同じ事を言われたら……って考えると、アリアの気持ちも少しだけ分かるな」とも言ってたし。
まぁ、私の方がアリアの気持ちを分かっていますけどね!
素晴らしかったのが、オーン。
ちゃんと平等な立場で一部始終を説明するなんて、控えめに言ってもさすがね。
やはり私にふさわしいのは、オーンしかいないわ!!
正直、ミネルの事なんてどうでもいいわ。
それよりアリアの方が心配。大丈夫かしら?
アリアが言うには“私は大切な友人”のようだから、近々様子を見に行ってあげないといけないわね。
オーンの思い(興味深い)
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今日はいつもとは違うお茶会だった。
──アリア。
記憶をなくす前のアリアからは想像もできない行動だったから……驚いたな。
弟ができて変わったのもあるだろうけど、それにしても別人のようだった。
アリアの弟エレ。
《闇の魔法》を使う事は、お父様から聞いてた……。
実際に会ってみて、アリアがいればエレは大丈夫だろう。
逆をいえば、アリアがいなければ……って事か。
セレスは前に開かれたお茶会の時と比べて、雰囲気が柔らかくなったような。
少なくともマイヤがお菓子を作ってきて、みんなで食べようという性格じゃなかった。
それにアリアともあんなに仲良くなかったはず。
セレスを変えたのは……アリア?
カウイの意外な一面やルナの驚いた顔……
今まで当たり障りなく付き合ってきた僕らだったから、全てが新鮮だった。
その全てにアリアが関わっているとしたら“記憶喪失”後のアリアは興味深いね。
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