触手プレイしたくて土下座した僕の話

2-3.ぬるっとした液体を出してみよう＊

「まってまって、それ媚薬！しかも即効性で経皮吸収もする！」

「！！」

　がくっとユリウス君の膝から力が抜けた。慌てて支えるけれど、着やせするタイプのようでがっちりとした体は重い。よろめきながらもベッドまでたどり着いて座らせる。紅潮した頬、耐えるように歯を食いしばっている口元がみえた。
　シーツでユリウス君の指から液体を拭いとる。

「大丈夫？！」

　前髪をかきあげておでこに手をあてると、潤んだ瞳と目が合った。生徒とは思えない色気にどきっと心臓が音をたてる。

「せ、せんせい、熱い、です」
「ごめんね？！　ごめんね！！」

　コップに解毒剤を精製してのませようとするが、彼が胸を上下させて大きく口で呼吸しているせいで零れてしまう。

「......ユリウス君、ごめん、これは治療だから！」

　無理やり上を向かせ、解毒剤を流しこむ。そして口をふさいだ。僕の唇で。しばらく口を合わせていると彼の喉が動いて解毒剤を飲んだのが感じとれた。

「……んっ！？」

　ユリウス君にがしりと頭をおさえられ逆に舌がねじこまれた。肉厚な舌が熱い。口内を縦横無尽に弄られる。上顎を舐められとぞくぞくした。

「う、ん……ぐっ」

　貪られるように喉の奥を舌でつかれて少しえづく。苦しい、気持ちいい……？

　瞬間、理性が戻ってユリウス君を引き離した。二人の間をつぅっと唾液がつたう。うっわ、えろい。

　お互い息を整える。でも。

「すぐにはおさまらないよねぇ」
「先生......」

　はっはっと熱い息を吐いているユリウス君の、ユリウス君はズボンの中で窮屈そうだ。コンプライアンス、淫行罪......うわぁ。でも、こんな状態のこの子を放っておけない。僕は（お縄につく）覚悟を決めた。

「ごめんね。いっかい出した方が楽だと思うから」