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地下16~20階は天使と悪魔のフロアだった。
19階まで悪魔と戦い、王都に呪いをばらまいた元凶を討伐した。だが、それだけでは既に広がった呪いを消すことはできない。20階に入ると、また景色が変わった。
20階の敵は天使。彼らを倒し、女神の前で力を示すことで、試練が達成される。
たどり着いたラスボス。
特殊エリア最下層の主を倒し、そして――
教会の広い聖堂の中にいるのは、アンジェラさん、ラビリオ君、悠真君、英人君、私の5人だけだった。
「それじゃあ、お世話になりました。アンジェラさん、ラビリオ君」
別れの挨拶をすると、アンジェラさんは私をギュッと抱きしめた。
「こちらこそ、ありがとう、レナ。アンタのおかげで、私は再び戦う力を取り戻せた。そして、この国を救ってくれて、感謝してる」
アンジェラさんとの長いハグを終えると、私はとなりにいた腰丈ほどのウサギさんの前に膝をついて目線を合わせた。
「ラビリオ君も、ありがとう」
「おう。一緒にいろんな物を作れて、楽しかったぞ、レナ」
私はラビリオ君ともハグをして、最後に彼のモフモフに頬を寄せた。
「それじゃあ、行くね。みんな、ありがとうございました。元気でね」
悠真君が手に持った“女神の導”を教会の女神像に捧げると、まばゆい光が私たちを包み込んだ。
* * *
光がおさまった時、異界からの来訪者3名は、人知れず元の世界に帰っていた。
後には、この国の王子と元婚約者たちが残った。
「レナたちは、行ってしまったのかい?」
アンジェラの問いかけに、レイナは静かに頷いた。
「ええ。もう、私の中に彼女はいないわ」
「そうか」
寂し気に祭壇を見つめるアンジェラに、レイナは向きなおった。
「あなたには、私も感謝しているの。路頭に迷っていた私たちを助けてくれてありがとう、アンジェラ」
誠実に礼を言う元公爵令嬢を、アンジェラは意外に思ったが態度には出さなかった。
「こちらこそ、アンタたちのおかげで助かったよ。レイナ、恨みを抑えてこの国を救ったアンタは立派だった」
アンジェラに褒められたレイナは、年相応にかわいらしくほほ笑むと、エイトール王子たちに向きなおった。
王子のとなりにいたユウナは、レイナの前で跪いて頭を下げた。
それに合わせて、王子が口を開いた。
「ここを出れば王子という立場上、謝罪することはもうできなくなる。すまなかった。私は婚約者である君に歩み寄ることができなかった」
目の前で頭を下げたかつての婚約者を見るレイナの瞳に、怒りや憎しみの色はもうなかった。
「私こそ。王子の婚約者として相応しい行動を取らず、ご迷惑ばかりおかけして申し訳ございませんでした」
謝罪は対等に。頭を下げ合った後、レイナは王子の前に跪いた。
「今後は、臣下として、公爵家の長として王家を支えていきますわ」
王族にも貴族にも、今のレイナに勝てる者はいない。
レイナが暴力的な復讐をしようとするなら、同レベルのアンジェラやラビリオを敵に回すことになったかもしれない。だが、そうでなければ彼らに止められることもない。
圧倒的な戦闘力を持ったレイナは、冷静に立ち回れば、この世界で望むままに生きることができるのだ。
特殊エリア攻略に協力する条件に、彼女がだした要求は、ヴェネディクト家の再興だった。
ヴェネディクト家は多数の不正の証拠をあげられて処罰されたが、まだ学生であったレイナは父親の悪事とは無関係だった。
彼女は王宮に広がった呪いを解除するために力を尽くし、その功績で、ヴェネディクト家の継承を許される。
まだレナや悠真たちがいた時の話し合いで、そういう筋書きが決まっていた。
ヴェネディクト家は前当主の失政への罰として、豊かな商業都市を含む領地を失い、レイナには代わりに魔物の多い危険なフィールドやダンジョンを含む領地が与えられる。
だが、この世界で最強となった彼女にとって、それは宝の山のような土地だ。
レイナはこの後、前人未到のダンジョンを攻略し、危険なフィールドボスを討伐して領民の安全を守り、新領地を発展させた女傑として名を残すこととなるのだった。
* * *
パソコンの前で寝落ちしていた私は、目が覚めてすぐにまた、ゲームへログインしなおした。
土曜日。
朝からたくさんのプレイヤーが動き回る画面の中で、フレンドからのチャットが飛んできた。相手の名前はセブン――英人君のサブキャラだ。
『レナちゃん、待ってた。ユウマも今ログインしてるんだ』
不思議な夢から覚めた私には、新しいフレンドができていた。
『一緒に大変な戦いを乗り越えた仲間なんだし、これからもよろしくね』
見慣れた神聖術士の英人君のメインキャラが私にお辞儀のエモートをくれる。
『うん、よろしくね。……悠真君も』
私が英人君と悠真君に続けてエモートをすると、
『ああ。生産装備が必要になったら連絡するかもしれない。よろしく頼む』
悠真君は相変わらず悠真君だった。
『そんなことより、今度、オフ会しようよ、オフ会!』
英人君もやっぱり英人君だ。
私は画面の前でケラケラと笑った。
不思議な縁で出会った私たちは、この後も、案外長いこと、色んなゲームでフレンドを続けることになった。あの憑依したオンラインゲームでも、全然違うスマホゲームなんかでも、ときどき一緒に遊んでいた。
気心の知れたゲーム友だちと、二度と合うことのできない異世界の仲間。彼らと私は、これからも、きっとどこかで繋がっているんだと思う。
お わ り
最後までお読みいただきありがとうございました。
19階まで悪魔と戦い、王都に呪いをばらまいた元凶を討伐した。だが、それだけでは既に広がった呪いを消すことはできない。20階に入ると、また景色が変わった。
20階の敵は天使。彼らを倒し、女神の前で力を示すことで、試練が達成される。
たどり着いたラスボス。
特殊エリア最下層の主を倒し、そして――
教会の広い聖堂の中にいるのは、アンジェラさん、ラビリオ君、悠真君、英人君、私の5人だけだった。
「それじゃあ、お世話になりました。アンジェラさん、ラビリオ君」
別れの挨拶をすると、アンジェラさんは私をギュッと抱きしめた。
「こちらこそ、ありがとう、レナ。アンタのおかげで、私は再び戦う力を取り戻せた。そして、この国を救ってくれて、感謝してる」
アンジェラさんとの長いハグを終えると、私はとなりにいた腰丈ほどのウサギさんの前に膝をついて目線を合わせた。
「ラビリオ君も、ありがとう」
「おう。一緒にいろんな物を作れて、楽しかったぞ、レナ」
私はラビリオ君ともハグをして、最後に彼のモフモフに頬を寄せた。
「それじゃあ、行くね。みんな、ありがとうございました。元気でね」
悠真君が手に持った“女神の導”を教会の女神像に捧げると、まばゆい光が私たちを包み込んだ。
* * *
光がおさまった時、異界からの来訪者3名は、人知れず元の世界に帰っていた。
後には、この国の王子と元婚約者たちが残った。
「レナたちは、行ってしまったのかい?」
アンジェラの問いかけに、レイナは静かに頷いた。
「ええ。もう、私の中に彼女はいないわ」
「そうか」
寂し気に祭壇を見つめるアンジェラに、レイナは向きなおった。
「あなたには、私も感謝しているの。路頭に迷っていた私たちを助けてくれてありがとう、アンジェラ」
誠実に礼を言う元公爵令嬢を、アンジェラは意外に思ったが態度には出さなかった。
「こちらこそ、アンタたちのおかげで助かったよ。レイナ、恨みを抑えてこの国を救ったアンタは立派だった」
アンジェラに褒められたレイナは、年相応にかわいらしくほほ笑むと、エイトール王子たちに向きなおった。
王子のとなりにいたユウナは、レイナの前で跪いて頭を下げた。
それに合わせて、王子が口を開いた。
「ここを出れば王子という立場上、謝罪することはもうできなくなる。すまなかった。私は婚約者である君に歩み寄ることができなかった」
目の前で頭を下げたかつての婚約者を見るレイナの瞳に、怒りや憎しみの色はもうなかった。
「私こそ。王子の婚約者として相応しい行動を取らず、ご迷惑ばかりおかけして申し訳ございませんでした」
謝罪は対等に。頭を下げ合った後、レイナは王子の前に跪いた。
「今後は、臣下として、公爵家の長として王家を支えていきますわ」
王族にも貴族にも、今のレイナに勝てる者はいない。
レイナが暴力的な復讐をしようとするなら、同レベルのアンジェラやラビリオを敵に回すことになったかもしれない。だが、そうでなければ彼らに止められることもない。
圧倒的な戦闘力を持ったレイナは、冷静に立ち回れば、この世界で望むままに生きることができるのだ。
特殊エリア攻略に協力する条件に、彼女がだした要求は、ヴェネディクト家の再興だった。
ヴェネディクト家は多数の不正の証拠をあげられて処罰されたが、まだ学生であったレイナは父親の悪事とは無関係だった。
彼女は王宮に広がった呪いを解除するために力を尽くし、その功績で、ヴェネディクト家の継承を許される。
まだレナや悠真たちがいた時の話し合いで、そういう筋書きが決まっていた。
ヴェネディクト家は前当主の失政への罰として、豊かな商業都市を含む領地を失い、レイナには代わりに魔物の多い危険なフィールドやダンジョンを含む領地が与えられる。
だが、この世界で最強となった彼女にとって、それは宝の山のような土地だ。
レイナはこの後、前人未到のダンジョンを攻略し、危険なフィールドボスを討伐して領民の安全を守り、新領地を発展させた女傑として名を残すこととなるのだった。
* * *
パソコンの前で寝落ちしていた私は、目が覚めてすぐにまた、ゲームへログインしなおした。
土曜日。
朝からたくさんのプレイヤーが動き回る画面の中で、フレンドからのチャットが飛んできた。相手の名前はセブン――英人君のサブキャラだ。
『レナちゃん、待ってた。ユウマも今ログインしてるんだ』
不思議な夢から覚めた私には、新しいフレンドができていた。
『一緒に大変な戦いを乗り越えた仲間なんだし、これからもよろしくね』
見慣れた神聖術士の英人君のメインキャラが私にお辞儀のエモートをくれる。
『うん、よろしくね。……悠真君も』
私が英人君と悠真君に続けてエモートをすると、
『ああ。生産装備が必要になったら連絡するかもしれない。よろしく頼む』
悠真君は相変わらず悠真君だった。
『そんなことより、今度、オフ会しようよ、オフ会!』
英人君もやっぱり英人君だ。
私は画面の前でケラケラと笑った。
不思議な縁で出会った私たちは、この後も、案外長いこと、色んなゲームでフレンドを続けることになった。あの憑依したオンラインゲームでも、全然違うスマホゲームなんかでも、ときどき一緒に遊んでいた。
気心の知れたゲーム友だちと、二度と合うことのできない異世界の仲間。彼らと私は、これからも、きっとどこかで繋がっているんだと思う。
お わ り
最後までお読みいただきありがとうございました。
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