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第10章
第1話
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俺は今日も、朝早くからコンビニへ向かう。
何度か出動も経験したし、端末の使い方もそこそこ覚えた。
出動要請以外にも、各自研究開発を担当していたり、支部としてのルーチンワークもある。
警視庁サイバー攻撃特別捜査対応専門機動部隊、久谷支部の日々は続く。
「だから、上手くやる必要はないんだって! ただちょっと動かせればいいんだ。実際の操縦を長時間しかもアクロバティックにやる必要はない。そんなのは専門に任せりゃいい。俺たちは何かの時に、ある程度動かせるくらいの知識があればいいんだ!」
戦闘機の飛行訓練はまだ続いていた。
潜水艦と戦車の操縦も習ったが、どうしてもまだこれだけは納得がいかない。
「こんなところに時間かけてどうする。もっと他のことやれよ。俺たちの仕事の範囲外だ!」
「ねぇ、磯部くんのアバター作ったの。録音音声ほしいから、声ちょうだい」
いづみが割り込んできた。
最近の俺たちは、ぶつかってばかりだ。
竹内は「もう知らん!」と捨て台詞を残し立ち去る。
俺としては、一つ一つに納得がいかないと先に進めないタイプなのだから、仕方がない。
「別に付き合ってほしいなんて、頼んでないし」
「頼まれてるのは隊長からよ。あんたからじゃない」
河川敷での夕日に照らされた、飯塚さんの横顔が浮かぶ。
「俺、まだ隊長とろくにしゃべったことないんだけど」
いづみはマイクを向けた。
「じゃなきゃこんな面倒くさいこと、私だってやらないわ」
「それも隊長と飯塚さんからの指示?」
「そう」
いづみは今、俺のアンドロイドを制作している。
彼女の作業台の上に転がされているそれは、気持ち悪いほどそっくりだ。
完全にマニュアル化された「おはようございます」「いらっしゃいませ」「温めますか?」等々の台詞を順番に録音していく。
本当にコンビニとは、便利な存在だ。
何度か出動も経験したし、端末の使い方もそこそこ覚えた。
出動要請以外にも、各自研究開発を担当していたり、支部としてのルーチンワークもある。
警視庁サイバー攻撃特別捜査対応専門機動部隊、久谷支部の日々は続く。
「だから、上手くやる必要はないんだって! ただちょっと動かせればいいんだ。実際の操縦を長時間しかもアクロバティックにやる必要はない。そんなのは専門に任せりゃいい。俺たちは何かの時に、ある程度動かせるくらいの知識があればいいんだ!」
戦闘機の飛行訓練はまだ続いていた。
潜水艦と戦車の操縦も習ったが、どうしてもまだこれだけは納得がいかない。
「こんなところに時間かけてどうする。もっと他のことやれよ。俺たちの仕事の範囲外だ!」
「ねぇ、磯部くんのアバター作ったの。録音音声ほしいから、声ちょうだい」
いづみが割り込んできた。
最近の俺たちは、ぶつかってばかりだ。
竹内は「もう知らん!」と捨て台詞を残し立ち去る。
俺としては、一つ一つに納得がいかないと先に進めないタイプなのだから、仕方がない。
「別に付き合ってほしいなんて、頼んでないし」
「頼まれてるのは隊長からよ。あんたからじゃない」
河川敷での夕日に照らされた、飯塚さんの横顔が浮かぶ。
「俺、まだ隊長とろくにしゃべったことないんだけど」
いづみはマイクを向けた。
「じゃなきゃこんな面倒くさいこと、私だってやらないわ」
「それも隊長と飯塚さんからの指示?」
「そう」
いづみは今、俺のアンドロイドを制作している。
彼女の作業台の上に転がされているそれは、気持ち悪いほどそっくりだ。
完全にマニュアル化された「おはようございます」「いらっしゃいませ」「温めますか?」等々の台詞を順番に録音していく。
本当にコンビニとは、便利な存在だ。
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