たとえば僕が死んだら

草野 楓

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第二章:地下室の奴隷たち

追いつめられて④

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 先端に赤い電動ドリルのついたディルドを取り上げたピエロ男は、

「今年最後のお楽しみイベントです。どうかお好きなだけ、おまんこの鐘をお楽しみください」
 ピエロの面の下でにっこりと微笑む。

「そりゃ面白い」
「鐘だから、ゴーン、というのか?」
「はい、もちろん。一突きごとに『ゴーン!』と叫ばせます。言えなかったらカウントはなしで。――おい、わかったか?」
 ピエロ男が椿の髪をつかんでぐいっと持ち上げる。
 その手に光る、まるで工事用ドリルのような鋭利なディルドに、

「いっ……いやっ……怖いっ! おっ、お願いですっ! もうやめてっ! やめてくださいっ!」
 椿は首を大きく振る。

「奴隷のくせに逆らうとはなにごとだ」
 ピエロ男が、椿の髪を引っぱり、すごむ。
「アッ……! アァッ……!」
 苦痛と絶望に歪む顔。

「なにか罰を与えてやれ」
「キンタマひきのばしの刑なんてどうだ?」

「ナイスアイディアです。ボディクリップでキンタマをギチギチにのばしてやってください」

「……ギャッ! ギャァァァァ――――――ッッッ!!!」

 銀色の鉄球のぶらさがったボディクリップが椿のタマ袋に次々に付けられる。

「いっ! いだいっ! いだいですっ! ……ごめんなさいっ! もう逆らいませんからっ! お願いもうっ! ゆるしてぇっ!」

 客が面白半分に付けていくクリップに引き伸ばされたタマの皮が、無残に垂れ下がる。

「おお、こりゃ痛いな」
「見ているだけでもしんどくて楽しいわい♡」
「バカなやつだ。素直に従えばこんな目にあわずに済んだのに」
「ドマゾだからお仕置きされたかったんじゃないですか?」

 アハハ……と笑いあう客たち。

「チンポにもつけてやろう」
 亀頭の皮を剥き、クリップをパチンッ! と穿つ。

「うごっ!」
 白目を剥く椿。
 バナナの皮のようにめくれあがった包皮がでろーん、と剥がれ、ズル剥けになったチンポが剥き出しになる。
 
「ホーケーチンポ、立派に皮むけてよかったなぁ♡」
「もうすっかり大人チンポだ」
「チン皮剥けたごほうびにブジーでもやるか」
「承知しました」

 ピエロ男が、ステンレス製の細長いブジ―を用意する。
 前立腺まで届く、先端が折れ曲がったブジ―の取っ手には、『No.1ケツマンコ奴隷』と書かれた金色の短冊が吊るされていた。

「ははっ。これはこれは素晴らしいごほうびだ」
「よしっ、ズボッと一気に入れてやれ!」

「おっ! おぉぉぉぉぉ―――――――ッッッ!!!」

 尿道から前立腺まで一気に突き刺された椿はえびぞりになる。

「動くな! あぶないだろう、このケツマンコブタ!」

 ピエロ男が、『NO.1ケツマンコ奴隷』短冊のたなびく椿のチンポを革手袋を嵌めた手でひっぱたく。
 バチ―ン! バチ―ン! と往復ビンタをくらうチンポのなかで揺れるブジ―が強烈な痛みをもたらす。

「おっ……! おぉぉぉっ……!」

 プシュッ! プシュッ! とブジ―の隙間からあふれてくる小便。

「あっ、こいつ漏らしやがった!」
「ふざけるなよ、マゾブタ!」
「ションベンブタにお似合いのノーズフックつけてやれ!」

「ふっ! ふごっ……!」

 ノーズフックを装着され、黒いゴムバンドで首輪につなげられる。
 上を向いて丸見えになった鼻の穴。

「ションベン漏らしてごめんなさいと豚語で謝罪しな」

「……ブッ! ブヒッ! ブヒィッ! ブヒブヒブヒィッ!」

「ブヒブヒしかいえないのか、この能無しが!」
 乗馬鞭で尻を叩かれ、

「ブッ……! ブゴッ! ブギッ! ブッ! ブッ! ブブ―ッ! ブゴッ! ブゴッ! ぶごぉっ!」
 舌を突き出し、涙と鼻水で顔じゅうぐちゃぐちゃになりながら鳴く椿。

「ふん。ほんとうにどうしようもないケツマンコ奴隷だ」
「こいつはもう豚以下ですよ」

(あ……あぁ……)

 度重なる凌辱に涙があふれてとまらない。

「ではそろそろはじめますか」
 ピエロ男が電動ドリルのスイッチを入れる。
 ドッ! ドドドーッ! と回転するドリル音が、ステージ上に響き渡る。



 
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