たとえば僕が死んだら

草野 楓

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第二章:地下室の奴隷たち

奴隷たちの日常(蝋燭スタンド&ウェルカムボード)

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 「人間灰皿」奴隷の住む隣室の302号室には、「蝋燭スタンド」の奴隷4人と「ウェルカムボード兼人間花器」の奴隷がひとりいた。
 
 彼らは、ちょうど、夕食の最中だった。
 鎖のついた首輪と、昔の奴隷が着ていたような、こげ茶色の麻のワンピース。
 ワンピースは腰のあたりまでしか丈がなく、貞操帯を嵌められたチンポと、アナルプラグの突き刺さった尻穴が常に丸見えだった。
 
 部屋の真ん中、5人並んで四つん這いになり、目の前に置かれた犬用のステンレス皿に入れられたごはんにありつく奴隷たち。
 手を皿の横につき、深さのある皿のなかに顔を突っ込み、フゴフゴと鼻を鳴らしながら、ごはんに味噌汁がぶっかけられた残飯のようなメシを食べる。
 水ぶくれだらけの5つの尻の下には、食事と排泄のときだけ外されるアナルプラグが置かれている。

「どうだ? そろそろギブアップしそうなヤツはいるか?」
 「人間灰皿」の部屋から来た黒服が、奴隷の尻側にあるパイプ椅子に腰を下ろした黒服に聞く。

「この7番かな。さっきからブッブブッブッうるさい屁がとまらねーよ」
 そのスタッフは、額に「7」と油性マジックで描かれた少年の尻を思いきり蹴り上げる。

「……うごっ……!」

 とたん、7番の少年の尻穴から、ブブーッッ……! という大きな放屁音が漏れる。
 両隣の6番と8番の少年の尻からも、プゥ~、プスゥ~ッ! と間抜けなガスの音が鳴り響く。

「ははっ。なんだこいつら。屁の大合唱かよ」
 ゲラゲラ笑いあうスタッフたち。
  
「よし、屁っこき隊のコーラスが盛り上がるよう、あと1コずつ浣腸プレゼントしてやろうぜ」
 ビニール手袋を嵌めたスタッフが、イチジク浣腸を少年たちの尻穴にねじ込んでいく。

「……! あっ! アァッ――……!」

 すでにもう、3つのイチジク浣腸を入れられていた少年たちは、切なそうに身をよじらせる。
 グルグルという腹の蠕動音。
 
 ――食べているあいだ浣腸を入れられ、こみあげてくる便意とたたかう夕食。
 急いで食べようとしても、次々に腹のなかに浣腸が入ってくるため、思うようにいかない。
 ガマンできなくなった7番の少年がスタッフに向き直り、
「うっ……! うんこ用のバケツッ……お願いいたしますぅっ!」
 と土下座する。

「あ? もうかよ。もう少しガマンできねーのか、このブタ野郎」
「いや、ムリだろ。こいつの屁、めっちゃくっせーぞ」
「しかたねぇな。ほら。ここに出せ」

「あっ! ありがとうございますッ……!」

 スタッフが投げてよこしたバケツに跨がった7番の少年は、
「なっ、ななばんっ! いまからうんこさせていただきますぅッ!」
 ブリッ、ブリブリッ! と排泄する。

「うわっ、くっせぇ~」
 
 他の少年たちも、「もっ……うっ、うんこでますっ……!」と次々ギブアップしていき、彼らは全員バケツに排泄してから、残ったエサを食べるはめになった。
 
 食べ終えた者から浴室に行き、服を脱ぎ、ホースを手に待ち構えていたスタッフに尻を差し出す。
 ケツに直接ホースを突っ込まれ、「ふっ……ぎぃっ――っ……!」とのたうち回る。

 尻穴を洗われたあと、雑巾でからだを拭かれ、
「いつものアナルトレーニングだ。そうだな、今日は1000パコにするか」
 5つ並んだディルドピストンの前に連れて行かれる。

 スタンド式のファッキングマシーンは、連続してアナルを抉り続けられる仕組みとなっていた。
 ピストンの回数を1000にセットしたスタッフは、
「自分たちでケツにハメな」
 と命じる。
 
 奴隷たちは腰を落とし、黒いディルドにアナルをあてがう。
 チンポは貞操帯で拘束され、排尿すらできない。
 彼らが排尿をゆるされるのは、朝晩二回の決められたときだけだ。

「よし。手を頭の後ろで組め」
「……うっ! うぐっ! ぐほっ!」

 パコッ、パコッ、パコーンッ! リズミカルに飛び出すディルドが、奴隷たちの尻穴を容赦なくめくり上げる。
 奴隷たちは、開店準備までの1時間、アナルトレーニングを強いられる。
 
 トレーニングが終わるころには、ふんばり続けた足はガクガクけいれんし、尻穴は開きっぱなしになる。
 そして店に行き、尻穴に蝋燭や生花をぶっ刺され、それぞれの役割を果たさねばならないのだ。



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