たとえば僕が死んだら

草野 楓

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第二章:地下室の奴隷たち

鬼畜スレイブショー⑩

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「――みなさまのおかげで、このクソ奴隷の汚いおまんこを洗うことができました」

 片付けられたおまるに、清掃された床。
 黒服にバケツの水をかけられ、モノのようにモップでゴシゴシこすられ、雑巾で拭かれる。
「アッ……! ひっ! いぃっ!」
 
 ピエロ男に首輪のリードを引かれ、ステージの中央に這い出た椿。
 その瞳にはもうほとんど生気がなかった。

「ショーの最後はみなさまにご協力いただきたいのですが――よろしいでしょうか?」
 
「何をするんだ?」
「はい。――おい、立って、手を後ろで組め」
 フラフラ立ち上がった椿は、いわれたとおりにする。
 そのチンポはくたびれ果て、だらんと垂れ下がっていた。

「さきほど、結腸責めで勝手にイきやがったこのクリチンポを――」
 亀頭を平手で叩かれ、「ヒィッ……!」跳ね上がる。

「みなさまに鍛えていただきたいと思いまして、こちらを用意させました」

 アシスタントの黒服が、舞台袖から、2段組ワゴンをガラガラ押して登場する。
 ワゴンの上に並べられたローションボトルと積み重ねられたガーゼタオル、ローションのたっぷり入ったステンレスボウル……。

 それを見た椿の目が、はっとこわばる。

「ローションガーゼか」
「はい。お手数ですが、1番テーブルからおひとりずつ、壇上にあがっていただけないでしょうか」

 ――客は、20人。
 それは最低でも20回、ローションガーゼを強いられることを意味していた。

「……い……や……」
 ふるえあがった椿は、
「やめ……て……」
 とつぶやく。
「もう……お願いっ――やめてぇっ……!」
 もつれる足で逃げようとして、ピエロ男と黒服におさえつけられる。
 ズルズルとステージの中央に引き戻された椿は、天井からぶら下がった滑車の鎖に吊り下げられる。
 後ろ手に縛られ、背中から一本吊りされた腕。
 大股に開いた状態で滑車の鎖につながれた足枷。
 
 ワゴンを寄せた黒服が、ペット用のトイレシートを椿の下に敷く。

「こないだのショーでは、ションベン漏らしたからな。お客さまが滑らないように、ちゃんとここに出せよ」
 鎖を引いたピエロは、尻穴とチンポがよく見えるよう、角度を調節する。

「うっ……あぁっ……!」

 さらなる地獄の予感に、ふるえる椿。

 
「ワシがトップバッターか」
 一番テーブルの客がいそいそとステージにあがる。
 黒服が、ローションのしたたるガーゼを客に差し出す。

 大股開きで天井から吊られた椿のチンポを覗き込んだ客は、
「……おや、なんだかずいぶん元気がないのう。かわいそうに。なんとかしてやろう」
 ガーゼをかぶせたチンポを思いきりこする。
 
「ぐっ! うっ! うほぉッ……!」
 媚薬入りのローションとガーゼの刺激に、うなだれていたチンポがムクムク勃ち上がっていく。

「ローションを追加しろ」
 プシュッとボトルのローションをスプレーされたチンポにガーゼをかぶせ直してから、
「ほらっ! イキ地獄の1丁目だ!」
 客は、亀頭を激しくこすりあげた。


 

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