たとえば僕が死んだら

草野 楓

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第一章:ヤクザの性奴隷

性奴隷調教⑥

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 部屋に入ってきたのは、すらっとした長身の若い男だった。
 三つ揃えのシルバーのスーツに、黒光りするサングラス。


「――銀さん」
「お疲れさまッス」

 背筋を伸ばした男たちが慌てて頭を下げる。
 銀さんと呼ばれた男が、まっすぐ椿に近づいてくる。


 ――橘 銀一郎たちばな ぎんいちろう。 
 あの日、須長を撃ち殺した男。
 橘は、丹下たんげ組の若頭代理だった。
 シルバーグレーに染めた短髪と、エメラルドグリーンの瞳が、日本人離れした色気を漂わせている。
 すらっとした長身に、仕立ての良いスーツを身に着け、クールなポーカーフェイスでタバコをくゆらせる。
 その姿はヤクザというより、イケメンの映画俳優のようだった。


「……どんな具合だ?」
「はい。さっき浣腸で全部出させて、ディルドでケツ穴トレーニングさせてました。2本挿しもオッケー、明日からフィストを仕上げてきます」
「オナ禁は?」
「5日目です。チンポもタマ袋もパンパンですよ。――おい。銀さんに、「服従」のポーズを見せな」

「は……はい……」
 恥じらうようにうつむいた椿は、グーにした両手を胸の前に置いて寝そべり、ごろんと腹を見せて大きく股を開いた。
 乳首に3つずつぶら下げられた分銅。
 鈴付きブジーの突き刺さったチンポ。
 チンポの根もととタマ袋にはめ込まれたステンレスシルバーのコックリング。

 タマ袋からぶら下がったレンガの重しに、銀は、眉を曇らせる。

「おい、そのレンガを外してやれ」
「はい」
 慌ててレンガを外す男。

「乳首とチンポのも取ってやりな」

 分銅とブジーも取られた椿は、
「あ……ありがとうございます……」
 犬のようにハァハァと舌を出しながら礼を言う。  
「オナ禁5日目だそうだな。そろそろ出したいだろ?」
「は……はい……」
「おまえは奴隷だから、チンポでイくのはゆるされない。乳首か、ケツか。チンポ以外でイけ。わかったな?」
「はい……」

「よし。そろそろイかせてやれ。――どんなふうにイかせるかはおまえたちの好きにしていい」
 銀は近くにあったパイプ椅子に腰を下ろし、脚を組む。
 男たちが、
「よかったなぁ。やっとイかせてもらえるぞ」
 といいながら、取り出したペニスを椿の両頬に押しつける。

「うっ……! ほっ――おッ!」

 2本のペニスで、口をむりやりこじ開けられる。
 髪をつかんでひっぱられた椿は、膝立ちになり、口のなかを出入りするペニスに、「……ごっ……! んっ……ごぉっ……!」と悶絶する。

「おらおら! もっと奥まで咥えるんだよ!」
「……ッ! ……ェッ……! グェェェッッ……!」

 嘔吐感をけんめいに堪え、男たちのペニスを口いっぱいにほおばる。膨らんだその頬は、エサを頬張るハムスターのようだ。

(もっ……苦しっ……)

 息ができない。
 なのにチンポは、ビクン! ビクン! と振り子のように揺れ続けている。
 ブジーを外された亀頭から、プシュッ、プシュッ、と飛び出すガマン汁。

「へっ! 喉マンしながら感じてやがる」
「ひどくされるとおっつヘンタイだからな」
「おおかたどっかの変態ジジイに調教されたんだろ」

 ……ちがう。
 男たちの嘲笑に、椿は心のなかで首を振る。
 変態ジジイなんかじゃない。
 自分を何年もかけて調教したのは、もっと美しい――二対の獣のような、男たちだ。
 あの男たちが――自分をこんな淫らなからだに仕立てた……。


「そろそろっ……出るぞっ……!」

 口内にドピュッ、ドピュッ、と噴出されるザーメン。

 ふたりぶんの精液を受けとめた椿は、ペニスを抜かれたあと、グーにした手を胸の前に置き、大股を開く「ちんちん」ポーズをとった。
 口を開け、出された精液を男たちに見せる。
 「よし」といわれるまで、ぜったいザーメンを飲んではいけない。
 それが性奴隷のルールだ。


「ふー、出た出た」
「こいつの喉マン、いいカンジに締まるんだよな」
 男たちが満足げにタバコを吸いだす。

 わざとじらしているのを知りながら、なすすべもなく、ちんちんポーズでこらえる椿。
 開いた口の端から、よだれがポトポト垂れて床に落ちていく。


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