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国王陛下の隣は、王妃殿下と席順が決まっています。黄金を基調にした王の椅子と対をなす、白金を基調にした王妃の椅子に腰をおろし、王妃殿下は、未来の義理の娘のダンスを見ていました。
フロランスという娘は、淑やかさを身に着けてこなかったようで、ダンスのときもそれは挙動の端々にあらわれているのでした。ステップは躾けられていない子馬のようですし、ターンは自分のしっぽを追いかける子犬のようです。リードする男性に身を委ね、組んで踊るふたりが美しく見えるよう配慮することはできそうにありません。
見ていてため息が出るようなダンスでした。もちろん感嘆のため息ではなく、落胆のため息です。あるいは嘲りの。
それがどういうわけか、王妃殿下はフロランスとユーグ王子殿下のダンスから目を離せずにいるのでした。
二人のダンスは、以前より形は整ったものの、端々まで美しく仕上がったかと言えば、そうではありません。優雅とは言い切れない粗さがあります。
気づいただけでも、二度は、フロランスがユーグ王子の足を踏みました。
それなのに二人とも、笑顔です。ユーグ王子のそれが作り笑いではないというのは、母親ですから、王妃殿下には一発でわかります。フロランスも、愛想笑いが下手くそなのですぐに見分けがつきます。
(ただちょうどいいからと婚約しただけなのに)
王妃殿下はじっと、二人のダンスを見つめ続けました。
ユーグ王子は、兄の第一王子殿下よりも温和な気質で、顔立ちは王妃殿下によく似ています。第一王子殿下が元気でいらっしゃる限り、王位に就くことはないユーグ王子殿下ですが、王妃殿下は彼が幼い頃から、しっかりとマナーや勉学を教え込むようにしてきました。兄になにかあれば、補佐し、場合によっては代わりに王座に就くこともあり得る立場ですから。
ユーグ王子殿下は途中まで王妃殿下の期待通り成長しましたが、趣味のせいで何度も婚約者に逃げられました。王妃殿下はそれについて悩みましたし、ユーグ王子殿下を疎ましく思いました。やはり息子は、自分の子なのだと。第一王子殿下は国王陛下に似ていますが、ユーグ王子殿下は自分の血を濃く受け継いでいるのだと。
王妃殿下は、がっかりしたのです。
ユーグ王子殿下にではなく、彼にある自分自身の影に。
王妃殿下の婚姻は、国王陛下に強く望まれてのお輿入れというところが華々しい恋の物語として語り草になっておりますが、実際は人が思うほど浮かれたものではありませんでした。
隣国の姫だった王妃殿下は、両国の関係を保つため、現国王陛下に望まれるがままに婚姻を結んだのです。特に好いた相手ではなく、王妃殿下は、そも、王族の婚姻とはそのようなものと割り切っていたのです。
いざ結婚してみれば国王陛下は王妃殿下を慈しみ愛してくださいました。王妃殿下もいつしか国王陛下に心を委ねるようになったのです。周りからの心無い言葉だって、ただの雑音でした。
他国に嫁いで冷遇された姫君の話など、ごろごろしている世の中ですから、王妃殿下は自らの幸運を噛み締め、国王陛下を妻として一生支える決意をしたのです。ガラスの靴を作ったときは、思いが形になったようで、誇らしいほどでした。
それなのに、あのスキャンダルですべてが崩れました。
国王陛下は自分以外の娘に心を奪われた。あれほど愛していると言ってくれたのに、薄っぺらな嘘だった。
――そう一瞬でも国王陛下を疑ってしまったご自分に、王妃殿下は失望したのでした。
薔薇色の日々は鈍色になり、すべてが虚しく重苦しくなりました。可愛かった息子たちから気の毒そうな目を向けられるのも苦しく。かといって今まで通りに振る舞うには、王妃殿下は自分に失望していたのです。刺々しい態度をとれば、周りから煙たがられ憐れまれ……、それなのに、やめられない。遠回りな自罰行為でした。
自分によく似た面影のユーグ王子殿下が、ガラスの靴云々と夢見がちのことを話すのを聞くのも、本当に辛かったのです。昔、純粋に国王陛下を慕っていたころの自分の亡霊を見ているような気分になりました。
いい年の大人が、馬鹿なことを言っていないで、諦めて婚姻なさい。婚姻に夢など見たらお前が苦しいだけ。
ユーグ王子殿下がいくらガラスの靴の運命の相手を夢に見たとて、待っているのは非情な現実です。下手に夢を見ると辛いだけです。
ところがどうでしょう。
ひどい出会いだったはずなのに、ユーグ王子殿下とフロランス・エモニエは、春の子鹿のように楽しげにダンスをしているではありませんか。
なんだか泣きたいような惨めな気分になって、王妃殿下は初めて視線をずらしました。自分の膝の上の手は、きゅっとドレスのスカートを握りしめています。そのスカートに影が落ち、王妃殿下は再び顔を上げました。
国王陛下が手を差し出していました。反射的に王妃殿下はその手をとっていました。エスコートされ、たどり着いた先は、ユーグ王子殿下らが踊るホールの真ん中でした。
本来、婚約発表のパーティーでのダンスは、婚約が成立する主役ふたりを中心に、王族全員が参加し、最後にパーティーの参加者全員が参加する流れです。第一王子殿下の婚約発表のパーティーのときも、結婚式のときも、先月の生誕祭でも王妃殿下は足を痛めているからと理由をつけて、ダンスをしませんでした。
王妃殿下は実に十一年ぶりに、国王陛下とダンスをしました。ステップは足が勝手に動きました。会場の貴族たちは、主役のユーグ王子殿下たちよりも国王陛下と王妃殿下のダンスに歓声をあげました。王妃殿下のダンスは、それはそれは優雅で、素晴らしいものでしたから。
気づけば、第一王子殿下も妻とともに踊っていました。ターンをして、互いが近づいたタイミングで、第一王子殿下は「さすが母上、お上手です」とからかうように言ったのです。
ユーグ王子殿下たちとすれ違うとき、主役ふたりはぱっと王妃殿下に笑いかけ、すぐに自分たちの顔に視線を戻しました。どうやら、フロランスがまたユーグ王子殿下の足を踏んでしまったようでした。
やがて、会場の参加者がめいめいに相手を見つけダンスをはじめ――ユーグ王子殿下とフロランス・エモニエ嬢の婚約発表パーティーは、音楽が何度も再演され笑顔あふれる中終わったのです。
王妃殿下は見ました。
曲が終わり組んでいた男女が離れるとき、ユーグ王子が不意打ちでフロランスの頬にキスをするのを。フロランスは傍目に見てもわかるほど真っ赤になっていました。
(仲が良いこと)
いつかとは違って、胸の中が温かくなり、王妃殿下は国王陛下の胸に自分の頬を預けたのでした。
フロランスという娘は、淑やかさを身に着けてこなかったようで、ダンスのときもそれは挙動の端々にあらわれているのでした。ステップは躾けられていない子馬のようですし、ターンは自分のしっぽを追いかける子犬のようです。リードする男性に身を委ね、組んで踊るふたりが美しく見えるよう配慮することはできそうにありません。
見ていてため息が出るようなダンスでした。もちろん感嘆のため息ではなく、落胆のため息です。あるいは嘲りの。
それがどういうわけか、王妃殿下はフロランスとユーグ王子殿下のダンスから目を離せずにいるのでした。
二人のダンスは、以前より形は整ったものの、端々まで美しく仕上がったかと言えば、そうではありません。優雅とは言い切れない粗さがあります。
気づいただけでも、二度は、フロランスがユーグ王子の足を踏みました。
それなのに二人とも、笑顔です。ユーグ王子のそれが作り笑いではないというのは、母親ですから、王妃殿下には一発でわかります。フロランスも、愛想笑いが下手くそなのですぐに見分けがつきます。
(ただちょうどいいからと婚約しただけなのに)
王妃殿下はじっと、二人のダンスを見つめ続けました。
ユーグ王子は、兄の第一王子殿下よりも温和な気質で、顔立ちは王妃殿下によく似ています。第一王子殿下が元気でいらっしゃる限り、王位に就くことはないユーグ王子殿下ですが、王妃殿下は彼が幼い頃から、しっかりとマナーや勉学を教え込むようにしてきました。兄になにかあれば、補佐し、場合によっては代わりに王座に就くこともあり得る立場ですから。
ユーグ王子殿下は途中まで王妃殿下の期待通り成長しましたが、趣味のせいで何度も婚約者に逃げられました。王妃殿下はそれについて悩みましたし、ユーグ王子殿下を疎ましく思いました。やはり息子は、自分の子なのだと。第一王子殿下は国王陛下に似ていますが、ユーグ王子殿下は自分の血を濃く受け継いでいるのだと。
王妃殿下は、がっかりしたのです。
ユーグ王子殿下にではなく、彼にある自分自身の影に。
王妃殿下の婚姻は、国王陛下に強く望まれてのお輿入れというところが華々しい恋の物語として語り草になっておりますが、実際は人が思うほど浮かれたものではありませんでした。
隣国の姫だった王妃殿下は、両国の関係を保つため、現国王陛下に望まれるがままに婚姻を結んだのです。特に好いた相手ではなく、王妃殿下は、そも、王族の婚姻とはそのようなものと割り切っていたのです。
いざ結婚してみれば国王陛下は王妃殿下を慈しみ愛してくださいました。王妃殿下もいつしか国王陛下に心を委ねるようになったのです。周りからの心無い言葉だって、ただの雑音でした。
他国に嫁いで冷遇された姫君の話など、ごろごろしている世の中ですから、王妃殿下は自らの幸運を噛み締め、国王陛下を妻として一生支える決意をしたのです。ガラスの靴を作ったときは、思いが形になったようで、誇らしいほどでした。
それなのに、あのスキャンダルですべてが崩れました。
国王陛下は自分以外の娘に心を奪われた。あれほど愛していると言ってくれたのに、薄っぺらな嘘だった。
――そう一瞬でも国王陛下を疑ってしまったご自分に、王妃殿下は失望したのでした。
薔薇色の日々は鈍色になり、すべてが虚しく重苦しくなりました。可愛かった息子たちから気の毒そうな目を向けられるのも苦しく。かといって今まで通りに振る舞うには、王妃殿下は自分に失望していたのです。刺々しい態度をとれば、周りから煙たがられ憐れまれ……、それなのに、やめられない。遠回りな自罰行為でした。
自分によく似た面影のユーグ王子殿下が、ガラスの靴云々と夢見がちのことを話すのを聞くのも、本当に辛かったのです。昔、純粋に国王陛下を慕っていたころの自分の亡霊を見ているような気分になりました。
いい年の大人が、馬鹿なことを言っていないで、諦めて婚姻なさい。婚姻に夢など見たらお前が苦しいだけ。
ユーグ王子殿下がいくらガラスの靴の運命の相手を夢に見たとて、待っているのは非情な現実です。下手に夢を見ると辛いだけです。
ところがどうでしょう。
ひどい出会いだったはずなのに、ユーグ王子殿下とフロランス・エモニエは、春の子鹿のように楽しげにダンスをしているではありませんか。
なんだか泣きたいような惨めな気分になって、王妃殿下は初めて視線をずらしました。自分の膝の上の手は、きゅっとドレスのスカートを握りしめています。そのスカートに影が落ち、王妃殿下は再び顔を上げました。
国王陛下が手を差し出していました。反射的に王妃殿下はその手をとっていました。エスコートされ、たどり着いた先は、ユーグ王子殿下らが踊るホールの真ん中でした。
本来、婚約発表のパーティーでのダンスは、婚約が成立する主役ふたりを中心に、王族全員が参加し、最後にパーティーの参加者全員が参加する流れです。第一王子殿下の婚約発表のパーティーのときも、結婚式のときも、先月の生誕祭でも王妃殿下は足を痛めているからと理由をつけて、ダンスをしませんでした。
王妃殿下は実に十一年ぶりに、国王陛下とダンスをしました。ステップは足が勝手に動きました。会場の貴族たちは、主役のユーグ王子殿下たちよりも国王陛下と王妃殿下のダンスに歓声をあげました。王妃殿下のダンスは、それはそれは優雅で、素晴らしいものでしたから。
気づけば、第一王子殿下も妻とともに踊っていました。ターンをして、互いが近づいたタイミングで、第一王子殿下は「さすが母上、お上手です」とからかうように言ったのです。
ユーグ王子殿下たちとすれ違うとき、主役ふたりはぱっと王妃殿下に笑いかけ、すぐに自分たちの顔に視線を戻しました。どうやら、フロランスがまたユーグ王子殿下の足を踏んでしまったようでした。
やがて、会場の参加者がめいめいに相手を見つけダンスをはじめ――ユーグ王子殿下とフロランス・エモニエ嬢の婚約発表パーティーは、音楽が何度も再演され笑顔あふれる中終わったのです。
王妃殿下は見ました。
曲が終わり組んでいた男女が離れるとき、ユーグ王子が不意打ちでフロランスの頬にキスをするのを。フロランスは傍目に見てもわかるほど真っ赤になっていました。
(仲が良いこと)
いつかとは違って、胸の中が温かくなり、王妃殿下は国王陛下の胸に自分の頬を預けたのでした。
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