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番外編 初春
ユア・ハンズ・オン・マイン 5
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入籍を機に引っ越して五ヶ月経つのに、まだ片付いてないのは仕事の忙しさのせいだ。……ということにしておきたい所存。
物置化してる部屋に脱いだものを吊るした。スーツの背中は擦れてざりざり。また買うしかないか。先月購入したばかりのものだったから惜しい。突発的に痛い出費だなあ。
キッチンへ行き、少し足を伸ばし買ってきたケーキを、箱ごと冷蔵庫にしまった。
今日はほかにシャンパンと軽食も用意したので、いつもの冴えない私の手料理より、見た目も味も楽しめる食卓になると思う。氣虎さんが帰ってくると聞いて、ちょっと奮発してしまったのだ。それらもしまいながら、ついニヤけ、鼻歌を歌ったりなんかしてしまう。
このところ捜査本部に泊まり込んでいて、身の回りのものをとりにくる以外に、氣虎さんがこの家の敷居をまたぐことはなかった。それすら私の不在時に済ませてしまったので、半月ほど彼の顔を見ていない。ようやく目処が付いたのか、今夜こそちゃんと帰宅すると、彼からメッセージがきたのが昨晩のこと。そのときは、私も完徹覚悟で作業をしていた。お陰でやる気が戻ってきて仕事が捗るのなんの。
こんなすれ違い生活は結婚前から続いている。正直寂しい。でもそんなこと、一生懸命働いている人には言えない。だからこそ、一緒にいられるときは思いっきりそれを楽しみたい。
しかも、今日は彼の誕生日。そんな日を、祝わない理由があるだろうか。
リビングのソファに置きっぱなしになっていた小包を手にとった。
送り主は私の母で、氣虎さん宛。一昨日受け取ったもの。
『雑貨』と書かれた小ぶりのそれは、おそらく彼への誕生日のプレゼント。とりあえず、その箱はダイニングテーブルの彼の椅子の上に置く。
氣虎さんは、入籍前から何度か私の実家に顔を出している。休みを合わせて他県に外出するのは、だいぶ大変だった。
初めてうちに彼を招待したとき、心配だったのは細かいこと気にしない私の家族より、氣虎さんの方だった。
予想通り、母、姉、妹の女三人の質問攻めにぐったりしていた彼だったが、一晩経つと、父と野球の話で盛り上がったりして、いくらか馴染んでいた。
男所帯でもの静かに暮らしてきた氣虎さんには、女所帯のかしましさは別天地だったろうと思う。父がのんびりした人でよかった。そうじゃなきゃ、彼の居場所がなかった。父も、娘全員興味を持ってくれない野球の話に応じてくれる相手ができて、嬉しそうだったし。
その帰り道に氣虎さんは「取調べかと思った」なんてぼやいていたから、次はもう行かないと言うと思っていたのに、盆暮れ正月には、いつ帰省するかちゃんと確認して、予定をすり合わせてくれるあたり、意外にも嫌じゃなかったのかなあ。気を使っているだけ?
× × × × ×
洗濯をしながら、部屋とお風呂を掃除し、テーブルの準備を終えた。
まだ十時だ。なかなか手早く済ませられたと満足する。
さて、もうそろそろ帰ってきてもいいんじゃないかなと端末を確認すると、新着メッセージが一件。
『悪い。帰れない』
なんとシンプルな文面。この少ない文字数で、私のことを一喜一憂させるとはなかなかやる。
『了解しました、お仕事頑張ってください』と返信し、ソファに端末を投げ出した。どさっと腰を降ろし、背もたれに体を預ける。
「あー……」
天井を見上げた。白い壁紙の端っこが少しだけ浮いている。あとで補修しなきゃ。
この状況は、まあ、多少、想定していた。
そもそも、捜査本部が立つ案件で出ずっぱりだったのは、急な対応に備えての泊まり込みのせい。その急なできごとがいつ起きるかわかっていたら、泊まる必要なんてないわけである。
あそこの毛布は臭いから嫌だとぼやいていたのに、可哀想に。
しようがない。だいぶ、がっかりはしたが。どうにもできないし。
自分のため息が、はっきりと聞こえた。しんとした部屋の空気が耳に痛い。
のろのろ身を起こし、お風呂の注水をはじめ、待つ間にテーブルを片付けることにした。
夕食、摂る気が失せた。気力が絶滅して、昨日の疲労がどっと押し寄せている。だるいし眠い。今日はもうさっさと休もう。
着替えとタオルを用意して、脱衣所で服を脱ぐ。下着を外すときに腕を捻ったら、背中の擦過傷がひりついた。鏡で見ると結構グロいことになっている。
このことも、今晩話そうと思っていた。あとは副嶋さんのことも。なにか良いヒントがもらえればと思って。それもお預けかあ。とほほ、残念。
シャワーのお湯は予想通り滲みた。これはしばらく続くだろうな。
お腹と腕の古傷に、久々に目を留めた。見慣れたものだが、改めて見るとやっぱり醜い。額のものも、普段は前髪で隠れるからそんなに気にならない。しかし、鏡の前で髪を上げると目立つなと思うことがある。
背中も痕になるかな。露出する予定はないにしても、温泉で他のお客さんが引くようだったらまずい。
氣虎さんが温泉で、顔を見た他の客から、ちらっと背中を確認されるのが腹立つと言っていたのをふと思い出した。
ふふ、と思わずこぼれた小さな笑声がお風呂場の空気を揺らす。
湯気で温かな室内が、なぜか変に寒々しい。
――顔にかかる犬の生臭い息のぬるい感触が、肌に蘇った。
さあっと総毛立った。
なぜこのタイミングで、前触れもなくそんなことを思い出すの。家に帰って、ほっとしたから?
震える腕を抱くと、背中にぴりっとした痛みが走った。
鼻先をかすめた金属シャフトのたてる重い音が、耳の奥でチャペルのベルのように鳴り響く。
獣の息と埃と金属の臭い。冷えた床のざらつき。あの広くて暗い空間に、私は一人取り残されている。
深呼吸して、そのイメージが去るのを待った。動悸がひどいのは、シャワーで血行が良くなっているからだ。深く考えてはいけない。
息が落ち着いてから、ざあざあ流れるシャワーをようやく止めた。顔にべったり貼り付く濡れた髪が気持ち悪くて、掻き分ける。鏡を手で拭うと、泣き出しそうな顔の自分がそこに立っていた。
自覚し、たまらなくなった。
暖かく湿った床にへたり込む。両手で顔を覆うと、生ぬるい水が顔を滴っていた。シャワーのお湯だ、これは。塩気は気のせい。
そう思い込もうとするほど、苦しくなった。
――帰るって言ったのに。酷いよ、期待させておいて直前に反故にするなんて。
引っ越してすぐのころに戻りたい。仕事が落ち着いていた彼が、私の手料理にまずいまずいと文句つけながらも、一緒に食事を摂って、ただ隣りに座って映画を見てくれて。それだけでよかった。足りないものなんてなかった。
今の私ときたら、傷だらけで、素っ裸で、一人だ。
あれから半年も経ってないのに、なんて心細く惨めなんだろう。なにも悪いことをしてない彼を責めたくなる。
そばにいるときの充足感を味わってしまったから、要求が膨れ上がっているのか。
昼間のことを話したら、お前馬鹿だなーとか言いながらも、背中に薬を塗ってくれて、抱きしめてくれるかなと淡い期待をした。あるいは、もっと自分を労れとお説教されるかも、とか。彼の腕の温度や力加減を思い出して、久々に胸が疼きもした。
彼の顔を見て声を聞けば、身震いするほど怖かったことも、叱られて落ち込んだことも、不安も迷いもなにもかも吐き出して、明日からまた笑顔でやれるのに。
早く帰ってきて。じゃなきゃ寂しすぎて耐えられない。
喉元まで出かかった本音を声にしないだけの冷静さはまだあった。自分がただただ疲れて過敏になっているという自覚も。ぶつける相手が不在なのも功を奏し、やがて涙は引っ込んだ。
結婚を決めたとき、互いの仕事や、一緒に過ごせる時間的なゆとりも考え、寄りかかりすぎないように、期待しすぎないようにと肝に銘じた。それが円満に過ごすための秘訣だろうと。
彼にもらった指輪を見て、それを思い出し納得する。それは、諦めと似ている。
物置化してる部屋に脱いだものを吊るした。スーツの背中は擦れてざりざり。また買うしかないか。先月購入したばかりのものだったから惜しい。突発的に痛い出費だなあ。
キッチンへ行き、少し足を伸ばし買ってきたケーキを、箱ごと冷蔵庫にしまった。
今日はほかにシャンパンと軽食も用意したので、いつもの冴えない私の手料理より、見た目も味も楽しめる食卓になると思う。氣虎さんが帰ってくると聞いて、ちょっと奮発してしまったのだ。それらもしまいながら、ついニヤけ、鼻歌を歌ったりなんかしてしまう。
このところ捜査本部に泊まり込んでいて、身の回りのものをとりにくる以外に、氣虎さんがこの家の敷居をまたぐことはなかった。それすら私の不在時に済ませてしまったので、半月ほど彼の顔を見ていない。ようやく目処が付いたのか、今夜こそちゃんと帰宅すると、彼からメッセージがきたのが昨晩のこと。そのときは、私も完徹覚悟で作業をしていた。お陰でやる気が戻ってきて仕事が捗るのなんの。
こんなすれ違い生活は結婚前から続いている。正直寂しい。でもそんなこと、一生懸命働いている人には言えない。だからこそ、一緒にいられるときは思いっきりそれを楽しみたい。
しかも、今日は彼の誕生日。そんな日を、祝わない理由があるだろうか。
リビングのソファに置きっぱなしになっていた小包を手にとった。
送り主は私の母で、氣虎さん宛。一昨日受け取ったもの。
『雑貨』と書かれた小ぶりのそれは、おそらく彼への誕生日のプレゼント。とりあえず、その箱はダイニングテーブルの彼の椅子の上に置く。
氣虎さんは、入籍前から何度か私の実家に顔を出している。休みを合わせて他県に外出するのは、だいぶ大変だった。
初めてうちに彼を招待したとき、心配だったのは細かいこと気にしない私の家族より、氣虎さんの方だった。
予想通り、母、姉、妹の女三人の質問攻めにぐったりしていた彼だったが、一晩経つと、父と野球の話で盛り上がったりして、いくらか馴染んでいた。
男所帯でもの静かに暮らしてきた氣虎さんには、女所帯のかしましさは別天地だったろうと思う。父がのんびりした人でよかった。そうじゃなきゃ、彼の居場所がなかった。父も、娘全員興味を持ってくれない野球の話に応じてくれる相手ができて、嬉しそうだったし。
その帰り道に氣虎さんは「取調べかと思った」なんてぼやいていたから、次はもう行かないと言うと思っていたのに、盆暮れ正月には、いつ帰省するかちゃんと確認して、予定をすり合わせてくれるあたり、意外にも嫌じゃなかったのかなあ。気を使っているだけ?
× × × × ×
洗濯をしながら、部屋とお風呂を掃除し、テーブルの準備を終えた。
まだ十時だ。なかなか手早く済ませられたと満足する。
さて、もうそろそろ帰ってきてもいいんじゃないかなと端末を確認すると、新着メッセージが一件。
『悪い。帰れない』
なんとシンプルな文面。この少ない文字数で、私のことを一喜一憂させるとはなかなかやる。
『了解しました、お仕事頑張ってください』と返信し、ソファに端末を投げ出した。どさっと腰を降ろし、背もたれに体を預ける。
「あー……」
天井を見上げた。白い壁紙の端っこが少しだけ浮いている。あとで補修しなきゃ。
この状況は、まあ、多少、想定していた。
そもそも、捜査本部が立つ案件で出ずっぱりだったのは、急な対応に備えての泊まり込みのせい。その急なできごとがいつ起きるかわかっていたら、泊まる必要なんてないわけである。
あそこの毛布は臭いから嫌だとぼやいていたのに、可哀想に。
しようがない。だいぶ、がっかりはしたが。どうにもできないし。
自分のため息が、はっきりと聞こえた。しんとした部屋の空気が耳に痛い。
のろのろ身を起こし、お風呂の注水をはじめ、待つ間にテーブルを片付けることにした。
夕食、摂る気が失せた。気力が絶滅して、昨日の疲労がどっと押し寄せている。だるいし眠い。今日はもうさっさと休もう。
着替えとタオルを用意して、脱衣所で服を脱ぐ。下着を外すときに腕を捻ったら、背中の擦過傷がひりついた。鏡で見ると結構グロいことになっている。
このことも、今晩話そうと思っていた。あとは副嶋さんのことも。なにか良いヒントがもらえればと思って。それもお預けかあ。とほほ、残念。
シャワーのお湯は予想通り滲みた。これはしばらく続くだろうな。
お腹と腕の古傷に、久々に目を留めた。見慣れたものだが、改めて見るとやっぱり醜い。額のものも、普段は前髪で隠れるからそんなに気にならない。しかし、鏡の前で髪を上げると目立つなと思うことがある。
背中も痕になるかな。露出する予定はないにしても、温泉で他のお客さんが引くようだったらまずい。
氣虎さんが温泉で、顔を見た他の客から、ちらっと背中を確認されるのが腹立つと言っていたのをふと思い出した。
ふふ、と思わずこぼれた小さな笑声がお風呂場の空気を揺らす。
湯気で温かな室内が、なぜか変に寒々しい。
――顔にかかる犬の生臭い息のぬるい感触が、肌に蘇った。
さあっと総毛立った。
なぜこのタイミングで、前触れもなくそんなことを思い出すの。家に帰って、ほっとしたから?
震える腕を抱くと、背中にぴりっとした痛みが走った。
鼻先をかすめた金属シャフトのたてる重い音が、耳の奥でチャペルのベルのように鳴り響く。
獣の息と埃と金属の臭い。冷えた床のざらつき。あの広くて暗い空間に、私は一人取り残されている。
深呼吸して、そのイメージが去るのを待った。動悸がひどいのは、シャワーで血行が良くなっているからだ。深く考えてはいけない。
息が落ち着いてから、ざあざあ流れるシャワーをようやく止めた。顔にべったり貼り付く濡れた髪が気持ち悪くて、掻き分ける。鏡を手で拭うと、泣き出しそうな顔の自分がそこに立っていた。
自覚し、たまらなくなった。
暖かく湿った床にへたり込む。両手で顔を覆うと、生ぬるい水が顔を滴っていた。シャワーのお湯だ、これは。塩気は気のせい。
そう思い込もうとするほど、苦しくなった。
――帰るって言ったのに。酷いよ、期待させておいて直前に反故にするなんて。
引っ越してすぐのころに戻りたい。仕事が落ち着いていた彼が、私の手料理にまずいまずいと文句つけながらも、一緒に食事を摂って、ただ隣りに座って映画を見てくれて。それだけでよかった。足りないものなんてなかった。
今の私ときたら、傷だらけで、素っ裸で、一人だ。
あれから半年も経ってないのに、なんて心細く惨めなんだろう。なにも悪いことをしてない彼を責めたくなる。
そばにいるときの充足感を味わってしまったから、要求が膨れ上がっているのか。
昼間のことを話したら、お前馬鹿だなーとか言いながらも、背中に薬を塗ってくれて、抱きしめてくれるかなと淡い期待をした。あるいは、もっと自分を労れとお説教されるかも、とか。彼の腕の温度や力加減を思い出して、久々に胸が疼きもした。
彼の顔を見て声を聞けば、身震いするほど怖かったことも、叱られて落ち込んだことも、不安も迷いもなにもかも吐き出して、明日からまた笑顔でやれるのに。
早く帰ってきて。じゃなきゃ寂しすぎて耐えられない。
喉元まで出かかった本音を声にしないだけの冷静さはまだあった。自分がただただ疲れて過敏になっているという自覚も。ぶつける相手が不在なのも功を奏し、やがて涙は引っ込んだ。
結婚を決めたとき、互いの仕事や、一緒に過ごせる時間的なゆとりも考え、寄りかかりすぎないように、期待しすぎないようにと肝に銘じた。それが円満に過ごすための秘訣だろうと。
彼にもらった指輪を見て、それを思い出し納得する。それは、諦めと似ている。
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