選ばれた少年と暮らした五か月についての記録~あるいは作ったごはんの記憶~
陰陽師一族に生まれたが霊力を持たない桃子は一族から離れて暮らしている。
とはいえ身内とはそこそこ付き合いがあるし、いじめられて育ったわけでもない。
桃子にはわからない『向こう側の世界』に憧れはあれど、現代社会に馴染んで生きてきた。
『向こう』で何か起こったようで、甥っ子の桜史郎(おうしろう)が居候にやってくる。
相変わらず蚊帳の外の立場ながら、桃子は彼らの活躍を見守るのだった。
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