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3.練習曲作品10第3番ホ長調(ショパン) ③
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今晩も詩織のピアノが聞こえる。毎日、家に帰ると詩織のピアノの音は聞こえるのに、詩織の声を数日、聞いていない。
高校に入学してから、詩織が、鉛筆でメモがびっしりと書き込まれた楽譜を持って、僕の部屋にやってこない。
ピアノは消しゴムのことが嫌いだ。ピアノを弾きながら、楽譜に鉛筆で書き込み、そして消す。演奏家は、絶えずピアノを弾きながら自分の発見を楽譜に書いては消そうとする。そうやって形而上学的な記号の羅列を、現実世界へと楽譜を受肉させて音楽にしていく。
だが、消しゴムのカスは、鍵盤の間に入り込もうとする。それをピアノは嫌う。だから、僕等はお互いの楽譜を見せ合った。
同じ課題曲。同じ楽譜。それなのに楽譜に書き込むメモはお互いに違った。詩織が気付いていない曲の音符の流れの特徴を僕が掴んでいたり、僕が気付かない指の動きを詩織が気付いたりしていた。鍵盤を三の指で弾くか、四の指で弾くかで、その後の曲の弾き方がまるっきり違ってくる。最適な指で鍵盤を弾く。それは最適解を探す旅だ。けっして音楽の神様は正解を与えてはくれないけれど……。
詩織と僕のメモの違い。それは、個性の差だと思っていた。だけど違ったのだ。僕が気付く些細な作曲家の意図など、詩織には取るに足らないこと、メモをするまでもないことだったんだ。
詩織と僕のメモの違い。それは、個性の差ではなく「才能」の差だった。
僕と詩織は一緒に登校しなくなった。僕が、登校時間をずらしたから。僕はずっとパジャマのままでいた。
「圭介~! 詩織ちゃんが迎えにきたわよ」と母親が言う。いつもの時間に家の玄関から出て来ない僕を迎えに来たのだろう。
「あっ。まだ着替えてないから、先に行ってて」と玄関で待っていた詩織に僕は言う。そんなことが何回も続いて、詩織は僕を迎えに来なくなった。そして僕等は一緒に登校しなくなった。
詩織と一緒に登校しなくなった4月の中旬。僕が家の玄関を出ると、詩織のお母さんが玄関前に立っていた。
「あっ、圭介君。良かったわぁ」と詩織のお母さんは安心したような顔をした。
「おはようございます」
「圭介君、おはよう。あの悪いけど頼まれてくれないかしら。実は、詩織がお弁当を忘れていったのよ」
詩織の母親の手には、桜の刺繍の弁当箱があった。僕はそれを受け取った。僕の弁当箱より随分と小さく、そして軽い。
「ごめんね~」と詩織の母親は笑っていた。
「大丈夫ですよ」と言って高校に向かおうとした僕を詩織の母親は呼び止めた。
「最近、詩織ちょっと元気がないのだけれど、高校でいじめられたりしていないかしら? 圭介君、何か知らない? 聞いても何も話してくれないのよ」
詩織は、僕がピアノを辞めたことを詩織の両親に言っていないのかも知れない。それなら当たり前だ。僕がピアノを弾いていないなんて、佐々木家で気付くはずもない。僕がピアノを弾く時間には詩織もピアノを弾いている。佐々木家には詩織のピアノの演奏で満たされているのだろう。詩織の演奏に圧倒され、詩織の両親の耳には僕のピアノの音は届いていないのだろう。
だから、詩織のお母さんは僕がピアノを辞めたことを知らない。
「同じ中学で仲の良かった蔵田さんと詩織は同じクラスですし、大丈夫だと思います」と僕は答えた。
「圭介君がそういうなら……。反抗期かしらね。あの子って意外と頑固なところあるでしょ?」と詩織の母親は右手で頬を触りながら困った顔で笑っていた。笑った顔が詩織と似ている。いや、詩織が似たのだろう。
「もし、何か気付いたことがあったら教えてね。じゃあ、お弁当よろしくね」と言って詩織の母親は玄関から家へと入っていた。
詩織は僕がピアノを辞めたことを言っていない。
僕は、自分の親にピアノを辞めるということを伝えた。母は残念そうだったが、父親は「お前がそう決めたらなら」と生真面目そうに言ったが、嬉しそうだった。
父は内心、僕がピアニストを目指し続けたらどうしようと不安に思っていたのかも知れない。父が祖父の会社を受け継いだように、僕にも自分の会社を受け継いで欲しかったのかも知れない。
詩織のお母さんから預かった弁当を詩織に渡さなきゃいけない、ということを思い出したのは昼休みだった。スクールバックから自分のお弁当を取り出す際に、詩織のお弁当箱もカバンの中に入っていた。
僕の弁当はいつもより温かかった。詩織の弁当からの熱。僕と詩織の弁当箱が互いに温め合っていたのだろう。
詩織のクラスに行ってみたが、詩織の姿は教室にはなかった。スマートフォンは自分の教室のカバンの中に入ったままだ。
詩織はどこにいるのだろう。詩織がいそうな場所。ピアノがある場所だろうか。音楽室だろうか。
だけど、音楽室は無人だった。音楽室の壁には名だたる作曲家の肖像画が並んでいた。モーツアルト、バッハ、ハイドン。高校の音楽室にかけられている肖像画も、ほとんど中学校の音楽室に架けてあったものと変わらない。
そして中学校の音楽室と同じように、音楽室にはグランドピアノがあった。黒光りした、丁寧に掃除されているピアノだ。
鍵、かかっていないんだ。僕は、詩織の弁当を楽譜棚の上に置き、ピアノの鍵盤蓋を開けた。88の鍵盤。
一差し指で僕は、鍵盤を一回押した。
音が響く。調律もしっかりとされているピアノだった。
僕は自然とピアノの前に置かれた椅子に座っていた。もう2週間以上、曲を弾いていないのに。
勝手に僕の両手がそっと鍵盤の前に置かれる。最初にこの指の配置は……ショパン「練習曲作品10第3番ホ長調」だ。僕がコンクールで落選した課題曲。
僕は、弾き始めてしまった。きっと、ピアノの椅子の高さが丁度良かったからだ。
「あの、演奏中に悪いんだけどさ」と突然声をかけられた。音に飲み込まれていた。びっくりして僕は顔を上げる。
音楽室の中に女の人が立っていた。うっすら茶色に染まった髪。耳にはピアス。明らかな校則違反だった。いつの間に音楽室に入ってきたのだろう。同級生のことを全部憶えたわけではないけれど、こんな同級生はいなかった。目立つから嫌でも目につく。
「す、すみません。勝手に弾いてしまって」と僕は鍵盤蓋を閉めようとする。
「あんた1年?」
「は、はい……」
「ふ~ん」と腕を組みながら僕に近づいて来た。
「さっきの『別れの曲』、ジャズ風にもう一回弾いてみて」
「え?」
「いいから弾いてみてよ」と彼女はそのまま腕を組んだままピアノの傍に立った。有無を言わさないような感じだ。
「ど、どうやって弾けばいいのですか? それに、譜面はどこに?」
「だからジャズ風にアレンジして弾いてみてって。楽譜があるはずないでしょ。早く弾いてよ、こっちは待ってるんだから」
「で、でも……」この人は何を待っているのだろう。
僕は曲のアレンジなんてしたことがない。当然だ。コンクールは、アレンジ曲を披露する発表会の場所じゃ無い。譜面通り弾いて演奏を競う場所だ。
「す、すみません。僕、弁当を届けなきゃならないんです」
「だったら今すぐ弾いてよ。つべこべ言ってないで」
「でも、ジャズ風にって、ジャズも知りませんし」僕はクラシック意外の曲をまともに聴いたことがなかった。
「もう、じゃあちょっとこっちに言って」と彼女は僕をピアノの椅子の端に座らせた。そして、椅子に残った3分の1のスペースに強引に座った。彼女と僕の肩が当たる。これじゃあ、左手でピアノを弾けない。うっすらと香水の匂いが漂ってきた。彼女のだろうか。
「私が左弾いてリズム作るから……」と言って、ピアノを弾き始めた。
だけど……これは、リズムも強弱がでたらめだ。4分の2拍子じゃない?
音符も違う、ホ長調で弾いてないじゃないか。これは、『別れの曲』じゃない。
「これに合わせるように右弾いて。じゃあ、行くわよ」と右横に座った彼女が言った。
「滅茶苦茶じゃないですか……」
「No~~No~~~。This is Jazz~」
なんで突然英語? 僕の知らない『練習曲作品10第3番』が始まる。いや、これは、練習曲作品10第3番ではない。下手くそに弾いた方がまだ『練習曲作品10第3番』だ。
「いつまでもぼぉっとしてないで入って来なよ。左だけじゃ成立しないよ~」
縦横無尽な左手。これにどうやって合わせるんだ。まるで、つむじ風に巻き上げられた校庭の砂のような音楽だ。わけが分からない。
春風で散っていく桜吹雪のようだ。掴み取ろうとしても、さらりと空中を舞って逃げていく桜の花びらのようだ。
高校に入学してから、詩織が、鉛筆でメモがびっしりと書き込まれた楽譜を持って、僕の部屋にやってこない。
ピアノは消しゴムのことが嫌いだ。ピアノを弾きながら、楽譜に鉛筆で書き込み、そして消す。演奏家は、絶えずピアノを弾きながら自分の発見を楽譜に書いては消そうとする。そうやって形而上学的な記号の羅列を、現実世界へと楽譜を受肉させて音楽にしていく。
だが、消しゴムのカスは、鍵盤の間に入り込もうとする。それをピアノは嫌う。だから、僕等はお互いの楽譜を見せ合った。
同じ課題曲。同じ楽譜。それなのに楽譜に書き込むメモはお互いに違った。詩織が気付いていない曲の音符の流れの特徴を僕が掴んでいたり、僕が気付かない指の動きを詩織が気付いたりしていた。鍵盤を三の指で弾くか、四の指で弾くかで、その後の曲の弾き方がまるっきり違ってくる。最適な指で鍵盤を弾く。それは最適解を探す旅だ。けっして音楽の神様は正解を与えてはくれないけれど……。
詩織と僕のメモの違い。それは、個性の差だと思っていた。だけど違ったのだ。僕が気付く些細な作曲家の意図など、詩織には取るに足らないこと、メモをするまでもないことだったんだ。
詩織と僕のメモの違い。それは、個性の差ではなく「才能」の差だった。
僕と詩織は一緒に登校しなくなった。僕が、登校時間をずらしたから。僕はずっとパジャマのままでいた。
「圭介~! 詩織ちゃんが迎えにきたわよ」と母親が言う。いつもの時間に家の玄関から出て来ない僕を迎えに来たのだろう。
「あっ。まだ着替えてないから、先に行ってて」と玄関で待っていた詩織に僕は言う。そんなことが何回も続いて、詩織は僕を迎えに来なくなった。そして僕等は一緒に登校しなくなった。
詩織と一緒に登校しなくなった4月の中旬。僕が家の玄関を出ると、詩織のお母さんが玄関前に立っていた。
「あっ、圭介君。良かったわぁ」と詩織のお母さんは安心したような顔をした。
「おはようございます」
「圭介君、おはよう。あの悪いけど頼まれてくれないかしら。実は、詩織がお弁当を忘れていったのよ」
詩織の母親の手には、桜の刺繍の弁当箱があった。僕はそれを受け取った。僕の弁当箱より随分と小さく、そして軽い。
「ごめんね~」と詩織の母親は笑っていた。
「大丈夫ですよ」と言って高校に向かおうとした僕を詩織の母親は呼び止めた。
「最近、詩織ちょっと元気がないのだけれど、高校でいじめられたりしていないかしら? 圭介君、何か知らない? 聞いても何も話してくれないのよ」
詩織は、僕がピアノを辞めたことを詩織の両親に言っていないのかも知れない。それなら当たり前だ。僕がピアノを弾いていないなんて、佐々木家で気付くはずもない。僕がピアノを弾く時間には詩織もピアノを弾いている。佐々木家には詩織のピアノの演奏で満たされているのだろう。詩織の演奏に圧倒され、詩織の両親の耳には僕のピアノの音は届いていないのだろう。
だから、詩織のお母さんは僕がピアノを辞めたことを知らない。
「同じ中学で仲の良かった蔵田さんと詩織は同じクラスですし、大丈夫だと思います」と僕は答えた。
「圭介君がそういうなら……。反抗期かしらね。あの子って意外と頑固なところあるでしょ?」と詩織の母親は右手で頬を触りながら困った顔で笑っていた。笑った顔が詩織と似ている。いや、詩織が似たのだろう。
「もし、何か気付いたことがあったら教えてね。じゃあ、お弁当よろしくね」と言って詩織の母親は玄関から家へと入っていた。
詩織は僕がピアノを辞めたことを言っていない。
僕は、自分の親にピアノを辞めるということを伝えた。母は残念そうだったが、父親は「お前がそう決めたらなら」と生真面目そうに言ったが、嬉しそうだった。
父は内心、僕がピアニストを目指し続けたらどうしようと不安に思っていたのかも知れない。父が祖父の会社を受け継いだように、僕にも自分の会社を受け継いで欲しかったのかも知れない。
詩織のお母さんから預かった弁当を詩織に渡さなきゃいけない、ということを思い出したのは昼休みだった。スクールバックから自分のお弁当を取り出す際に、詩織のお弁当箱もカバンの中に入っていた。
僕の弁当はいつもより温かかった。詩織の弁当からの熱。僕と詩織の弁当箱が互いに温め合っていたのだろう。
詩織のクラスに行ってみたが、詩織の姿は教室にはなかった。スマートフォンは自分の教室のカバンの中に入ったままだ。
詩織はどこにいるのだろう。詩織がいそうな場所。ピアノがある場所だろうか。音楽室だろうか。
だけど、音楽室は無人だった。音楽室の壁には名だたる作曲家の肖像画が並んでいた。モーツアルト、バッハ、ハイドン。高校の音楽室にかけられている肖像画も、ほとんど中学校の音楽室に架けてあったものと変わらない。
そして中学校の音楽室と同じように、音楽室にはグランドピアノがあった。黒光りした、丁寧に掃除されているピアノだ。
鍵、かかっていないんだ。僕は、詩織の弁当を楽譜棚の上に置き、ピアノの鍵盤蓋を開けた。88の鍵盤。
一差し指で僕は、鍵盤を一回押した。
音が響く。調律もしっかりとされているピアノだった。
僕は自然とピアノの前に置かれた椅子に座っていた。もう2週間以上、曲を弾いていないのに。
勝手に僕の両手がそっと鍵盤の前に置かれる。最初にこの指の配置は……ショパン「練習曲作品10第3番ホ長調」だ。僕がコンクールで落選した課題曲。
僕は、弾き始めてしまった。きっと、ピアノの椅子の高さが丁度良かったからだ。
「あの、演奏中に悪いんだけどさ」と突然声をかけられた。音に飲み込まれていた。びっくりして僕は顔を上げる。
音楽室の中に女の人が立っていた。うっすら茶色に染まった髪。耳にはピアス。明らかな校則違反だった。いつの間に音楽室に入ってきたのだろう。同級生のことを全部憶えたわけではないけれど、こんな同級生はいなかった。目立つから嫌でも目につく。
「す、すみません。勝手に弾いてしまって」と僕は鍵盤蓋を閉めようとする。
「あんた1年?」
「は、はい……」
「ふ~ん」と腕を組みながら僕に近づいて来た。
「さっきの『別れの曲』、ジャズ風にもう一回弾いてみて」
「え?」
「いいから弾いてみてよ」と彼女はそのまま腕を組んだままピアノの傍に立った。有無を言わさないような感じだ。
「ど、どうやって弾けばいいのですか? それに、譜面はどこに?」
「だからジャズ風にアレンジして弾いてみてって。楽譜があるはずないでしょ。早く弾いてよ、こっちは待ってるんだから」
「で、でも……」この人は何を待っているのだろう。
僕は曲のアレンジなんてしたことがない。当然だ。コンクールは、アレンジ曲を披露する発表会の場所じゃ無い。譜面通り弾いて演奏を競う場所だ。
「す、すみません。僕、弁当を届けなきゃならないんです」
「だったら今すぐ弾いてよ。つべこべ言ってないで」
「でも、ジャズ風にって、ジャズも知りませんし」僕はクラシック意外の曲をまともに聴いたことがなかった。
「もう、じゃあちょっとこっちに言って」と彼女は僕をピアノの椅子の端に座らせた。そして、椅子に残った3分の1のスペースに強引に座った。彼女と僕の肩が当たる。これじゃあ、左手でピアノを弾けない。うっすらと香水の匂いが漂ってきた。彼女のだろうか。
「私が左弾いてリズム作るから……」と言って、ピアノを弾き始めた。
だけど……これは、リズムも強弱がでたらめだ。4分の2拍子じゃない?
音符も違う、ホ長調で弾いてないじゃないか。これは、『別れの曲』じゃない。
「これに合わせるように右弾いて。じゃあ、行くわよ」と右横に座った彼女が言った。
「滅茶苦茶じゃないですか……」
「No~~No~~~。This is Jazz~」
なんで突然英語? 僕の知らない『練習曲作品10第3番』が始まる。いや、これは、練習曲作品10第3番ではない。下手くそに弾いた方がまだ『練習曲作品10第3番』だ。
「いつまでもぼぉっとしてないで入って来なよ。左だけじゃ成立しないよ~」
縦横無尽な左手。これにどうやって合わせるんだ。まるで、つむじ風に巻き上げられた校庭の砂のような音楽だ。わけが分からない。
春風で散っていく桜吹雪のようだ。掴み取ろうとしても、さらりと空中を舞って逃げていく桜の花びらのようだ。
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