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第十九話
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その後、リーネリアが作ってくれた料理がたくさんテーブルに並べられ、部屋いっぱいに美味しい香りが広がった。
待ちきれないというようにごくりと唾をのんだ優吾を見たリーネリアがにっこりと笑顔で食事を促す。
「――美味い!」
料理を食べた優吾の第一の感想だった。頭の中では、口に入った瞬間、肉がとろけるようで肉汁が口の中に溢れて――などと考えていたが、それら全てが集約された結果がこの一言だった。
あまりに美味しい食事に出会うと人は語彙力を失って黙ってしまう――まさに今の優吾がそれだった。
「うふふ、お口にあったようでよかったです。ちょうど、今日バフルのお肉を街で買ってきて下処理をしておいたんです。少し多めに買ったのでユーゴさんが来てくれてちょうどよかったです」
優吾の食べっぷりに優しく微笑みながらリーネリアが話している間も彼の手は止まらなかった。
いま優吾が食べているのは、バフルの肉を使ったステーキだ。
「バフルっていったらあれだよね? 赤身の美味しい」
地球で言うバッファローのような肉で、やや淡白な味わいだと言われている。
「そうです、さっぱりした味わいが特徴のお肉ですね」
ふわふわとほほ笑む彼女の答えに優吾は首をひねっていた。
「それにしては、こう肉汁が溢れてきて……すごく美味いんだけど不思議だなって。ソースが肉の味を上手く引き出してるのはわかった……でもほかにもあると思うんだよね」
考え込むような表情の優吾の指摘を聞いて、リーネリアは口元に手をあてて驚いていた。
「ユーゴさんすごいですね、まさか何口か食べただけでそこまで気づくなんて……そのとおりです、ソースに少しお肉の脂をいれることでうま味を出しています。それと、お肉自体にも少し下処理をしているんですが……」
話すのが楽しいという雰囲気でリーネリアがいきいきと語るのを優吾は食事の手を止めて聞き入り、ごくりと唾をのむ。
「……それは?」
そして、続きを促すが、そこでリーネリアは意地の悪い笑顔になって、内緒といわんばかりに人差し指をたてる。
「秘密です。ふふっ、さすがに料理のことは母に色々と教わった秘伝もあるのでおいそれとは秘密を教えられないです。でも、ユーゴさんはしっかり味わってくれるのですごく嬉しいです!」
愛らしく笑うリーネリアは優吾を助けた時の食事でも感じていたが、誰かが自分の料理を食べて美味しいと言ってくれるのがとても嬉しいことであることを思い出していた。
「そうかな? まあ秘密を教えてもらえないのは残念だけど、すごく美味しいからいいかな!」
彼女につられるようにからっと笑った優吾は再び食事を再開する。
「ユーゴさん、お代わりしますか?」
「もちろん!」
質問に対して優吾は笑顔で即答する。
ぱっと笑顔になったリーネリアは自分の食事には手をつけず、優吾のお代わりのステーキを用意するため再びキッチンへと向かって行った。
優吾が最初のステーキを食べ終わり手持ち無沙汰でいると、ほどなくして二枚目が焼きあがってテーブルへと運ばれてきた。
「お待たせしました!」
「やった……うん、これも美味い! でも、こっちはソースを変えたのかな?」
さっそく一口食べた優吾はすぐにソースの違いを指摘する。
「えっ、よくおわかりになりましたね。ベースは同じものを使っていて、少しだけアクセントに香辛料をいれたんですけど……そんなに明確な差にはなっていないと思うのですが……」
ドンピシャで優吾が言い当てたことにリーネリアは戸惑いと驚きを覚える。全く同じ味では飽きがきてしまうことを考えて、ほんの少しだけこっそりソースに手を加えていた。
「ちょっと香りが違うかなあって、でもこっちもすごくいいね! さっきのソースよりもこの肉にはあってるかも」
休むことなくガツガツと食べていく優吾を見たリーネリアは、言い当てられたことよりもその光景に笑顔になっていた。
「さて、私もいただきます」
料理中、放置されていた自分の食事に手をつけるリーネリア。もちろん、全て冷めきってしまっていたが、それでも誰かと食べる食事はそれすらも美味しいと感じさせていた。どの料理も美味しい美味しいといって食べてくれる優吾の存在に彼女もまた温かい気持ちを胸に抱いていた。
二人がのんびりと談笑しながら食事をしていると、優吾が不意に家の扉をじっと見つめていた。
「……どうかしました?」
それを疑問に思ったため、不思議そうな顔でリーネリアが質問する。
しかし、その疑問はすぐに解消される。
次の瞬間、家の扉が少し大きめにノックされたためだった。
「――あれ? こんな時間に誰ですかね? はーい、今でます」
彼女が意外そうにしているのは気になったが、優吾は気配の主に敵意がなかったため、リーネリアが出迎えに向かうのを止めなかった。
「はいはい――っ、あなたは!?」
「お久しぶりです。リーネリア様」
そこにいたのは鷹の獣人の男性だった。深々と礼儀正しくリーネリアに頭を下げてはいるが、互いの反応を見る限り、旧知の間柄であることがうかがえる。
「突然やってきて申し訳ありませんが、私とともに来ていただきます」
だが男の宣言は断言であり、リーネリアの反応を待たずに彼女の腕を掴んでいた。
「……ちょっと!」
それに対して非難の声をあげるリーネリア。腕を掴まれた痛みに嫌そうな表情を浮かべている。
「――そいつはないんじゃないかな?」
それと同時に、男の腕を優吾が掴んでいた。ギリギリと男の腕を掴む優吾に先程までの穏やかさはない。
先ほどまで椅子に腰かけていたはずだったが、一瞬の間に移動し二人の隣にいた。
「貴様……リーネリア様とどういう関係だ、そしてどういうつもりでこんなことをしている」
徐々に強まる力に眉をひそめた鷹の獣人の男性は優吾を強く睨み付け、詰問する。語気を荒げることがないが、その雰囲気からはひしひしと怒りの感情が伝わってくる。
「ユ、ユーゴさんは、大事なお客様です。失礼を働くことはダイヤさんでも許しませんよ!」
慌てたようにリーネリアがフォローをいれようとするが、ダイアは優吾から視線を動かさないでいる。
「どういうもこういうも、リーネリアは俺の命の恩人だ。そんな彼女の意思を確認もせずに連れて行かれそうになっている。だったら、それを邪魔するのは当然のことだろう」
ダイアの視線に怯むことなく淡々と優吾がそう言うと、そこから二人は睨み合う形になる。
そして、しばしの沈黙ののち、ため息をついたダイアは手を離す。リーネリアに被害がないのならと優吾もそれに合わせて掴んでいた手を放していた。
「――リーネリア様、先ほどは無礼を働き、失礼しました。ですが状況はお分かりだと思います。お戻り頂けますか?」
真剣な表情でダイアは改めてリーネリアに向き直り、質問した。先ほどまでの厳しさはなく、彼女を気遣うような眼差しだった。
「……ダイアさん、お断りします。私は母とともに暮らしてきました、そんな母はもうあそこに戻る必要はないから、この先は私の自由に暮らすようにと言っていました」
その視線を受けて先ほど掴まれた腕を抱えるように一瞬俯いたリーネリアは、決意を込めた表情で顔を上げると、きっぱりと自身の意思を伝える。
ダイアは彼女の回答を聞いて再び無言になるが、リーネリアの決意が固いことを感じ取ったため、すっと背を向ける。
「リーネリア様、それに客人の男、失礼した。だが、二人ともくれぐれも油断しないことだ」
首だけ少し振り返った最後の言葉は彼なりの忠告だったのか、そう言い残してダイアは家を出て行った。
待ちきれないというようにごくりと唾をのんだ優吾を見たリーネリアがにっこりと笑顔で食事を促す。
「――美味い!」
料理を食べた優吾の第一の感想だった。頭の中では、口に入った瞬間、肉がとろけるようで肉汁が口の中に溢れて――などと考えていたが、それら全てが集約された結果がこの一言だった。
あまりに美味しい食事に出会うと人は語彙力を失って黙ってしまう――まさに今の優吾がそれだった。
「うふふ、お口にあったようでよかったです。ちょうど、今日バフルのお肉を街で買ってきて下処理をしておいたんです。少し多めに買ったのでユーゴさんが来てくれてちょうどよかったです」
優吾の食べっぷりに優しく微笑みながらリーネリアが話している間も彼の手は止まらなかった。
いま優吾が食べているのは、バフルの肉を使ったステーキだ。
「バフルっていったらあれだよね? 赤身の美味しい」
地球で言うバッファローのような肉で、やや淡白な味わいだと言われている。
「そうです、さっぱりした味わいが特徴のお肉ですね」
ふわふわとほほ笑む彼女の答えに優吾は首をひねっていた。
「それにしては、こう肉汁が溢れてきて……すごく美味いんだけど不思議だなって。ソースが肉の味を上手く引き出してるのはわかった……でもほかにもあると思うんだよね」
考え込むような表情の優吾の指摘を聞いて、リーネリアは口元に手をあてて驚いていた。
「ユーゴさんすごいですね、まさか何口か食べただけでそこまで気づくなんて……そのとおりです、ソースに少しお肉の脂をいれることでうま味を出しています。それと、お肉自体にも少し下処理をしているんですが……」
話すのが楽しいという雰囲気でリーネリアがいきいきと語るのを優吾は食事の手を止めて聞き入り、ごくりと唾をのむ。
「……それは?」
そして、続きを促すが、そこでリーネリアは意地の悪い笑顔になって、内緒といわんばかりに人差し指をたてる。
「秘密です。ふふっ、さすがに料理のことは母に色々と教わった秘伝もあるのでおいそれとは秘密を教えられないです。でも、ユーゴさんはしっかり味わってくれるのですごく嬉しいです!」
愛らしく笑うリーネリアは優吾を助けた時の食事でも感じていたが、誰かが自分の料理を食べて美味しいと言ってくれるのがとても嬉しいことであることを思い出していた。
「そうかな? まあ秘密を教えてもらえないのは残念だけど、すごく美味しいからいいかな!」
彼女につられるようにからっと笑った優吾は再び食事を再開する。
「ユーゴさん、お代わりしますか?」
「もちろん!」
質問に対して優吾は笑顔で即答する。
ぱっと笑顔になったリーネリアは自分の食事には手をつけず、優吾のお代わりのステーキを用意するため再びキッチンへと向かって行った。
優吾が最初のステーキを食べ終わり手持ち無沙汰でいると、ほどなくして二枚目が焼きあがってテーブルへと運ばれてきた。
「お待たせしました!」
「やった……うん、これも美味い! でも、こっちはソースを変えたのかな?」
さっそく一口食べた優吾はすぐにソースの違いを指摘する。
「えっ、よくおわかりになりましたね。ベースは同じものを使っていて、少しだけアクセントに香辛料をいれたんですけど……そんなに明確な差にはなっていないと思うのですが……」
ドンピシャで優吾が言い当てたことにリーネリアは戸惑いと驚きを覚える。全く同じ味では飽きがきてしまうことを考えて、ほんの少しだけこっそりソースに手を加えていた。
「ちょっと香りが違うかなあって、でもこっちもすごくいいね! さっきのソースよりもこの肉にはあってるかも」
休むことなくガツガツと食べていく優吾を見たリーネリアは、言い当てられたことよりもその光景に笑顔になっていた。
「さて、私もいただきます」
料理中、放置されていた自分の食事に手をつけるリーネリア。もちろん、全て冷めきってしまっていたが、それでも誰かと食べる食事はそれすらも美味しいと感じさせていた。どの料理も美味しい美味しいといって食べてくれる優吾の存在に彼女もまた温かい気持ちを胸に抱いていた。
二人がのんびりと談笑しながら食事をしていると、優吾が不意に家の扉をじっと見つめていた。
「……どうかしました?」
それを疑問に思ったため、不思議そうな顔でリーネリアが質問する。
しかし、その疑問はすぐに解消される。
次の瞬間、家の扉が少し大きめにノックされたためだった。
「――あれ? こんな時間に誰ですかね? はーい、今でます」
彼女が意外そうにしているのは気になったが、優吾は気配の主に敵意がなかったため、リーネリアが出迎えに向かうのを止めなかった。
「はいはい――っ、あなたは!?」
「お久しぶりです。リーネリア様」
そこにいたのは鷹の獣人の男性だった。深々と礼儀正しくリーネリアに頭を下げてはいるが、互いの反応を見る限り、旧知の間柄であることがうかがえる。
「突然やってきて申し訳ありませんが、私とともに来ていただきます」
だが男の宣言は断言であり、リーネリアの反応を待たずに彼女の腕を掴んでいた。
「……ちょっと!」
それに対して非難の声をあげるリーネリア。腕を掴まれた痛みに嫌そうな表情を浮かべている。
「――そいつはないんじゃないかな?」
それと同時に、男の腕を優吾が掴んでいた。ギリギリと男の腕を掴む優吾に先程までの穏やかさはない。
先ほどまで椅子に腰かけていたはずだったが、一瞬の間に移動し二人の隣にいた。
「貴様……リーネリア様とどういう関係だ、そしてどういうつもりでこんなことをしている」
徐々に強まる力に眉をひそめた鷹の獣人の男性は優吾を強く睨み付け、詰問する。語気を荒げることがないが、その雰囲気からはひしひしと怒りの感情が伝わってくる。
「ユ、ユーゴさんは、大事なお客様です。失礼を働くことはダイヤさんでも許しませんよ!」
慌てたようにリーネリアがフォローをいれようとするが、ダイアは優吾から視線を動かさないでいる。
「どういうもこういうも、リーネリアは俺の命の恩人だ。そんな彼女の意思を確認もせずに連れて行かれそうになっている。だったら、それを邪魔するのは当然のことだろう」
ダイアの視線に怯むことなく淡々と優吾がそう言うと、そこから二人は睨み合う形になる。
そして、しばしの沈黙ののち、ため息をついたダイアは手を離す。リーネリアに被害がないのならと優吾もそれに合わせて掴んでいた手を放していた。
「――リーネリア様、先ほどは無礼を働き、失礼しました。ですが状況はお分かりだと思います。お戻り頂けますか?」
真剣な表情でダイアは改めてリーネリアに向き直り、質問した。先ほどまでの厳しさはなく、彼女を気遣うような眼差しだった。
「……ダイアさん、お断りします。私は母とともに暮らしてきました、そんな母はもうあそこに戻る必要はないから、この先は私の自由に暮らすようにと言っていました」
その視線を受けて先ほど掴まれた腕を抱えるように一瞬俯いたリーネリアは、決意を込めた表情で顔を上げると、きっぱりと自身の意思を伝える。
ダイアは彼女の回答を聞いて再び無言になるが、リーネリアの決意が固いことを感じ取ったため、すっと背を向ける。
「リーネリア様、それに客人の男、失礼した。だが、二人ともくれぐれも油断しないことだ」
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