10 / 30
第十話
しおりを挟む
成り行き上、獣人の子どもたちに魔術を教えることになった優吾だったが、魔術を広めることは前世でもやろうと思っていたことであったため、さほど悩まずに決断していた。
「じゃあ、自己紹介しますね。僕はビーア、熊の獣人です。よろしくお願いします」
「俺はワルファ、狼の獣人だ。よろしくな!」
「僕は猫の獣人のカッツです。よろしく」
子どもたちはそれぞれの名前と種族を順番に述べていく。
「ビーアにワルファにカッツだね。俺は人族の優吾。君たちに魔術を教えることになるけど、俺にも生活があるから一から十まで全部教えることはできない。だから、基礎的なことを伝えるからそれを各自が人に見られない場所で練習するように」
優しく言い聞かせるような優吾の言葉に子どもたちは素直に頷く。
「じゃあ、まずは魔力の練り方についてだね。――君たちは自分の中の魔力を感じたことはあるかい?」
優吾からの問いに三人は首を横に振っていた。
「なら、そこからだね。今から順番に君たちの中に俺の魔力を注入する……といっても少量だから安心してほしい。それが起爆剤になって君たちの身体に眠っている魔力を呼び覚ますはずだよ」
この手順は通常、魔法を習得する場合では絶対にありえない手順だった。そもそも魔法というものは元々才能があるものしか使えないという理解になっているためである。
「いくよ」
優吾はビーア、ワルファ、カッツの順番に魔力を流し込んでいく。
「わ、わわわ、なんだこれ!」
「なんか変な感じがする!」
「うーん、でも温かいような気もするね」
これは流しこまれた順番の反応だった。自分の中に直接不思議な感覚が流れ込んできたことで驚きと困惑に包まれているようだった。
「まずは、俺が流した魔力を常に意識しておくんだ。それが身体になじんだら次は君たちの魔力を呼び覚ますことになる。それがこれからすぐなのか、家に帰ってからなのか、寝て起きてからなのか、寝てる間なのかはそれぞれ異なるからね。まずは魔力が目覚めてからかな」
優吾は今日の指導はここまでだと立ち上がる。軽く服に着いた草を叩いて払っている。
「……えっ、終わり?」
あまりにあっけないため、ワルファが驚いて優吾に聞くが、彼はポンッとワルファの頭に手を置いた。
「今はそう思うかもしれないけど、帰ったらわかるはずさ……かなりきついよ。まあ、ゆっくりとやっていこう。明日元気だったら同じくらいの時間にここに集まって。それじゃあね」
あっさりと終わってしまったことに呆然とする三人を残して楽しげに笑った優吾は森の中へと戻って行った。
その日、三人は夜中ほぼ同時に魔力が覚醒し、結局その感覚のせいで朝まで寝られずに苦しむこととなり、優吾の言葉が正しかったことをそれぞれ身をもって実感することになる。
翌朝
子どもたちのことを心配しつつも、優吾は朝からポーション作りにいそしむことにする。
「さて、必要な材料も一通りそろってるから作り始めるかな」
早朝であり、まだ日が昇ったばかりだったが、優吾はひんやりとした空気が漂う外で材料の下準備を始めていた。
細かい道具類などは錬金術師の店で購入しており、それでも足りない場合は木を魔術で加工して作り出した。
「まずは、これとこれをすりつぶしてっと」
作業台も作っておいたため、その上で材料の加工を始めていく。その際にも魔術を使って、効率化を図っていた。
「次は蒸留水が必要だったな。魔術で出せばいいか」
魔法と違い、魔術は汎用性に富んでおり、少しずつ感覚を取り戻した手つきのおかげもあって作業はどんどん進んでいく。
「次にこれを全部鍋にぶち込んでっと」
材料が入って火にかけられた鍋の中身は匙でかき回すと次第に緑色になり、ぐつぐつと煮えていく。
「あとは、水分を足しながら煮込めば完了だな……」
想像通りにできていく中身に満足したように頷いた優吾は日用品で足りないものを片手間でいくつか作りながら、鍋に随時水を足していく。
そんなこんなで一時間ほど経過したところで鍋の中身を覗く。
「うん、確かこんな色だったな」
匙で掬うと濃い緑色をしており、お世辞にも強力なポーションには見えなかったが、優吾はそれを布に乗せて水分だけを別の鍋に分けていく。
「うん、これで大丈夫だな。効果も……ちゃんとポーションになってる。あとは、これに加水して薄めれば完了だね」
鑑定魔術をかけて確認しつつ、さらに水分を加え、程よいところで店で買った小瓶にわけていく。
優吾が作ったそのままを使ってしまっては強力すぎるため、あえて薄めることでそれをごまかしていた。
「今日はこれを売りに行って、帰りに彼らの修行ってところかな」
予定を決めると優吾はできあがったポーションに蓋をしてカバンにつめ、出かける準備を始めた。
街に辿りついた優吾は真っすぐ錬金術師キセラの店を目指す。
扉を開けて中に入ると今日もキセラがカウンターの向こうで店番をしていた。
「はい、いらっしゃい。おや、あんた今日も来たのかい。今日も買い物?」
「いや、今日はこれを買い取ってもらいたくてきました」
緩く首を横に振った優吾はカウンターの上に取り出したポーションを乗せる。
「どれどれ」
早速作ってきたんだろうとキセラはそれを手にとって鑑定していく。
「これは蓋をあけて中を見てもいいかい?」
「もちろん」
にっこりとほほ笑む優吾の返事を受けたキセラは蓋をあけて、一滴指の先に垂らす。
「ふむ、綺麗だね。効果のほうは……――これは!」
簡易的なものではあったが、鑑定能力を持っているキセラは優吾のポーションの効果に大きく目を見開いて驚く。
「――あんた、これを一体どこで手に入れたんだい?」
「えーっと、自分が作ってきたんですけど何かまずかったですか?」
あまりに鋭いキセラの目線に、薄めたのがまずかったのか、昔の作り方だったのがまずかったのかと内心ドキドキしながら優吾は返事を返した。
「いいや、これはすごくいいものだよ。これならあたしが作ったものよりも高い値段をつけられるさ! ……しかし、これをあんたがねえ……人は見かけによらないもんだね。他にも在庫はあるのかい? 良ければ全部買い取らせてもらうよっ」
キセラが思っていた以上に食いついてきたため、優吾は戸惑いつつも作ってきたポーションを全て取り出した。
「こんなに! これだけのものをこれだけの数一晩で作ってくるなんてあんた一体……いや、詮索は野暮だね。とりあえずあんたが持ってきたポーション十五本全て買い取らせてもらうよ。銀貨十五枚でどうだい?」
優吾は適正な価格なのかわからなかったが、全ての在庫が一掃できるので、ただただ頷いた。実際には通常のポーションよりもかなり高い値段での買取だったため、知らず知らずのうちに優吾は大儲けしていた。
その金で再び瓶や材料を購入していく。
「また持ってきてくれたら買い取るよ」
いいものを手に入れてホクホク顔のキセラは優吾が持ってきたポーションに商機を見出していた。
「じゃあ、自己紹介しますね。僕はビーア、熊の獣人です。よろしくお願いします」
「俺はワルファ、狼の獣人だ。よろしくな!」
「僕は猫の獣人のカッツです。よろしく」
子どもたちはそれぞれの名前と種族を順番に述べていく。
「ビーアにワルファにカッツだね。俺は人族の優吾。君たちに魔術を教えることになるけど、俺にも生活があるから一から十まで全部教えることはできない。だから、基礎的なことを伝えるからそれを各自が人に見られない場所で練習するように」
優しく言い聞かせるような優吾の言葉に子どもたちは素直に頷く。
「じゃあ、まずは魔力の練り方についてだね。――君たちは自分の中の魔力を感じたことはあるかい?」
優吾からの問いに三人は首を横に振っていた。
「なら、そこからだね。今から順番に君たちの中に俺の魔力を注入する……といっても少量だから安心してほしい。それが起爆剤になって君たちの身体に眠っている魔力を呼び覚ますはずだよ」
この手順は通常、魔法を習得する場合では絶対にありえない手順だった。そもそも魔法というものは元々才能があるものしか使えないという理解になっているためである。
「いくよ」
優吾はビーア、ワルファ、カッツの順番に魔力を流し込んでいく。
「わ、わわわ、なんだこれ!」
「なんか変な感じがする!」
「うーん、でも温かいような気もするね」
これは流しこまれた順番の反応だった。自分の中に直接不思議な感覚が流れ込んできたことで驚きと困惑に包まれているようだった。
「まずは、俺が流した魔力を常に意識しておくんだ。それが身体になじんだら次は君たちの魔力を呼び覚ますことになる。それがこれからすぐなのか、家に帰ってからなのか、寝て起きてからなのか、寝てる間なのかはそれぞれ異なるからね。まずは魔力が目覚めてからかな」
優吾は今日の指導はここまでだと立ち上がる。軽く服に着いた草を叩いて払っている。
「……えっ、終わり?」
あまりにあっけないため、ワルファが驚いて優吾に聞くが、彼はポンッとワルファの頭に手を置いた。
「今はそう思うかもしれないけど、帰ったらわかるはずさ……かなりきついよ。まあ、ゆっくりとやっていこう。明日元気だったら同じくらいの時間にここに集まって。それじゃあね」
あっさりと終わってしまったことに呆然とする三人を残して楽しげに笑った優吾は森の中へと戻って行った。
その日、三人は夜中ほぼ同時に魔力が覚醒し、結局その感覚のせいで朝まで寝られずに苦しむこととなり、優吾の言葉が正しかったことをそれぞれ身をもって実感することになる。
翌朝
子どもたちのことを心配しつつも、優吾は朝からポーション作りにいそしむことにする。
「さて、必要な材料も一通りそろってるから作り始めるかな」
早朝であり、まだ日が昇ったばかりだったが、優吾はひんやりとした空気が漂う外で材料の下準備を始めていた。
細かい道具類などは錬金術師の店で購入しており、それでも足りない場合は木を魔術で加工して作り出した。
「まずは、これとこれをすりつぶしてっと」
作業台も作っておいたため、その上で材料の加工を始めていく。その際にも魔術を使って、効率化を図っていた。
「次は蒸留水が必要だったな。魔術で出せばいいか」
魔法と違い、魔術は汎用性に富んでおり、少しずつ感覚を取り戻した手つきのおかげもあって作業はどんどん進んでいく。
「次にこれを全部鍋にぶち込んでっと」
材料が入って火にかけられた鍋の中身は匙でかき回すと次第に緑色になり、ぐつぐつと煮えていく。
「あとは、水分を足しながら煮込めば完了だな……」
想像通りにできていく中身に満足したように頷いた優吾は日用品で足りないものを片手間でいくつか作りながら、鍋に随時水を足していく。
そんなこんなで一時間ほど経過したところで鍋の中身を覗く。
「うん、確かこんな色だったな」
匙で掬うと濃い緑色をしており、お世辞にも強力なポーションには見えなかったが、優吾はそれを布に乗せて水分だけを別の鍋に分けていく。
「うん、これで大丈夫だな。効果も……ちゃんとポーションになってる。あとは、これに加水して薄めれば完了だね」
鑑定魔術をかけて確認しつつ、さらに水分を加え、程よいところで店で買った小瓶にわけていく。
優吾が作ったそのままを使ってしまっては強力すぎるため、あえて薄めることでそれをごまかしていた。
「今日はこれを売りに行って、帰りに彼らの修行ってところかな」
予定を決めると優吾はできあがったポーションに蓋をしてカバンにつめ、出かける準備を始めた。
街に辿りついた優吾は真っすぐ錬金術師キセラの店を目指す。
扉を開けて中に入ると今日もキセラがカウンターの向こうで店番をしていた。
「はい、いらっしゃい。おや、あんた今日も来たのかい。今日も買い物?」
「いや、今日はこれを買い取ってもらいたくてきました」
緩く首を横に振った優吾はカウンターの上に取り出したポーションを乗せる。
「どれどれ」
早速作ってきたんだろうとキセラはそれを手にとって鑑定していく。
「これは蓋をあけて中を見てもいいかい?」
「もちろん」
にっこりとほほ笑む優吾の返事を受けたキセラは蓋をあけて、一滴指の先に垂らす。
「ふむ、綺麗だね。効果のほうは……――これは!」
簡易的なものではあったが、鑑定能力を持っているキセラは優吾のポーションの効果に大きく目を見開いて驚く。
「――あんた、これを一体どこで手に入れたんだい?」
「えーっと、自分が作ってきたんですけど何かまずかったですか?」
あまりに鋭いキセラの目線に、薄めたのがまずかったのか、昔の作り方だったのがまずかったのかと内心ドキドキしながら優吾は返事を返した。
「いいや、これはすごくいいものだよ。これならあたしが作ったものよりも高い値段をつけられるさ! ……しかし、これをあんたがねえ……人は見かけによらないもんだね。他にも在庫はあるのかい? 良ければ全部買い取らせてもらうよっ」
キセラが思っていた以上に食いついてきたため、優吾は戸惑いつつも作ってきたポーションを全て取り出した。
「こんなに! これだけのものをこれだけの数一晩で作ってくるなんてあんた一体……いや、詮索は野暮だね。とりあえずあんたが持ってきたポーション十五本全て買い取らせてもらうよ。銀貨十五枚でどうだい?」
優吾は適正な価格なのかわからなかったが、全ての在庫が一掃できるので、ただただ頷いた。実際には通常のポーションよりもかなり高い値段での買取だったため、知らず知らずのうちに優吾は大儲けしていた。
その金で再び瓶や材料を購入していく。
「また持ってきてくれたら買い取るよ」
いいものを手に入れてホクホク顔のキセラは優吾が持ってきたポーションに商機を見出していた。
1
お気に入りに追加
1,969
あなたにおすすめの小説

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m

前世の記憶さん。こんにちは。
満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。
周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。
主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。
恋愛は当分先に入れる予定です。
主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです!
小説になろう様にも掲載しています。

聖女の娘に転生したのに、色々とハードな人生です。
みちこ
ファンタジー
乙女ゲームのヒロインの娘に転生した主人公、ヒロインの娘なら幸せな暮らしが待ってると思ったけど、実際は親から放置されて孤独な生活が待っていた。

元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる