22 / 49
第二十二話
しおりを挟む
出かける準備ができた二人は、互いのベッドに座ってこれからの予定について話し合う。
「と、その前にそれどうする?」
そう言ってリツが指さしたのはセシリアが両腕につけたままの腕輪だった。
彼女が寝た時に効果を切ってあるため、今はただ少し綺麗な装飾具の腕輪が彼女の腕で輝いている。
(でかけるとなると、効果発動したままだときついだろうからなあ……)
途中で魔力切れを起こして倒れても困るだろうし、街を見て回るのに意識が腕輪に向いてしまう可能性が高い。
「そう、ですね……それでは、買い物などが終わってからでも構いませんか? 外で倒れてしまうのはリツさんにご迷惑をおかけしてしまうので……」
彼が言いたいことを察したセシリアは申し訳なさそうな表情でそんな提案をする。
「あぁ、別に気にしなくてもいいけど、さすがに外だと安心して修業に集中できないからそうしようか。まずはセシリアの装備を買わないと」
(街の近くで見た装備だとちょっとアンバランスだったからなあ……)
最初出会った時のセシリアは背伸びをしたように鎧を身にまとっていた。
リツは今から彼女に合った装備は何か考えている。
ベイクたちから逃げるように着の身着のまま旅に出たため、少しラフな商家の娘風のセシリアはじっとリツに見られて恥ずかしそうに身をよじらせる。
「え、えっと、その、言いづらいのですが、手持ちのお金がそんなになくて、ですね……いえ、でも持ちだしていただいた荷物を処分すればなんとかなるかもしれません……!」
彼女は更に申し訳なさそうな顔で、装備を買うのも難しい現状を説明する。
「うーん、そうだなあお金なら俺が出すっていうのはきっと気にするだろうから……稼ぐか」
「稼ぐ、ですか?」
これまで貴族として過ごしてきたセシリアには、なんの後ろ盾もない自分がどうやってお金を稼いでいけばいいのか検討もつかなかった。
目を何度かぱちぱちと瞬きさせ、驚いている。
「そう、金を稼ぐとなると商売をするか、労働力を提供するか、アイデアをだすか、なんて色々あると思うんだけど……色々な問題を一度に解決しておこうと思って」
稼ぐと口にした時点で、このやり方を選ぼうと思っていたリツはニコニコしている。
(我ながらいいアイデアだな。これなら……)
「その、問題というのは、例えば私の強さとかでしょうか?」
彼女が一番に思いついたのは、修業の必要がある自分自身についてだった。
「それも一つ、あとはさっきも言ったように金の問題。それと、俺の身分証の問題だな。この先もここをはじめとしていろんな街に出入りするにあたって、身分証がないというのは不便極まりない」
正確には持っていないこともなかったが、それは収納してある中にある勇者としても身分証である。
それはさすがに古すぎるのと、勇者ではない現在は不審に思われてしまうため、使えない。
「なるほどです。ということは、どこかのギルドに所属するということですね」
この世界では、大体の場合、特定の街に産まれるか、貴族になるか、ギルドに所属することで身分証を持つことができる。
「正解、ただ錬金術ギルドとか、テイマーギルドとか、魔導士ギルドなんかに所属しても金を稼ぐという問題は解決できない。となると……」
残っているギルドが今回の目的になる。
「冒険者ギルドですね。確かに、あそこならば身分証、お金、それと私の修業に持ってこいですね!」
戦闘系の依頼を受けることもできるため、戦闘の実戦訓練が行えるのは経験として大きい。
手を合わせて名案だとセシリアは笑顔で頷いていた。
「というわけで、食事と装備品の購入と冒険者ギルドの登録が今日の目的としよう。登録して、いい依頼があったらそれを受ける。でもって、魔王の情報は手に入ったらいいね、くらいで行こう」
まずはセシリアの実力を高める――それが今は第一優先である。
下手に気負いすぎても良くないため、リツはあえて小さな目標を立てていく。
「わかりました!」
リツには考えがある、と彼女は理解しており、彼の提案に反対するつもりはなかった。
「それじゃ、早速しゅっぱーつ!」
わざと明るい声で言うと、釣られるように笑ったセシリアと一緒にリツは部屋を出て行った。
「へー、商業都市っていうだけあって人も多いし、色々な店があるんだなあ……」
昨日は色々見て回る余裕なく食事をとり、すぐに宿に入ったため改めてゆっくりと見て回って感じた街の賑わいに、リツは感心していた。
ちょうど昼に差し掛かろうという頃合いで、街にはたくさんの人が行きかっていた。
緊迫した雰囲気は一切なく、心地よい喧騒に包まれた明るい街並みが広がっていた。
商業都市とあって、多種多様なお店が商店街のように並んでおり、楽しく会話しながら買い物を楽しんでいる様子がうかがえる。
「ですです。店も大きな店から、小さいけど細かい物を専門に扱っている店など色々あるんですよ! 私も両親が健在の頃に何度か連れてきてもらいました」
そう口にする彼女の表情に悲しみはなく、大事な思い出の一つを話しているという様子である。
「なるほどねえ、種族も多彩だ……」
(人族がやはり一番多いな。獣人の姿もチラホラ……エルフは、いないか。竜人もいないな。ドワーフは、あの店の店主はそうっぽいな。魔族もいないようだ)
五百年前との違いを感じ取ったリツは、どれくらい世界が変わっているのかを少しずつ探っている。
「この街は商業都市なので、多くの種族が出入りをしているみたいです。ただ、エルフなどはこの大陸ではあまり見かけませんね。東の大陸に世界樹があるので、そちらに多いと思います」
セシリアはリツがキョロキョロしているのと、表情の変化から、ここにいない種族について知りたいのかもしれないと予想して説明していく。
貴族令嬢として一般常識の中にこの世界の人口の分布もあった。その知識を披露する。
「あー、確かに。あいつらはあんまり大陸から出たがらないからか……なるほどな。それなら、納得だ。さて、とりあえずは飯ということであそこに入ろうか」
五百年前のエルフたちを思い出しながら頷いたリツは昨日も立ち寄った例の店を選択する。
「あ、いいですね! 昨日、すごく美味しかったですし、店長さんもウェイトレスさんも良い方でした!」
セシリアは嬉しそうに手を合わせて笑顔になる。昨日の料理を思い出して、楽しみになっていた。
「それじゃ、朝飯……というには時間が遅いか。昼食はあの店で、客が少なければ街のことも色々聞いてみよう。宿以外にも武器屋なんかの情報も手に入るかもしれない。あとは、女将さんのことについても話してみるか」
そう口にしたリツはあの店長の表情が大きく崩れるのを予想してニヤニヤと笑っている。
「もう、リツさん。そんな風に笑ってはダメですよ? ちゃんとあったことを話して、あとはちゃんと店長さんの紹介ってことも言ったと言うくらいですから」
リツをたしなめるようにきゅっと口を尖らせたセシリアはからかうつもりなどはなく、ただ幸せな結末に向かえばいいなと、店長と女将の進展を楽しみにしていた。
「と、その前にそれどうする?」
そう言ってリツが指さしたのはセシリアが両腕につけたままの腕輪だった。
彼女が寝た時に効果を切ってあるため、今はただ少し綺麗な装飾具の腕輪が彼女の腕で輝いている。
(でかけるとなると、効果発動したままだときついだろうからなあ……)
途中で魔力切れを起こして倒れても困るだろうし、街を見て回るのに意識が腕輪に向いてしまう可能性が高い。
「そう、ですね……それでは、買い物などが終わってからでも構いませんか? 外で倒れてしまうのはリツさんにご迷惑をおかけしてしまうので……」
彼が言いたいことを察したセシリアは申し訳なさそうな表情でそんな提案をする。
「あぁ、別に気にしなくてもいいけど、さすがに外だと安心して修業に集中できないからそうしようか。まずはセシリアの装備を買わないと」
(街の近くで見た装備だとちょっとアンバランスだったからなあ……)
最初出会った時のセシリアは背伸びをしたように鎧を身にまとっていた。
リツは今から彼女に合った装備は何か考えている。
ベイクたちから逃げるように着の身着のまま旅に出たため、少しラフな商家の娘風のセシリアはじっとリツに見られて恥ずかしそうに身をよじらせる。
「え、えっと、その、言いづらいのですが、手持ちのお金がそんなになくて、ですね……いえ、でも持ちだしていただいた荷物を処分すればなんとかなるかもしれません……!」
彼女は更に申し訳なさそうな顔で、装備を買うのも難しい現状を説明する。
「うーん、そうだなあお金なら俺が出すっていうのはきっと気にするだろうから……稼ぐか」
「稼ぐ、ですか?」
これまで貴族として過ごしてきたセシリアには、なんの後ろ盾もない自分がどうやってお金を稼いでいけばいいのか検討もつかなかった。
目を何度かぱちぱちと瞬きさせ、驚いている。
「そう、金を稼ぐとなると商売をするか、労働力を提供するか、アイデアをだすか、なんて色々あると思うんだけど……色々な問題を一度に解決しておこうと思って」
稼ぐと口にした時点で、このやり方を選ぼうと思っていたリツはニコニコしている。
(我ながらいいアイデアだな。これなら……)
「その、問題というのは、例えば私の強さとかでしょうか?」
彼女が一番に思いついたのは、修業の必要がある自分自身についてだった。
「それも一つ、あとはさっきも言ったように金の問題。それと、俺の身分証の問題だな。この先もここをはじめとしていろんな街に出入りするにあたって、身分証がないというのは不便極まりない」
正確には持っていないこともなかったが、それは収納してある中にある勇者としても身分証である。
それはさすがに古すぎるのと、勇者ではない現在は不審に思われてしまうため、使えない。
「なるほどです。ということは、どこかのギルドに所属するということですね」
この世界では、大体の場合、特定の街に産まれるか、貴族になるか、ギルドに所属することで身分証を持つことができる。
「正解、ただ錬金術ギルドとか、テイマーギルドとか、魔導士ギルドなんかに所属しても金を稼ぐという問題は解決できない。となると……」
残っているギルドが今回の目的になる。
「冒険者ギルドですね。確かに、あそこならば身分証、お金、それと私の修業に持ってこいですね!」
戦闘系の依頼を受けることもできるため、戦闘の実戦訓練が行えるのは経験として大きい。
手を合わせて名案だとセシリアは笑顔で頷いていた。
「というわけで、食事と装備品の購入と冒険者ギルドの登録が今日の目的としよう。登録して、いい依頼があったらそれを受ける。でもって、魔王の情報は手に入ったらいいね、くらいで行こう」
まずはセシリアの実力を高める――それが今は第一優先である。
下手に気負いすぎても良くないため、リツはあえて小さな目標を立てていく。
「わかりました!」
リツには考えがある、と彼女は理解しており、彼の提案に反対するつもりはなかった。
「それじゃ、早速しゅっぱーつ!」
わざと明るい声で言うと、釣られるように笑ったセシリアと一緒にリツは部屋を出て行った。
「へー、商業都市っていうだけあって人も多いし、色々な店があるんだなあ……」
昨日は色々見て回る余裕なく食事をとり、すぐに宿に入ったため改めてゆっくりと見て回って感じた街の賑わいに、リツは感心していた。
ちょうど昼に差し掛かろうという頃合いで、街にはたくさんの人が行きかっていた。
緊迫した雰囲気は一切なく、心地よい喧騒に包まれた明るい街並みが広がっていた。
商業都市とあって、多種多様なお店が商店街のように並んでおり、楽しく会話しながら買い物を楽しんでいる様子がうかがえる。
「ですです。店も大きな店から、小さいけど細かい物を専門に扱っている店など色々あるんですよ! 私も両親が健在の頃に何度か連れてきてもらいました」
そう口にする彼女の表情に悲しみはなく、大事な思い出の一つを話しているという様子である。
「なるほどねえ、種族も多彩だ……」
(人族がやはり一番多いな。獣人の姿もチラホラ……エルフは、いないか。竜人もいないな。ドワーフは、あの店の店主はそうっぽいな。魔族もいないようだ)
五百年前との違いを感じ取ったリツは、どれくらい世界が変わっているのかを少しずつ探っている。
「この街は商業都市なので、多くの種族が出入りをしているみたいです。ただ、エルフなどはこの大陸ではあまり見かけませんね。東の大陸に世界樹があるので、そちらに多いと思います」
セシリアはリツがキョロキョロしているのと、表情の変化から、ここにいない種族について知りたいのかもしれないと予想して説明していく。
貴族令嬢として一般常識の中にこの世界の人口の分布もあった。その知識を披露する。
「あー、確かに。あいつらはあんまり大陸から出たがらないからか……なるほどな。それなら、納得だ。さて、とりあえずは飯ということであそこに入ろうか」
五百年前のエルフたちを思い出しながら頷いたリツは昨日も立ち寄った例の店を選択する。
「あ、いいですね! 昨日、すごく美味しかったですし、店長さんもウェイトレスさんも良い方でした!」
セシリアは嬉しそうに手を合わせて笑顔になる。昨日の料理を思い出して、楽しみになっていた。
「それじゃ、朝飯……というには時間が遅いか。昼食はあの店で、客が少なければ街のことも色々聞いてみよう。宿以外にも武器屋なんかの情報も手に入るかもしれない。あとは、女将さんのことについても話してみるか」
そう口にしたリツはあの店長の表情が大きく崩れるのを予想してニヤニヤと笑っている。
「もう、リツさん。そんな風に笑ってはダメですよ? ちゃんとあったことを話して、あとはちゃんと店長さんの紹介ってことも言ったと言うくらいですから」
リツをたしなめるようにきゅっと口を尖らせたセシリアはからかうつもりなどはなく、ただ幸せな結末に向かえばいいなと、店長と女将の進展を楽しみにしていた。
20
お気に入りに追加
2,504
あなたにおすすめの小説
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!
アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。
->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました!
ーーーー
ヤンキーが勇者として召喚された。
社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。
巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。
そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。
ほのぼのライフを目指してます。
設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。
6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる