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確かに、自分達は罪を『犯しそうになった』のかも知れない。
「してない、よ・・セックスなんて、してない・・」
首を振って懇願するが、レッドは冷たい目でルシカを見下ろすだけだった。
「それでも、『誘った』のはお前だ。テオはもう罰を受けた。お前も、罪から逃げてはいけない」
レッドの大きな手が、ルシカを慰めるように頭を撫でた。
レッドの手が、やさしくルシカの髪を梳く。
優しく、優しく、頭を、髪を、撫でられる。
けれど、恐くて、仕方がなかった。
手足を椅子に括り付けられ、これから、何をされるのか検討もつかない。
「何する気・・?」
「簡単な事だよ。ここで、私を受け入れてくれればいい」
椅子の座面が下に抜け落ち、晒け出されたルシカの足の間を、レッドの手が弄る。
服の上から股の間を探られ、力の無い性器をレッドの手に鷲掴みにされ、ルシカは盛大に溜め息を吐き、ビクビクと肩を痙攣させた。
金の椅子に跨がされたルシカは、その上で服を切り裂かれた。
椅子は天井からワイヤーで釣り上げられ、ハンモックのように揺れた。
座面が無くなった分、腰が下へとずり落ちてしまう。
そこへ、レッドはベルトを張る。
丁度、尻が落ちてしまう場所にベルトをしたが、その真ん中には、木で出来た張り型が固定されていた。
レッドは椅子の背もたれを少し起こし、水差しに入れたオイルをルシカの性器の上へと垂らした。
「んんん・・・っ」
花の匂いのように、少し甘い匂いがする。
オイルはゆっくり肉茎を下へと伝い、子種の袋の間から尻肉の狭間へと落ちていく。
オイルの感触に身悶え、体を揺すると雄の形を模した張り型が、ルシカの蕾を貫く。
「ヤッ・・イヤ・・あ、ああ・・っ」
嫌だと体を捩れば捩る程、張り型がルシカを襲った。
その痴態のすぐ横で、レッドは、真っ赤に熟れたルシカの屹立を手の中に包み、ルシカのよく日焼けした肌に唇を落とした。
さっきまで小さかったルシカの乳首は、何度かレッドの唇に吸われたせいで硬くなり、赤い実を膨らませていた。
レッドが、パンパンに張り詰めたルシカの肉茎を扱きながら、同時に胸の尖りを吸ってやると、ルシカは甘い刺激に喘ぎ声を上げて、腰を振って身悶えた。
レッドが手を止めれば、次の瞬間には、ルシカの体から力が抜け落ち、自重で、また少し体内に張り型が潜り込んでいく。
「まだ半分だ。どうやら、本当に処女だったみたいだな」
レッドの言葉に、ルシカは涙の滲む重い瞼を開けた。
疑いが晴れたなら、解放して欲しい。
そんな期待を込めて、ルシカはレッドの顔を見上げると、レッドは再びオイルを手にルシカの勃起を擦り始めた。
「や、だ!!・・お願い・・っもう、やめ、て・・っ!」
「こんなに、気持ち良さそうなのに?イキたくて、出したくて、こんなに濡れてるのに、やめて欲しいなんて・・ルシカは、マゾの気でもあるのかな・・?」
ニタリと笑い、レッドが指先に力を込めた。
先端を親指の腹でギュッと掴まれ、ゾクゾクと射精感がルシカの中で競り上がる。
それは、もう何度目かに味わう地獄だ。
イキたい・・っ
出したい・・!
ルシカは絶頂を目の前にして、あと少しのところで、レッドの手から放り出された。
全身の血が、それを求めて、体の中心へと集まっているのに、あと一歩のところで見放されてしまう。
体を抑え付けられている自分では、どうしても達する事が叶わず、涙ばかりが目尻に溜まる。
「やだ・・もう、やだ・・」
そうして、気力も体力も奪われ、全身から脱力すると、もう感覚もあやふやな場所に当てられた硬い楔が、少しずつ自分の中を犯していく。
それがどんな形をしていて、どのくらいの大きさなのかも、わからない。
ただ、ただ、ひたすらにレッドから与えられる快楽を受け入れ、体の中に張り型を入れる。
もう、自分の体がどうなっているのか、わからなかった。
終りの無い責め苦に、ついにルシカの体が堪え切れなくなり、切っ先から精液が溢れ出す。
白濁混じりの粘液が、勢いもなく蜜口から溢れ出て、張り詰めた勃起を伝って滴り落ちていった。
「こら、ルシカ、勝手に出すな。私がいいと言うまで我慢しろ。しょうがない奴だな・・」
溜め息混じりに、レッドが立ち上がる。
半分、気を失っているルシカの椅子の背もたれを、少しだけ起こす。
固定された体が、ズルッと背もたれを滑り、座面に付けたベルトの上へと体重が掛かった。
「ア、ん・・」
背中を仰け反らせたルシカが、手足の指先を突っ張らせ、今度こそ真っ白な飛沫を上げる。
「上手だ」
レッドは、ルシカの尻の下のベルトに手を伸ばし、張り型が殆どルシカの中に埋まったのを確認すると、それを揺らして動かした。
「ン、ンーーー、ア、アアッだめ、ヤダ・・っ」
長い時間を掛けて開かせた肉壷は、張り型の形に開き、型を抜いてもすぐには閉じない。
何度か下から押し込むように前後させ、ルシカが最後の一滴を放つまで、それでルシカの中を掻き回した。
時折、ビクビクと張り型を咥えている中が締まる感じがして、その中を無理やり抜き差しすると、ルシカは首を仰け反らせて足を突っ張った。
洗い息を吐きながら、自分の肩に頭を凭れさせ、全身からダラリと力が抜けたルシカを、レッドは上から見下ろした。
若く美しい青年に、成長した。
あの頃は、自分も若かった。
変に、自分に自信があった。
若さ所以か、何でも出来ると、世界中を見て回った。
金に物を言わせ、人をかしずかせる事も平気でした。
それが、全て過ちだとは思っていない。
だが、後悔していない訳ではない。
自分は世界から見たら、小さな国の王子で、崇められているのは自国の中だけ。
世界に出れば、誰も自分の事など知らないのだ。
そんな時だった。
酔った勢いもある。
護衛のテオを連れて、賭けサッカーを見に行くと、そこには天使のように美しい少年が小さな体を、大人の間に潜り込ませて戦っていた。
長い黒髪に、褐色の肌。
灰緑色に輝く、宝石のような大きな瞳。
そして、突出した運動能力。
誰の目が見ても、彼は、こんな場所にいるべき人間ではなかった。
その瞬間、全ては、この時のためにあったのだと悟った。
ルシカを、陽の当たる場所へ引き上げる。
その手助けが出来るのは、自分だけだった。
もう、それから8年になる。
ずっと、このまま、名も名乗らず、姿も見せず、見守っていくつもりだった。
彼の輝きが美し過ぎて、眩し過ぎて、自分の手で汚したくなどなかった。
それをーーー
テオが・・・
レッドの目の前には、今、射精を終えたばかりのルシカの充血した肉茎が揺れていた。
下腹はオイルと粘液に塗れ、白濁は胸まで達していた。
「ルシカ・・」
レッドは、ルシカの上に覆い被さり、胸に飛び散った蜜を口に含んだ。
「・・ハッ、や・・レッド」
薄目を開けたルシカに呼ばれ、レッドは唇を噛み締めた。
「レッド、嫌、だ・・。ヤメて・・レッド・・、お願い、レッド・・」
繰り返し自分を呼ぶ、ルシカの甘い声に、レッドは身震いした。
これで、本当にヤメて欲しいって言ってるって、・・信じられるか・・?
もし、今、手枷を外したら、ルシカの手は自分を抱き締めるだろうか。
テオを求めたように、自分の背中をこの掌で抱いてくれるだろうか。
「ルシカ・・、寂しい時は、私が一緒に寝てあげるよ・・だから・・」
だから、私を受け入れてくれーーーー
きっと、一つのベッドに入ってしまったら、私はお前を自分のものにしないではいられない。
壊したくなんかないのに、きっと、深く求めてしまう。
ベルトを取り払った場所へ、レッドは自分の欲棒を宛てがった。
張り型よりも厚く太いものが、入り口に押し付けただけで、クチュリと柔らかな緋肉が割れて中へと潜り込む。
「アツイッ!アツイよ・・っ中が、熱い・・!!」
「ああ、すごく熱いな・・ルシカ、もっと奥まで入れさせてくれ」
一旦沈めたものを、引き上げ、もう一度沈めると、ルシカの中はそれを待ち望んでいたようにレッドの熱に吸付いてくる。
「お、っきいッッ・・オッキイ、の、ダ・・メ」
呂律が回らない口調で、半分瞼の落ちた目で、ルシカがレッドを見つめる。
「だめ?気持ちイイの間違いだろ?」
言うと同時に、右膝の裏を高く抱え、小刻みに抜き差ししていた欲棒を、一気に奥まで突き入れた。
「アアアアアアーーーーーッッ・・・ッ」
狭い肉壺の中を雄の肉塊で押し拓き、まだ何も知らない柔らかな肉襞の狭間をミシミシと貫いた。
「イッタ、か?」
強烈に引き絞られる快感に、達しそうになるのをレッドが堪えていると、自分の下では、ルシカが短い間隔で飛沫を上げていた。
「イ・・っちゃっ、た・・」
「気持ちイイか?」
「きもち、イイ、すごい、イイ・・中が、熱くて・・融け、ちゃう・・レッド、レッド・・融けないで・・」
「お前、わざと言って・・」
言掛けて、ルシカがそんな事をわざと言う訳がないという事を、彼を犯している自分が一番わかっている事に気付く。
ルシカが処女だという事は、張り型が入らない時点で実証済み、だった。
つまり、ルシカは、初めて犯されたレッドのモノで中を突かれて、達したという事になる。
しかも、半ば意識を失う程の快楽漬け。
これは、素質があった・・どころでは無い。
育ててはいけない快楽の芽を、自分が芽吹かせてしまったのではないだろうか。
壊したくないから、慣れさせるつもりだった。
大事な相手だとわかっていても、自分を抑える自信などない。
無様だと、自分でも思う。
縛り付けて、抑え付けて、受け入れさせてーーーー
それで、ルシカが嫌がろうと、離す気など微塵も無かった。
「レッド・・、レッド、あ、あ、あ、・・ヒッ・・やあ、レッドッ・・!」
甘い声で名前を呼ばれ、レッドは心地いい締め付けの中、浅く深く突き上げを繰り返していく。
「ルシカ、お前は、私のものだ・・っテオになど、絶対に渡さない・・!いい、な?・・他の、誰にも、ここを・・許すな・・っ!」
抽挿がどんどん早くなり、レッドが腰を打つ勢いで、椅子がガチャガチャと嫌な金属音を響かせる。
「だ、め・・奥、ヤ・・、奥、やあ・・ッ」
ガチャガチャと激しく椅子が揺さぶられ、何かの拍子にルシカの手枷が外れ、ルシカの手が自由になる。
その手が、パッとレッドの首に回り、レッドの体がルシカの方へと強く引き寄せられた。
至近距離でルシカの瞳と見つめ合う。
刹那、体の奥にあるものが一つに噛み合い、ブルブルとお互いの腰が奮え、熱い迸りが勢い良く弾け飛んだ。
「ルシカ・・愛してる。愛してる・・」
レッドの声を耳元で聞いたルシカは、目をゆっくりと閉じ、レッドの脈動を体内で感じながら、こめかみに涙を零した。
「してない、よ・・セックスなんて、してない・・」
首を振って懇願するが、レッドは冷たい目でルシカを見下ろすだけだった。
「それでも、『誘った』のはお前だ。テオはもう罰を受けた。お前も、罪から逃げてはいけない」
レッドの大きな手が、ルシカを慰めるように頭を撫でた。
レッドの手が、やさしくルシカの髪を梳く。
優しく、優しく、頭を、髪を、撫でられる。
けれど、恐くて、仕方がなかった。
手足を椅子に括り付けられ、これから、何をされるのか検討もつかない。
「何する気・・?」
「簡単な事だよ。ここで、私を受け入れてくれればいい」
椅子の座面が下に抜け落ち、晒け出されたルシカの足の間を、レッドの手が弄る。
服の上から股の間を探られ、力の無い性器をレッドの手に鷲掴みにされ、ルシカは盛大に溜め息を吐き、ビクビクと肩を痙攣させた。
金の椅子に跨がされたルシカは、その上で服を切り裂かれた。
椅子は天井からワイヤーで釣り上げられ、ハンモックのように揺れた。
座面が無くなった分、腰が下へとずり落ちてしまう。
そこへ、レッドはベルトを張る。
丁度、尻が落ちてしまう場所にベルトをしたが、その真ん中には、木で出来た張り型が固定されていた。
レッドは椅子の背もたれを少し起こし、水差しに入れたオイルをルシカの性器の上へと垂らした。
「んんん・・・っ」
花の匂いのように、少し甘い匂いがする。
オイルはゆっくり肉茎を下へと伝い、子種の袋の間から尻肉の狭間へと落ちていく。
オイルの感触に身悶え、体を揺すると雄の形を模した張り型が、ルシカの蕾を貫く。
「ヤッ・・イヤ・・あ、ああ・・っ」
嫌だと体を捩れば捩る程、張り型がルシカを襲った。
その痴態のすぐ横で、レッドは、真っ赤に熟れたルシカの屹立を手の中に包み、ルシカのよく日焼けした肌に唇を落とした。
さっきまで小さかったルシカの乳首は、何度かレッドの唇に吸われたせいで硬くなり、赤い実を膨らませていた。
レッドが、パンパンに張り詰めたルシカの肉茎を扱きながら、同時に胸の尖りを吸ってやると、ルシカは甘い刺激に喘ぎ声を上げて、腰を振って身悶えた。
レッドが手を止めれば、次の瞬間には、ルシカの体から力が抜け落ち、自重で、また少し体内に張り型が潜り込んでいく。
「まだ半分だ。どうやら、本当に処女だったみたいだな」
レッドの言葉に、ルシカは涙の滲む重い瞼を開けた。
疑いが晴れたなら、解放して欲しい。
そんな期待を込めて、ルシカはレッドの顔を見上げると、レッドは再びオイルを手にルシカの勃起を擦り始めた。
「や、だ!!・・お願い・・っもう、やめ、て・・っ!」
「こんなに、気持ち良さそうなのに?イキたくて、出したくて、こんなに濡れてるのに、やめて欲しいなんて・・ルシカは、マゾの気でもあるのかな・・?」
ニタリと笑い、レッドが指先に力を込めた。
先端を親指の腹でギュッと掴まれ、ゾクゾクと射精感がルシカの中で競り上がる。
それは、もう何度目かに味わう地獄だ。
イキたい・・っ
出したい・・!
ルシカは絶頂を目の前にして、あと少しのところで、レッドの手から放り出された。
全身の血が、それを求めて、体の中心へと集まっているのに、あと一歩のところで見放されてしまう。
体を抑え付けられている自分では、どうしても達する事が叶わず、涙ばかりが目尻に溜まる。
「やだ・・もう、やだ・・」
そうして、気力も体力も奪われ、全身から脱力すると、もう感覚もあやふやな場所に当てられた硬い楔が、少しずつ自分の中を犯していく。
それがどんな形をしていて、どのくらいの大きさなのかも、わからない。
ただ、ただ、ひたすらにレッドから与えられる快楽を受け入れ、体の中に張り型を入れる。
もう、自分の体がどうなっているのか、わからなかった。
終りの無い責め苦に、ついにルシカの体が堪え切れなくなり、切っ先から精液が溢れ出す。
白濁混じりの粘液が、勢いもなく蜜口から溢れ出て、張り詰めた勃起を伝って滴り落ちていった。
「こら、ルシカ、勝手に出すな。私がいいと言うまで我慢しろ。しょうがない奴だな・・」
溜め息混じりに、レッドが立ち上がる。
半分、気を失っているルシカの椅子の背もたれを、少しだけ起こす。
固定された体が、ズルッと背もたれを滑り、座面に付けたベルトの上へと体重が掛かった。
「ア、ん・・」
背中を仰け反らせたルシカが、手足の指先を突っ張らせ、今度こそ真っ白な飛沫を上げる。
「上手だ」
レッドは、ルシカの尻の下のベルトに手を伸ばし、張り型が殆どルシカの中に埋まったのを確認すると、それを揺らして動かした。
「ン、ンーーー、ア、アアッだめ、ヤダ・・っ」
長い時間を掛けて開かせた肉壷は、張り型の形に開き、型を抜いてもすぐには閉じない。
何度か下から押し込むように前後させ、ルシカが最後の一滴を放つまで、それでルシカの中を掻き回した。
時折、ビクビクと張り型を咥えている中が締まる感じがして、その中を無理やり抜き差しすると、ルシカは首を仰け反らせて足を突っ張った。
洗い息を吐きながら、自分の肩に頭を凭れさせ、全身からダラリと力が抜けたルシカを、レッドは上から見下ろした。
若く美しい青年に、成長した。
あの頃は、自分も若かった。
変に、自分に自信があった。
若さ所以か、何でも出来ると、世界中を見て回った。
金に物を言わせ、人をかしずかせる事も平気でした。
それが、全て過ちだとは思っていない。
だが、後悔していない訳ではない。
自分は世界から見たら、小さな国の王子で、崇められているのは自国の中だけ。
世界に出れば、誰も自分の事など知らないのだ。
そんな時だった。
酔った勢いもある。
護衛のテオを連れて、賭けサッカーを見に行くと、そこには天使のように美しい少年が小さな体を、大人の間に潜り込ませて戦っていた。
長い黒髪に、褐色の肌。
灰緑色に輝く、宝石のような大きな瞳。
そして、突出した運動能力。
誰の目が見ても、彼は、こんな場所にいるべき人間ではなかった。
その瞬間、全ては、この時のためにあったのだと悟った。
ルシカを、陽の当たる場所へ引き上げる。
その手助けが出来るのは、自分だけだった。
もう、それから8年になる。
ずっと、このまま、名も名乗らず、姿も見せず、見守っていくつもりだった。
彼の輝きが美し過ぎて、眩し過ぎて、自分の手で汚したくなどなかった。
それをーーー
テオが・・・
レッドの目の前には、今、射精を終えたばかりのルシカの充血した肉茎が揺れていた。
下腹はオイルと粘液に塗れ、白濁は胸まで達していた。
「ルシカ・・」
レッドは、ルシカの上に覆い被さり、胸に飛び散った蜜を口に含んだ。
「・・ハッ、や・・レッド」
薄目を開けたルシカに呼ばれ、レッドは唇を噛み締めた。
「レッド、嫌、だ・・。ヤメて・・レッド・・、お願い、レッド・・」
繰り返し自分を呼ぶ、ルシカの甘い声に、レッドは身震いした。
これで、本当にヤメて欲しいって言ってるって、・・信じられるか・・?
もし、今、手枷を外したら、ルシカの手は自分を抱き締めるだろうか。
テオを求めたように、自分の背中をこの掌で抱いてくれるだろうか。
「ルシカ・・、寂しい時は、私が一緒に寝てあげるよ・・だから・・」
だから、私を受け入れてくれーーーー
きっと、一つのベッドに入ってしまったら、私はお前を自分のものにしないではいられない。
壊したくなんかないのに、きっと、深く求めてしまう。
ベルトを取り払った場所へ、レッドは自分の欲棒を宛てがった。
張り型よりも厚く太いものが、入り口に押し付けただけで、クチュリと柔らかな緋肉が割れて中へと潜り込む。
「アツイッ!アツイよ・・っ中が、熱い・・!!」
「ああ、すごく熱いな・・ルシカ、もっと奥まで入れさせてくれ」
一旦沈めたものを、引き上げ、もう一度沈めると、ルシカの中はそれを待ち望んでいたようにレッドの熱に吸付いてくる。
「お、っきいッッ・・オッキイ、の、ダ・・メ」
呂律が回らない口調で、半分瞼の落ちた目で、ルシカがレッドを見つめる。
「だめ?気持ちイイの間違いだろ?」
言うと同時に、右膝の裏を高く抱え、小刻みに抜き差ししていた欲棒を、一気に奥まで突き入れた。
「アアアアアアーーーーーッッ・・・ッ」
狭い肉壺の中を雄の肉塊で押し拓き、まだ何も知らない柔らかな肉襞の狭間をミシミシと貫いた。
「イッタ、か?」
強烈に引き絞られる快感に、達しそうになるのをレッドが堪えていると、自分の下では、ルシカが短い間隔で飛沫を上げていた。
「イ・・っちゃっ、た・・」
「気持ちイイか?」
「きもち、イイ、すごい、イイ・・中が、熱くて・・融け、ちゃう・・レッド、レッド・・融けないで・・」
「お前、わざと言って・・」
言掛けて、ルシカがそんな事をわざと言う訳がないという事を、彼を犯している自分が一番わかっている事に気付く。
ルシカが処女だという事は、張り型が入らない時点で実証済み、だった。
つまり、ルシカは、初めて犯されたレッドのモノで中を突かれて、達したという事になる。
しかも、半ば意識を失う程の快楽漬け。
これは、素質があった・・どころでは無い。
育ててはいけない快楽の芽を、自分が芽吹かせてしまったのではないだろうか。
壊したくないから、慣れさせるつもりだった。
大事な相手だとわかっていても、自分を抑える自信などない。
無様だと、自分でも思う。
縛り付けて、抑え付けて、受け入れさせてーーーー
それで、ルシカが嫌がろうと、離す気など微塵も無かった。
「レッド・・、レッド、あ、あ、あ、・・ヒッ・・やあ、レッドッ・・!」
甘い声で名前を呼ばれ、レッドは心地いい締め付けの中、浅く深く突き上げを繰り返していく。
「ルシカ、お前は、私のものだ・・っテオになど、絶対に渡さない・・!いい、な?・・他の、誰にも、ここを・・許すな・・っ!」
抽挿がどんどん早くなり、レッドが腰を打つ勢いで、椅子がガチャガチャと嫌な金属音を響かせる。
「だ、め・・奥、ヤ・・、奥、やあ・・ッ」
ガチャガチャと激しく椅子が揺さぶられ、何かの拍子にルシカの手枷が外れ、ルシカの手が自由になる。
その手が、パッとレッドの首に回り、レッドの体がルシカの方へと強く引き寄せられた。
至近距離でルシカの瞳と見つめ合う。
刹那、体の奥にあるものが一つに噛み合い、ブルブルとお互いの腰が奮え、熱い迸りが勢い良く弾け飛んだ。
「ルシカ・・愛してる。愛してる・・」
レッドの声を耳元で聞いたルシカは、目をゆっくりと閉じ、レッドの脈動を体内で感じながら、こめかみに涙を零した。
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