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30 海上自衛官

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撃鉄がカチカチと鳴り響く。
全ての手榴弾も投てきした。

しかし、何らダメージを受けた様子の無いクィーンヴァンパイアは、大量の硝煙が広がる中を悠々と進み始めた。

「はぁ。気が済んだかしら?この子には、その程度の攻撃では傷一つ付けられないわ」

「うるさい!こいつをぶっ殺……」

激しい憎悪が込み上げ、視界を狭窄する。
その時心臓が大きく跳ねた。

(ダメだ落ち着け……このままじゃダメだ)

「はぁ。悔しいのは分かるけど、無理なものは無理なの。男なら諦めも肝心だわ」

「嫌だ!小さいブラックヴァンパイアは倒せたんだ。何かあるはずだ!弱点とか苦手な物とか」

にじり寄るクィーンヴァンパイアのプレッシャーで、思考がまとまらない。

(何か!何か!武器は小銃と拳銃、手榴弾、大楯、それとナイフだけだ。くそっ!レベルをもっと上げとけば……そうだ!さっきレベルが上がった!)

「頼む!!ステータスオープン!」

ステータスを確認したゼンジは、見覚えの無いスキルを見つけた。

(ん?何だ?これは?無反動砲?武器なのか?これに賭けるしかない!)

ゼンジは干し肉を取り出し、おもむろに食べ始めた。

「無反動砲!うわっ!!」

ゼンジの目の前に出現したのは、深緑で長い筒状の鉄の塊であった。

「そ、その筒は何なのじゃ!」

小銃や拳銃もそうだが、無反動砲を見た事が無いポーラは、ゼンジが新たに出した物に僅かな期待を寄せる。そしてゼンジはその筒が何かを知っていた。
無反動砲に一縷の望みを託した。

「ロケットランチャーだ!」

【実際のところ、ゼンジの新たなスキルで出現させた84mm無反動砲M3とは、個人携帯式の対戦車火器であり、ロケットランチャーやバズーカとは違い、装薬の爆発で砲弾を飛ばす大砲の一種である。

ゼンジが出現させた武器は、一般的には『カール・グスタフ』『ハチヨン』もしくは『無反動』の愛称で知られている。

弾種は榴弾、対戦車榴弾、照明弾、発煙弾と様々であるが、今装填されているのは対戦車榴弾(HEAT弾)である。】

「使い方が分からない……海自には無いからな」

しかし、クィーンヴァンパイアはそんな事で待ってはくれない。動きは止めず、ゆっくりと近付いている。

「やるしかない!みんな離れてくれ!それと自分の後ろには立たないように!」

ゼンジは無反動砲を右肩に乗せ、スコープを覗き込んだ。吸盤に照準を合わせると、躊躇なく引き金を引いた。

爆音と共に砲口付近にドーナツ状の煙を残し、HEAT弾が炎と煙を巻き上げて飛んで行く。それと同時に無反動砲の後方には、強力な燃焼ガスと爆風が発生した。

HEAT弾は真っ直ぐ、クィーンヴァンパイアの吸盤に吸い込まれた。

直後、激しい爆発音と、それに伴う爆風と爆煙が辺りへ広がった。

「うわっ!」

「きゃ~」

ゼンジたちは爆風による衝撃波に煽られ、吹き飛ばされてしまった。

吹き飛ばされたゼンジは、転がりつつも直ぐに立ち上がり、クィーンヴァンパイアを睨みつけた。

「やつはどうなった!?」

クィーンヴァンパイアの上部は煙で見えないが、見える下部はしっかりと体を起こしたままだった。

「ダメか……いや!もう一発だ!」

引き金を引くが弾は出なかった。

「一発しか撃てないのか!」

ゼンジは空になった84mm無反動砲M3を投げ捨て、新たに出現させようとした。

「無反動砲!」

しかし、大量のMPを消費するそのスキルにより、ゼンジのMPは尽きていた。
無常にもクィーンヴァンパイアは、クネクネと動き出しゼンジへと近付く。

「そんな……MPが足りない!くそっ!」

絶望の中、衣のうから干し肉を取り出し口へ放った。

「無反動砲!出た!」

新たな無反動砲を取り出した次の瞬間、クィーンヴァンパイアはゼンジに覆い被さるように倒れ込んだ。

「バレットタイム……ダメだ、MPが切れた」

またしてもMPが切れたことにより、張り詰めていた緊張の糸も切れてしまった。
ゼンジは、無反動砲を撃つことはせず、煙幕の中から現れるであろう、倒れ来る巨体を見上げていた。

そして、クィーンヴァンパイアが煙をかき分け姿を現した。

しかし、ゼンジの目に飛び込んで来たのは、上部が吹き飛んだ見るも無惨な、クィーンヴァンパイアの姿であった。
体半分を失っていたため、ゼンジたちには届かず、目の前に力無く倒れた。

ーパッパッパッパカパ~ンー

「……」

レベルの上がったゼンジを始め、一同は言葉を失っていた。

「はぁ。信じられない……」

リズベスは切長の目を大きく開き、言葉を出し終えた後も、口は開きっぱなしである。

「リッキー!!!」

ノックが叫び声を上げ、下半分になったクィーンヴァンパイアに駆け出した。

「ゼンジ!!あれはリッキーの足なのじゃ!」

ポーラが指をさすのは、クィーンヴァンパイアの残りの体で、そこからは確かにリッキーの足が出ていた。

「リッキー!」

もつれる足を必死に動かし、ゼンジもそこへ走り出した。

先に到着したノックは、はみ出た足を掴むと力一杯、引き抜いた。

「リッキー!!ウォ~ン!誰かポーションを頼む!」

出て来たのはやはり、リッキーであった。
しかし、火傷の様な傷跡を至る所に負っている。クィーンヴァンパイアの消化液に溶かされかけていた。

「任せてください!」

ゼンジに続き駆け寄るポーラは、小声でメロンにヒールをかけるように伝えた。

『ウルトラヒール!』

メロンは両手を突き出すと、リッキーが淡く輝き傷口が塞がる。

「リッキー!リッキー!!」

ノックはリッキーを揺さ振るが返事は無かった。
しかしリッキーの口元に手を当て、胸に耳を着け心音を確認すると、ノックは涙を流した。

「動いてる……生きてるぞ!!ウォ~ン!リッキーは生きてるぞ!」

その言葉を聞き、ゼンジはその場に膝から崩れた。

「良かった……」

全身の力が抜け、呆然とリッキーを見ていた。

「ヴォ~ン。ありがどう。ゼンジ。ありがどう」

ノックは手で涙の流れる目元を抑えつつ、感謝の言葉を繰り返した。するとノックが目を覚ました。

「兄……さん」

何が起きたのか理解出来ないリッキーであったが、涙を流すノックを見て全てを思い出した。

「ヴォ~ン。ビッギー!!良がっだ!グスン。もうダメかと思った」

「ゼンジさんが助けてくれたんだね……やっぱりゼンジさんは凄いや」

その言葉を聞き、ゼンジは眉間に皺を寄せた。

「いや……こうなったのも全て自分の責任だ。リッキーの言う事を聞いていれば、こんな事には」

「その通りじゃ!あれ程注意せよと言っておったのに!阿呆め!お主は阿呆なのじゃ!」

『そうだぞゼンジ!今回は、明らかにゼンジの判断ミスで仲間の命を危険に晒した!助かったから良かったものの、取り返しのつかない事になってからじゃ遅いんだよ!』

ポーラとメロンの言葉が有難かった。

「みんなゴメン……二度とこんな事にはならない様に気を付けるよ……いや、絶対にしない!こんな思いはもうしたくない!」

「お?また偽物じゃろうか?素直過ぎるのじゃ!」

『本当だ!変だ!さっき頭を打ったの?雨でも止むんじゃないの?』

「あのなぁ!自分はそんなに聞き分けが悪いか?」

「悪いのじゃ」

『悪いよ。全然言う事聞かない!』

「全くお前らは……でも、ありがとな」

その時、突然雨雲が消え雨が止んだ。

『ほらぁ!やっぱりゼンジがおかしいから!雨がやんだよ!!』

「そんな馬鹿な……自分のせい?」

「当たり前じゃ!気持ち悪い事するからじゃ!」

「何だよ!気持ち悪い事って!!喋り方!」

「とにかくクィーンヴァンパイアを倒して、リッキーも救助出来て、ついでに素直になったゼンジのお陰で、雨も止んで良かったじゃないですか」

微笑むポーラにゼンジは抗議した。

「雨は絶対自分じゃないぞ!」

「ウォ~ン。あんな奥の手を隠してたなんてな!」

「あれは隠してた訳じゃなくて、直前で覚えたんだ」

(そうだ!レベルが上がったから、スキルの確認をしないとな)

「ステータスオープン」

歓喜ムードの中、ゼンジは一人呟いた。そして新たなスキルに目を止めた。

(なんだ?マークチェンジ?)

〔ザッ「CPO、マークチェンジとは何だ?」ザザッ〕

〔ザッ『マスター、マークチェンジとは、陸海空それぞれ任意のタイプに、変更が可能なスキルです』ザザッ〕

(ん~。属性が変わるだけかな?とりあえず海自にしてみるか)

リッキーに抱きつくノック。
皆、安堵の表情で二人を眺める。

そんな中ゼンジは、干し肉を食べた。

「マークチェンジ!海上自衛官……」

迷彩服は陸自のまま、特に変わった所は見当たらなかった。

「何だ?何も起きないぞ?ステータスオープン」

(おお!海自になってる!)

「え?」

ステータスを見たゼンジは唖然とした。

〔ザッ「CPO、職業が海自に変更はしてるけど、レベルが1なんだけど……」ザザッ〕

〔ザッ『マスター、陸海空それぞれで、成長が異なります。陸にマークチェンジすると、今までのレベルに戻るので安心してください』〕

(ここでレベル1はマズイ!)

「マークチェンジ陸上自衛官!ステータスオープン……海自のままだ」

〔ザッ「陸自に戻らないぞ!」ザザッ〕

〔ザッ『MPが足りません。消費MPは100です』ザザッ〕

「おいおい!レベル1だから、MPが19しか無いぞ!これじゃ戻れないだろ!最初にまとめて説明してくれよ!」

「ウォーン!どうしたゼンジ?そんなに慌てて。リッキーが無事だったんだ!それで十分だ!」

「そうだな。今回の調査はここまでだ。ラムドールに帰ろう」

ノックに賛同したゴードンが親指で後ろを差した。

ゼンジたちとは少し離れた場所で、リズベスは気怠そうな表情で独り言つ。

「はぁ。信じられない……彼は一体何を錬金したのかしら。あんな武器見たこともない。はぁ。彼は何者なのかしら」


(女神様、こちら自衛官、
危ない所でした。無反動砲が無ければ全滅でした。でもやっぱり自衛官のスキルは厄介です。どうぞ)
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