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STEP 5 「おねだりが上手だな」
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ふに、と柔らかい感触がして、すぐに離れる。ぱっと瞼を開いた八城が、優しく笑っていた。
「どう、でしょうか」
「うん?」
「ゆうわく、されてくれていますか?」
「あはは。もちろん」
「じゃあ、」
「次は俺の番?」
「ええ?」
「明菜がちゃんと息できるようになるまで、手伝うわ」
「まっ、」
制止を聞かないで、もう一度顔を固定するように後頭部に触れる手が力を込めてくる。抗えずに八城に顔を寄せられて、唇の感触を覚え込ませるみたいに何度も触れ合わされる。
「あきな、息」
「あ、む、り」
「鼻ですんの」
酷い緊張で、やり方が分からなくなる。八城は混乱する私の手を握って、たっぷりと甘く笑っていた。
「もう一回やろうか」
「も……、っん」
唇を食むようなキスを贈られて、わけもわからずに呼吸を繰り返す。引きつった呼吸を浮かべているうちに、八城の舌が下唇を舐めた。
「ん、っ」
濡れた感触に吃驚して声をあげれば、鼻から抜けるような淡い音が鳴った。
自分から出たものとは思えなくて、顔が熱くなってくる。音を聞いた八城が一瞬唇を離して、私の髪を甘くなぞった。
「あきな、くち」
「う、ん?」
「くち、あけて」
「く、ち」
言われている意味が分からない。
八城の言葉を繰り返しながらぼうっと見上げていれば、燃えそうな瞳で私を見つめる八城の眼差しに突き刺された。
「やしろさ、……っん、うっ!?」
名前を呼びかけて、言葉を食べるように唇を塞がれてしまった。ぬるりと何かが口に入ってきて、噛むこともできずにしがみつく。まるで私の口の中を知っているみたいに丁寧に口内をなぞって、私の舌にやわらかく触れた。
「っん!」
とっくに、主導権は八城に移されている。どうすることもできずにしがみついて、とろけそうに熱い八城の舌に翻弄される。
ただ熱い。
猛烈な熱さで目が回りかけたところで、ぴったりとくっついていた唇が解放された。教えられたとおりに呼吸をしていたつもりが、すでに息が上がっている。
まったく知らないキスばかりを教えるように贈られて、心臓が壊れてしまいそうだ。
「あきな、もうぐずぐずだな」
「あ、これは、もう、……今日のゆうわく、私の負けです」
「はは、ギブアップ?」
「まいりま、した」
こんなにも深く口づけるすべを持っている人が、私の拙い触れ合いなんかでこころを動かしてくれているはずもない。
実感させられてしまった。
「明菜、気持ちよくなってる?」
「気持ち……?」
「わかんない?」
「ぼうっと、して」
「じゃあ、もう一回」
「え? っん……!」
やり方を教えるように、丁寧に口づけてくる。何度も私の唇の感触を味わうみたいに唇を合わせて、すぐ近くで私の瞳を見つめてくる。
「あきな」
「ん、う」
「上手」
ただされるがままになっているはずなのに、八城の手が私の頭を愛でるように撫でてくれる。その優しさでまた胸がきゅっと痺れた。
「くち、あけて」
「う、ん」
あまく提案されて、断る意味も分からなくなってしまった。薄く口をひらいたら、嬉しそうな顔をした八城にもう一度髪を撫でられる。
「かわいいな」
触れる寸前に囁かれて、ハートがこなごなになってしまう。おかしな感覚があった。
衝撃に胸を押さえる暇もなく唇同士が柔らかに触れあって、八城の熱を移すようにもう一度舌が潜り込んでくる。私の口内を自由に動き回って、縮こまっている私の舌に、唆すように触れてくる。
「っん、ぅ、」
思わず喉が鳴った。
どうすればいいのか分からずにしがみついて、八城の唇が離れる。上から見おろしてくる八城の瞳の熱を見つめながら、弾む息を落ち着かせていた。
「あきな」
「うん?」
「舌、だして」
「した?」
「ん、そう」
「……ん、」
従う以外のことが分からない。ただ、小さく唇から舌を出せば、やっぱり八城の目がとろけそうに笑んだのが見えた。
その瞳の熱だけで、身体がおかしくなってしまう。
「う、っん……」
おずおずと差し出した舌は、同じく八城の舌に絡めとられて、擦り合わされる。吸ったり、柔らかく擦り合わせたりしてくる動きにただ溺れて、鼻から抜けるような甘ったるい音が出るたびに酩酊して、意識があいまいになる。
八城がしてくれるように舌先を動かしたら、頭の裏に触れる八城の手の熱が、上がった気がした。
より深く口づけられて、八城のシャツに縋りつく。どれくらいの間八城の舌に触れられていたのか分からなくなるくらい、熱のこもったキスだった。
これがキスなら、私が知っていたものは、キスでも何でもなかったのだと思ってしまう。
ゆっくりと唇が離れて、一番近くで見つめあう。
「どうですか」
低い声に尋ねられて、呼吸を戻しながら、口を開く。
「舌、なんか、ふわふわして」
「はは、ふわふわ」
他人の舌が、こんなにもやわらかくて、熱いものだとは知らなかった。気持ちがいいという状態があるなら、きっとこのことだろう。
八城もそうなってくれているのか分からないのが、さみしい。
「気に入った?」
「ん……、もうちょっと、したいです」
もっと勉強したら、もうすこし上手になって、八城を気持ちよくさせられるのだろうか。
「おしえて、ほしい、です」
八城の熱に酔った頭で、おかしなことを考えている。けれどこの時の私は、本当に、自分がおかしくなっていることに気づいてもいない。ただ、八城の存在に酩酊している状態だ。
「おねだりが上手だな」
「八城さん、が、気持ちよくなってくれる、まで、したいです」
「えろい」
「え、ろい、ですか、……ふしだらで、ごめん、なさい」
「そんな可愛い顔してたら、マジで食われるよ」
「それなら、」
食べてください、と口に出す前に、間髪を入れずに唇が寄せられる。すこし前までのキスは、手加減をしてくれていたのだと容易に理解できるほど、遠慮のない深いキスだった。
いつの間にか、身体はソファに押し倒されていて、唇はずっと熱い。
「すげえエロい顔」
「う、恥ずかしい、で、す」
「溶けちゃいそうだな」
「舌が、」
「うん?」
「やしろさん、舌が熱くて」
「ん、明菜に興奮してんの」
真夏の日差しみたいに熱い目をしている。八城の熱に浮かされて、胸が苦しい。
目が回り続ける世界で、ぽろりと軽率な言葉が漏れた。
「舌、は、」
「ん」
「どう、したら、八城さんも、きもちがよく、なるの」
ほとんどされるがままになっている。どうしたら良いのか分からずに素直に尋ねれば、八城の目の色がますます熱くなったような気がした。
「練習したい?」
「ん、しま、す」
「あはは、頑張って誘惑してて、マジで可愛いわ」
八城が軽く笑って、音を立てて唇を吸ってくる。ぼうっと受け入れていれば、優しく頬を撫でられた。
不意に八城が身体を起こして、すこしだけ距離が遠ざかる。八城は私に跨ったまま、テーブルに手を伸ばしていた。
テーブル上のコーヒーは、すでに冷めきってしまっただろう。私の唇の熱とは正反対で、また気恥ずかしくなってくる。
「やしろ、さん?」
「んー?」
「何しているんです、か」
「チョコ食おうと思って」
すこし前までのやりとりを無視したような言葉に目を丸くしてしまった。
高級そうな箱を開いた八城が、綺麗に入れられたチョコの一つを手に取ってぱくりと口に含んだ。
「やし、」
名前を呼び終わる前にまた八城の顔が目の前に戻ってくる。有無を言わせず唇が重なって、薄く開いた唇の間から、舌と一緒に何かが押し込まれた。
「ん、んん、ぅ」
甘い、ような気がする。口に含まされたものが何なのか考える暇もなく、味を教えるように八城の舌に舐められて、力が抜ける。
「ん、ぅ、ふ……っ」
口の中で熱い舌がドロドロに溶かしていく。口内に残る甘い熱をこくりと飲み下したら、ようやくそれがチョコレートなのだと理解した。
「あっま、」
「や、しろ、さん」
「こんな感じで、俺にもできる?」
「こんな、かんじ?」
「舌、こうやって動かすんですよ」
「あ……」
まさか、それを教えるためにチョコレートを食べたのだとは思わない。思わず目を見張っているうちに、八城がもう一度身体を起こしてチョコレートに手を伸ばした。
「あと七個あるから、しっかり勉強できるな」
「なな、こ、です?」
「もっと入ってるやつにすりゃよかった」
何と答えて良いのか分からない。黙り込んでいるうちに、チョコレートを掴む手が私の唇の前に差し出された。
「できる?」
「がん、ばる」
「ん、じゃあ俺にも食わせてください」
「どう、でしょうか」
「うん?」
「ゆうわく、されてくれていますか?」
「あはは。もちろん」
「じゃあ、」
「次は俺の番?」
「ええ?」
「明菜がちゃんと息できるようになるまで、手伝うわ」
「まっ、」
制止を聞かないで、もう一度顔を固定するように後頭部に触れる手が力を込めてくる。抗えずに八城に顔を寄せられて、唇の感触を覚え込ませるみたいに何度も触れ合わされる。
「あきな、息」
「あ、む、り」
「鼻ですんの」
酷い緊張で、やり方が分からなくなる。八城は混乱する私の手を握って、たっぷりと甘く笑っていた。
「もう一回やろうか」
「も……、っん」
唇を食むようなキスを贈られて、わけもわからずに呼吸を繰り返す。引きつった呼吸を浮かべているうちに、八城の舌が下唇を舐めた。
「ん、っ」
濡れた感触に吃驚して声をあげれば、鼻から抜けるような淡い音が鳴った。
自分から出たものとは思えなくて、顔が熱くなってくる。音を聞いた八城が一瞬唇を離して、私の髪を甘くなぞった。
「あきな、くち」
「う、ん?」
「くち、あけて」
「く、ち」
言われている意味が分からない。
八城の言葉を繰り返しながらぼうっと見上げていれば、燃えそうな瞳で私を見つめる八城の眼差しに突き刺された。
「やしろさ、……っん、うっ!?」
名前を呼びかけて、言葉を食べるように唇を塞がれてしまった。ぬるりと何かが口に入ってきて、噛むこともできずにしがみつく。まるで私の口の中を知っているみたいに丁寧に口内をなぞって、私の舌にやわらかく触れた。
「っん!」
とっくに、主導権は八城に移されている。どうすることもできずにしがみついて、とろけそうに熱い八城の舌に翻弄される。
ただ熱い。
猛烈な熱さで目が回りかけたところで、ぴったりとくっついていた唇が解放された。教えられたとおりに呼吸をしていたつもりが、すでに息が上がっている。
まったく知らないキスばかりを教えるように贈られて、心臓が壊れてしまいそうだ。
「あきな、もうぐずぐずだな」
「あ、これは、もう、……今日のゆうわく、私の負けです」
「はは、ギブアップ?」
「まいりま、した」
こんなにも深く口づけるすべを持っている人が、私の拙い触れ合いなんかでこころを動かしてくれているはずもない。
実感させられてしまった。
「明菜、気持ちよくなってる?」
「気持ち……?」
「わかんない?」
「ぼうっと、して」
「じゃあ、もう一回」
「え? っん……!」
やり方を教えるように、丁寧に口づけてくる。何度も私の唇の感触を味わうみたいに唇を合わせて、すぐ近くで私の瞳を見つめてくる。
「あきな」
「ん、う」
「上手」
ただされるがままになっているはずなのに、八城の手が私の頭を愛でるように撫でてくれる。その優しさでまた胸がきゅっと痺れた。
「くち、あけて」
「う、ん」
あまく提案されて、断る意味も分からなくなってしまった。薄く口をひらいたら、嬉しそうな顔をした八城にもう一度髪を撫でられる。
「かわいいな」
触れる寸前に囁かれて、ハートがこなごなになってしまう。おかしな感覚があった。
衝撃に胸を押さえる暇もなく唇同士が柔らかに触れあって、八城の熱を移すようにもう一度舌が潜り込んでくる。私の口内を自由に動き回って、縮こまっている私の舌に、唆すように触れてくる。
「っん、ぅ、」
思わず喉が鳴った。
どうすればいいのか分からずにしがみついて、八城の唇が離れる。上から見おろしてくる八城の瞳の熱を見つめながら、弾む息を落ち着かせていた。
「あきな」
「うん?」
「舌、だして」
「した?」
「ん、そう」
「……ん、」
従う以外のことが分からない。ただ、小さく唇から舌を出せば、やっぱり八城の目がとろけそうに笑んだのが見えた。
その瞳の熱だけで、身体がおかしくなってしまう。
「う、っん……」
おずおずと差し出した舌は、同じく八城の舌に絡めとられて、擦り合わされる。吸ったり、柔らかく擦り合わせたりしてくる動きにただ溺れて、鼻から抜けるような甘ったるい音が出るたびに酩酊して、意識があいまいになる。
八城がしてくれるように舌先を動かしたら、頭の裏に触れる八城の手の熱が、上がった気がした。
より深く口づけられて、八城のシャツに縋りつく。どれくらいの間八城の舌に触れられていたのか分からなくなるくらい、熱のこもったキスだった。
これがキスなら、私が知っていたものは、キスでも何でもなかったのだと思ってしまう。
ゆっくりと唇が離れて、一番近くで見つめあう。
「どうですか」
低い声に尋ねられて、呼吸を戻しながら、口を開く。
「舌、なんか、ふわふわして」
「はは、ふわふわ」
他人の舌が、こんなにもやわらかくて、熱いものだとは知らなかった。気持ちがいいという状態があるなら、きっとこのことだろう。
八城もそうなってくれているのか分からないのが、さみしい。
「気に入った?」
「ん……、もうちょっと、したいです」
もっと勉強したら、もうすこし上手になって、八城を気持ちよくさせられるのだろうか。
「おしえて、ほしい、です」
八城の熱に酔った頭で、おかしなことを考えている。けれどこの時の私は、本当に、自分がおかしくなっていることに気づいてもいない。ただ、八城の存在に酩酊している状態だ。
「おねだりが上手だな」
「八城さん、が、気持ちよくなってくれる、まで、したいです」
「えろい」
「え、ろい、ですか、……ふしだらで、ごめん、なさい」
「そんな可愛い顔してたら、マジで食われるよ」
「それなら、」
食べてください、と口に出す前に、間髪を入れずに唇が寄せられる。すこし前までのキスは、手加減をしてくれていたのだと容易に理解できるほど、遠慮のない深いキスだった。
いつの間にか、身体はソファに押し倒されていて、唇はずっと熱い。
「すげえエロい顔」
「う、恥ずかしい、で、す」
「溶けちゃいそうだな」
「舌が、」
「うん?」
「やしろさん、舌が熱くて」
「ん、明菜に興奮してんの」
真夏の日差しみたいに熱い目をしている。八城の熱に浮かされて、胸が苦しい。
目が回り続ける世界で、ぽろりと軽率な言葉が漏れた。
「舌、は、」
「ん」
「どう、したら、八城さんも、きもちがよく、なるの」
ほとんどされるがままになっている。どうしたら良いのか分からずに素直に尋ねれば、八城の目の色がますます熱くなったような気がした。
「練習したい?」
「ん、しま、す」
「あはは、頑張って誘惑してて、マジで可愛いわ」
八城が軽く笑って、音を立てて唇を吸ってくる。ぼうっと受け入れていれば、優しく頬を撫でられた。
不意に八城が身体を起こして、すこしだけ距離が遠ざかる。八城は私に跨ったまま、テーブルに手を伸ばしていた。
テーブル上のコーヒーは、すでに冷めきってしまっただろう。私の唇の熱とは正反対で、また気恥ずかしくなってくる。
「やしろ、さん?」
「んー?」
「何しているんです、か」
「チョコ食おうと思って」
すこし前までのやりとりを無視したような言葉に目を丸くしてしまった。
高級そうな箱を開いた八城が、綺麗に入れられたチョコの一つを手に取ってぱくりと口に含んだ。
「やし、」
名前を呼び終わる前にまた八城の顔が目の前に戻ってくる。有無を言わせず唇が重なって、薄く開いた唇の間から、舌と一緒に何かが押し込まれた。
「ん、んん、ぅ」
甘い、ような気がする。口に含まされたものが何なのか考える暇もなく、味を教えるように八城の舌に舐められて、力が抜ける。
「ん、ぅ、ふ……っ」
口の中で熱い舌がドロドロに溶かしていく。口内に残る甘い熱をこくりと飲み下したら、ようやくそれがチョコレートなのだと理解した。
「あっま、」
「や、しろ、さん」
「こんな感じで、俺にもできる?」
「こんな、かんじ?」
「舌、こうやって動かすんですよ」
「あ……」
まさか、それを教えるためにチョコレートを食べたのだとは思わない。思わず目を見張っているうちに、八城がもう一度身体を起こしてチョコレートに手を伸ばした。
「あと七個あるから、しっかり勉強できるな」
「なな、こ、です?」
「もっと入ってるやつにすりゃよかった」
何と答えて良いのか分からない。黙り込んでいるうちに、チョコレートを掴む手が私の唇の前に差し出された。
「できる?」
「がん、ばる」
「ん、じゃあ俺にも食わせてください」
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